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23/09/24(日)12:36:31 ここ数... のスレッド詳細

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23/09/24(日)12:36:31 No.1105268263

ここ数日、疲れが限界に達していた。首や肩は筋肉痛。睡眠はストレスのせいかうまくできず、十分に寝ているはずなのに頭が冴えない。まだまだ新人であるのに仕事を抱えすぎてしまったか。しかし、担当の二人のためにももっと頑張らねばならない。 そうはいっても体の悲鳴は無視できない。一旦仮眠を取ってから作業を続けよう。そう思ってトレーナー室のソファーに腰掛ける。自然とまぶたが落ちてきて、あっという間に体は睡眠への体制を整える。夜もこれくらいスムーズに眠れればいいのだが。どうせなら布団が欲しい。そんなことを薄っすらとした意識の中で思った。しかし、その次の瞬間には夢の世界へと落ちていた。 目が覚めたとき、体の両側から温かさを感じた。誰かが布団をかけてくれたのだろうか。 「あっ……トレーナーさん、おはようございますー」 「おはようございます」 まだ寝ぼけている頭を左右に振って眠気を飛ばし、声のする方を見れば右にヒシミラクル、左にはケイエスミラクルがソファーに座り俺を挟んでいた。

1 23/09/24(日)12:37:04 No.1105268439

「あれ、ふたりともなにをしてるの?」 「いやぁ、なんだか最近トレーナーさん、頑張り過ぎじゃないかって見てて思うんですよ。だから、ミラクルちゃんと話し合ってください多少強引でもお休みさせてあげたほうがいいんじゃないかって」 「たづなさんにも相談して許可をもらったので安心してください。今日はこのままゆっくり過ごしても大丈夫ですよ」 そういうわけには……とソファーから立ち上がろうとすると、両腕がウマ娘パワーでガッチリと固定されており、動くことができなかった。 「もー……せっかく私たちがお休みしましょうって言ってるのに、真面目過ぎますよー」 「どうか休んでください。おれたちもトレーナーさんが疲れて辛そうなの、見ていて辛いですから」 「でも、君たちのためにももっと頑張らないと……」 「私たちのためって言うなら今日はお休みしましょう? ね? このまま頑張られても私たちのメンタル面で悪影響ですよ。ね? ミラクルちゃん」 「うん。おれもトレーナーさんには無理せず、自分を大事にしながら頑張ってほしい」

2 23/09/24(日)12:37:34 No.1105268618

心なしか彼女たちが腕を掴む力が強くなった気がする。たづなさんの許可もあることだし、今日のところは彼女たちの言う通りにするべきだろう。疲れを表に出して彼女たちを不安にさせた自分の落ち度でもある。 「あ、今"自分が悪いんだー"みたいなこと考えてました? だめですよそんなんじゃ。休むんだったら色々忘れてちゃんと癒やされなきゃ。美少女ふたりに挟まれてるんですよ? もっと力抜いてくださいよ」 「……そうかもな。ごめん」 「ありゃ……今のはツッコミがほしかったんですけど……こりゃあ相当お疲れっぽいなぁ」 「ならおれ、手のマッサージでもしますよ。トレーナーさん、デスクワーク多いでしょうし」 「あっズルーい! じゃあ私も手揉みしてあげますね。ツボにはちょっと詳しいので」 彼女たちが左右の手を取って、同時にマッサージを始める。ケイエスミラクルは労るように優しく、ゆっくりと。ヒシミラクルは疲れがなくなるように強く、激しめに。どちらのマッサージも学生とは思えぬほど上手かった。 「あ、気持ちよさそうなお顔。いい感じに癒やされてますね。うんうん。寝ちゃってもいいですからね」 「しっかり休めてるみたいでよかった…」

3 23/09/24(日)12:38:04 No.1105268769

体中の力が抜け、左右から聞こえる彼女たちの声すら心地良い。思わず、大きく息を吐いた。 「あー……なんかこんなにリラックスしてるトレーナーさんを見るの、初めてかもです。……ちょっと可愛い? かも」 「おれたちの前ならいつもこれくらい力を抜いてくれてもいいんですけどね。……手、あったかくなってきましたね。もう一度寝てもいいんですよ」 二人のミラクルに囲まれて、俺の体は完全に緩みきっていた。今にも液体になって溶けてしまいそうだ。 「そうだ。手の次は耳のマッサージとかどうでしょう? ここも血行がよくなるツボがあるって言いますし……」 そう言ってヒシミラクルがこちらの右耳に手を伸ばす。完全に油断していた状態での耳への刺激。彼女の指が耳に触れた瞬間につい体をピクリと震わせてしまう。 「……ありゃ? トレーナーさん、もしかして耳弱いんですか?」 「……ノーコメントで」 恥ずかしさを誤魔化すようになるべく無愛想に返事をする。しかし、今度は意識外だった左耳にケイエスミラクルの指が触れた。 「あ……ごめんなさい。でもなんだか……触ってみたくなってしまって。トレーナーさんを癒やさなきゃなのに、おれ……」

4 23/09/24(日)12:38:35 No.1105268940

ケイエスミラクルは少し身構えているこちらを気にせずに左耳の耳たぶを指で挟み込むようにマッサージを始める。そのくすぐったさや不思議な気持ちよさに思わず小さく声を漏らしてしまう。 「あ、ミラクルちゃんズルーい! じゃあ私も……」 続いてヒシミラクルも耳たぶの感触を楽しむようにじっくりとマッサージを始める。耳を中心にどんどん血液が体中に循環し、体全体が火照っていくような感覚になる。 「トレーナーさん。おれ、変かも……なんか、止められない……です」 「トレーナーさんも気持ちよさそうだしいいんじゃない? それにしても、ヒトの耳ってなんか触ってて気持ちいい感じで、いいですねー」 いつしか二人はどんどんこちらへの距離を狭めていった。今や完全に密着した状態で両耳を弄られている。体の熱は増すばかりだった。 「ふぅー……あ、またビクってした。息を吹きかけるの、好きなんですか?」 「ちょ……ヒシミラクル、そろそろやめて……」 「ふぅー……おれの方も、どうですか?」 「二人とも、ちょっと落ち着いて……」

5 23/09/24(日)12:38:50 No.1105269041

いわゆる掛かり気味というやつだろうか。こちらが抵抗できないのをいいことに、二人の行為はエスカレートしていた。 「今日はもう十分癒やされたから大丈夫! おやすみ!」 そう宣言して目を閉じる。これ以上はなにか危険な予感がした。 「えー……もうちょっと癒やされましょうよぉ」 「まぁ、トレーナーさんが癒やされたって言うならいいんじゃないかな。でも、これからは定期的にやってあげたほうがいいかも」 「……! そうだよねー。トレーナーさん、頑張りすぎちゃうタイプだもん。これからも私たちが定期的に癒やしてあげなきゃ」 ヒシミラクルはともかく、ケイエスミラクルまでそんなことを言うのでは、これからも彼女たちの"癒やし"から逃れることは困難だろう。嬉しいやら、恐ろしいやら。 しかし、とりあえずは疲れが取れ、ちょうどいい具合に温まった体をソファー沈ませながら、もう一度眠るのだった。

6 23/09/24(日)12:40:07 No.1105269479

ミラミラコンビに挟まれたかったので書きました 自己肯定感が芽生えてつよつよになったケイエスミラクルとギャップ萌えして強気なヒシミラクルのお二人です

7 23/09/24(日)12:49:07 No.1105272420

いい....

8 23/09/24(日)12:54:35 No.1105274221

この二人同時に担当すると頭が大変になりそうだ… ミラ子サポートで軽減される可能性はあるけど

9 23/09/24(日)13:01:31 No.1105276651

二人に挟まれたら細いのとむっちりな感じでお得だと思う

10 23/09/24(日)13:34:21 No.1105287476

ケイエスの細い指とヒシの少し太めの指を感じたい…

11 23/09/24(日)14:02:59 No.1105296759

複数担当の怪文書はもっと増えて欲しい

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