23/09/17(日)01:03:57 [Chapte... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1694880237667.png 23/09/17(日)01:03:57 No.1102538346
[Chapter3-IF1] 「直接話したい事があるなんて、どういう風の吹き回しだい? まさかアイスワームを撃破した祝杯をあげたいなんて事もないだろうに」 あの寡黙なビジターが直接会って話をしたいというのは、どうにもきな臭い。 お互いに顔も知らない仲だというのに、だ。 しかし興味が無いといえば嘘になるし、こいつはあたしに面白い話を 持ってきてくれるに違いない、そんな予感もあった。 しかし、こうして顔を合わせてみるとなかなか美人ではあるんだが……、 表情……は、まぁ仕方ないとしてだ。身だしなみの方が壊滅的だ。 髪もボサボサで肌もカサカサ、パイロットスーツもまるで着こなせちゃいない。 ウォルターもそのくらい面倒見てやれないもんかねぇ。 ともあれ、話とやらを聞いてみようじゃないか。
1 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:04:16</a> [s] No.1102538456
「……俺の、幻聴について、きいて……ほしい」 「ああ……旧世代の強化人間にはよくある話さね」 正直、がっかりした。予感はただの期待でしかなかったわけだ。 これがドーザーの連中だったらケツを蹴り飛ばしてやるところだ。 ま、脳みそがコーラルに侵されてるって点じゃこいつも似たようなもんか? 「……これは、幻聴では……ない」 「わかったわかった。せっかく時間を取ったんだ、話してみな」 どうせ叩き返してもこっちが暇になるだけだしね。 強化人間の戯言が新しい発想の切欠になることも……いや、まぁ無いか。
2 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:04:33</a> [s] No.1102538533
「彼女が、言うには……カーラなら、興味があるはず、だと……」 そんな落胆が大間違いだったことを、すぐに思い知らされる事になった。 ビジターの口から語られた内容はコーラルの波形が自我を持っている事。 コーラル技術が用られた強化人間は稀にそれと交信が可能になるという事。 コーラルの意識がどうのという研究があった事は知っちゃいるが、遠い過去の話だ。 それを当のコーラルが、ビジターの口を通して話しているという。 「なるほど? なかなか笑える話だけどねぇ……それを何故あたしに話した?」 ウォルターに話しても幻聴が酷いなら休ませよう、なんて言い出すのはわかるが。 だからといって何故あたしに? 変異波形とやらはこいつに何を教えている?
3 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:04:52</a> [s] No.1102538621
「カーラが、技研の……いきのこりだと、いっている」 到底こいつが知っているはずの無いあたしの経歴。 いや、これはカマをかけられているのか。 それにしたって、こいつにそんな駆け引きができるとも思えない。 「……笑える話しじゃないか。どこでそれを?」 質問に対して一呼吸置いてから、ビジターがおもむろに懐に手を入れる。 チャティに監視させているカメラに目配せをするが、余計な心配だった。 ビジターが取り出したのはジャンクのような携帯端末。 大したソフトウェアも入っていない、最低限の連絡と身分証明程度の機能しか 無いのが見て取れる画面を隠そうともしないのは、ちょっと説教が必要かね? 《はじめまして、シンダー・カーラ。ここからは私がお話します》
4 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:05:07</a> [s] No.1102538697
《私がレイヴンから話してもらっていた変異波形、エアと言います》 監視カメラ越しチャティに目配せするが、外部から通信されている形跡は無いと返答。 AIを仕込めるほどの性能がある端末でもなし、いよいよ面白くなってきたじゃないか。 エアの声が語ったのは、ビジターが語った内容を分かりやすく噛み砕いて、 時には専門的な単語や論文のデータまで引き合いに出した内容と、 あたしに話す事にした理由、あたしなら信じるだろうと判断した理由について。 ついでに、あたしの経歴についてはやはりカマをかけていただけだった事もゲロってくれた。 奇抜な話、技術的に高度な話には興味を持つだろうと思われるのはまぁわかる。 人に言えない、エアにも知り得ない裏があるのは百も承知の上でそれでも、 信じるにしろ信じないにしろ、後腐れの無い人柄だろうというのもその通り。 それにしたって、最後の一番大きな理由ってのが同じ女だからってのはどうなんだい? 確かにビジターとは同性だが、コーラルに性別なんてあるのかね?
5 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:05:24</a> [s] No.1102538794
しかし参ったのは、ウォルターがルビコンで何をしようとしているのか分からず、 ビジターがいつか切り捨てられるんじゃないかと不安だっていうのがまた。 それをよりにもよって、このあたしに話してくるんだから間抜けというか。 良心の呵責なんて柄じゃないけど、何とも厄介な話だよまったく。 「おーけーわかったわかった。さすがに信じないわけにはいかないね」 《ありがとうございます。信じてもらえて良かった》 「コーラルが自我を持っている……それを知らずにずっと燃やして食ってきたってわけだ」 《あ……すみません、人間を責めているわけではないんです》 「別に責めたって構いやしないさ。こんな笑える話をこの歳になって聞けるとはね」
6 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:05:54</a> [s] No.1102538937
なに、人間に限らず多かれ少なかれ、何かを殺して生きてるんだ。 何なら動物を食うために育てて殺すなんて事も当たり前の事。 燃料に自我があったからとて罪悪感なんてものを持つほどの事じゃない。 あたしの興味はそれをどう活用できるかというところに注がれていた。 「さて、もっと話したいところだけどそろそろ時間だ」 《わかりました。私の使っているアカウントをお渡ししておきます。偽装ですが》 「はいよ、ウォルターにはそれとなく探りを入れといてやるさね」 《ありがとうございます、シンダー・カーラ。感謝します》 「……ありがとう、カーラ」
7 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:06:14</a> [s] No.1102539043
「構わないさ。まぁそのうち、格安で依頼を受けてもらおうかね」 《できればお手柔らかに》 「…………」 物腰柔らかい声で受け答えるエアと、無表情なりに恨みがましい目をするビジター。 人間でないエアの方がよほど世渡り上手じゃないか。 「ああそれと。あんたその様子なら人間の身だしなみにも理解があるだろ? ビジターのそれ、何とかしておやりよ」 《聞きましたかレイヴン、もう無視しないでくださいね》 ……なるほど、こいつは思った以上に強かな、愉快な女らしい。
8 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:06:27</a> [s] No.1102539108
ビジターが帰った後の部屋で独りごちる。いや正確には独り言じゃあないが。 《ボス、どうする?》 ビジターをどう扱うべきか。あの戦力がともすれば障害になるってのは笑えない。 「さて、どうするかね……。とりあえず、現時点での方針には変更は無いよ」 あたしは正直なところ燃やしちまった方がいいと思っちゃいるが……。 ウォルターの事だ、エアの事を知ったらまた余計なもんを背負い込むのは目に見えてる。 かといって、隠し通したままっていうのもねぇ。 それに万が一、ウォルターが降りると言い出したら……その時あたしはどうする? どうやって燃やそうかって目処がようやく着くって時に、まったく面倒な事だよ。 いや本当に、……笑えるじゃないか。
9 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:06:40</a> [s] No.1102539167
[Chapter3-Interval1] あれからというもの、エアからいくつもの相談を受けた。 その全てがビジターの無事のためだっていうのはさもありなん。 何ならビジターの食生活や寝る前に歯を磨かせたいなんてものまで。 なにやら随分と懐かれているみたいだ。燃やすつもりだってのにね。 《お待たせしました、カーラ。お話というのは?》 《言ってたろ? それとなく探りを入れてやるってね》 《その話でしたか。レイヴンは、ウォルターの元にいても大丈夫なんでしょうか?》 《そいつは問題ないだろうさ。あいつの態度はむしろ、情を持ちすぎないように してるって方が大きいだろうね》
10 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:06:55</a> [s] No.1102539239
《……レイヴンを使い潰すのは本意ではない、と?》 《使い潰したくて扱き使ってるわけじゃないのは確かだよ。ただ……そうだね。 ウォルターは、ビジターの前にもっと多くの手駒を殺しちまってる》 《…………》 《もちろん、直接殺したわけじゃない。が、死ぬような作戦にそれと知って駆り出した。 ビジターがルビコン入りできたのも、そいつらのおかげって事になるね》 《そう……だったんですね……》 《けどあんたたちも知っての通り、あのクソ真面目な性格だ。 その事をずっと悔やんでるし、ビジターにそうなって欲しくないってのも本当さね》
11 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:07:19</a> [s] No.1102539357
《……それなら、良かったです》 《見てみなよあのエンブレム。背負ったものに雁字搦めで、みっともないったらない》 もしビジターが使えないやつだったら、絡みつくリードが何本増えてたかわかったもんじゃない。 何なら、ビジターがこさえた死体の数すら数えてそうだ。あいつこの仕事向いてないんだよ。 《あれはそういう意味だったんですね……少し安心できました。ありがとうございます》 どうやら納得してくれたらしい。目的の方を誤魔化しながら話すってのは面倒臭いもんだ。 《……ウォルターは……俺を、すてない?》 《だからそう言ってるだろ? あいつと付き合いの長いあたしが保証するよ。 ま、無茶な作戦には駆り出されるだろうがね》
12 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:07:35</a> [s] No.1102539465
《カーラがこう言うんですから大丈夫ですよ、レイヴン》 《なら……よかった……。がんばる》 やれやれ、信頼が痛いね。 悪辣な連中を騙して手玉に取るのは笑えるが、これじゃ無垢な子供を騙してるようじゃないか。 あたしにこんな事をさせるなんて、恨むよウォルター。
13 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:07:55</a> [s] No.1102539556
[Chapter4-IF2] エアから聞いた話の中に一つ、どうにもきな臭いものがあった。 奴さんは既に地中探査中だが……ウォルターには伝えておかないとね。 《621が言っていたのは幻聴ではなかったというのか》 《だからそう言ってるんだよ。裏も取れてる》 《そうか……621に、友人が……》 《ビジターは寡黙すぎるからね、通信にでも割り込ませりゃ普通に話せるだろうさ》 《……そうか。嗅覚でも備わったのかと思ったが……そういう事か》 《ああ、あの子のハッキング能力は大したもんだ。人間だったらスカウトしてる所だよ》
14 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:08:11</a> [s] No.1102539635
《621の友人を、……殺すことになるな》 《……それはあんたの中で折り合いをつけときな。愚痴くらいは聞いてやるさね》 付き合いも長いし心配はしちゃあいるが、カウンセリングは専門外だ。 それにこれから話す本命の情報源がエアからの相談だってんだから、 話さないわけにもいかないしね。 《オールマインド……お前が独自に調べた情報ではなく、その変異波形から聞いたと?》 《もちろん詳しい事を調べたのはあたしだから情報の正確性は信用してもらっていい。 ま、エアから聞いてなきゃノーマークだったところだがね》 《ストライダー防衛の時のC兵器に、BAWS工廠の正体不明機……確かに辻褄も合う》
15 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:08:22</a> [s] No.1102539686
《ああ、思ったよりも事態は深刻らしい》 《いずれにしろ、コーラルリリースとやらを成就させるわけにはいかんな》 《そういう事さ。頼んだよ、ウォルター》 《了解した。情報提供に感謝する》
16 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:08:38</a> [s] No.1102539768
ウォルターとの通信を切ると、椅子に深く腰掛けてため息を一つ。 「さて……ウォルターはどう出るかね」 余計なものを背負ったままそれでも進み続けるか、それとも絆されて降りるか。 ウォルターが降りた時は、必ずビジターとエアが障害になるだろう。 《どうなったとしても、俺がボスを守る。たとえビジターが敵だったとしてもだ》 「……そういや、あんたとも長い付き合いだったね」 《ここからが正念場だということは、理解しているつもりだ》 「ま、それはそうなんだがね」
17 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:08:51</a> [s] No.1102539839
判断を待っているような事を言っちゃいるが、判断できていないのはあたしの方だ。 誰も彼もが死んでいって最後に残った付き合いの長い友人を敵に回せるのか。 それにもう一つ、こっちの方が重要だ。 本当にコーラルを燃やすしかないのか? コーラル波形が自我を持つなら、協力できれば最悪の事態は回避できるんじゃないのか? まだ見ぬ波形の中には、笑える奴らもいるんじゃないのか? 「あんただけは絶対に裏切らないっていうのは、頼もしい限りだよ」 《気遣いは無用だ、ボス。俺はそのために作られた》 まぁ悩んでても仕方ない。次の仕事の仕込みに行くとしよう。
18 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:09:04</a> [s] No.1102539897
[Chapter5-IF3] 《どうやら無事に戻れたみたいだね、良かったよ》 《お前の情報のおかげだ、感謝している》 《私からもお礼を言います。カーラ、ありがとうございます》 ウォルターは無事エアともコンタクトを取るようになってるようだ。 良いことではあるんだが、奴さんまた変な情を持たないか心配だね。 地中調査から無事に戻った面々から事の次第を伝え聞くと、 思っていたよりもずっとヤバい状況だったらしい。 オールマインドの誘いを蹴り、集積地点へ到達したのは良い。 仮にアイビスシリーズが生きていてもビジターなら何とかするとは思っていた。
19 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:09:15</a> [s] No.1102539959
《だが、集積地点はアーキバスに押さえられた》 問題はオールマインドが示唆してた不意打ちが本当に来た事だ。 事前に分かっていれば対処できるとはいえ、激戦の後じゃあさすがにね。 ひょっとして、ビジターが撤退したのは初めてなんじゃないか? 《そうだろうね。門番の掃除だけさせられたってわけだ》 《でも、レイヴンは無事に戻れました》 《その状況でも逃げ果せて来たんだ。まったく、大したもんだよ》 さて、命の無事を喜ぶのはここまでだ。次の仕事の話をしなきゃならない。 それも、この二人に気取られないようにだが……そこは付き合いの長さがある。 ウォルターに目配せすると、画面越しでも意図を察したように頷いてくれた。
20 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:09:31</a> [s] No.1102540037
《これからの話をしておく。バスキュラープラントの建造までにはまだ時間が必要だろう》 《ああ、けどあれだけの構造物だ、ちょっと妨害した程度じゃ止めらないだろうね》 《ACでは火力が足りんな》 《そこでだ。ザイレムを使う》 《……なるほど、大質量には大質量をぶつけるというわけか》 《あの洋上都市を……どういう事です?》 《まぁ見てなって、度肝を抜く光景を見せてやるよ》
21 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:09:46</a> [s] No.1102540107
そうして1ヶ月後、ザイレムが浮上する事になる。 《カーラ、すごい……これ、すごい!》 《だから言ったろ? 度肝を抜く光景を見せてやるってね》 《確かに、これならバスキュラープラントも破壊できそうです》 ビジターは随分と目を輝かせているけど、騙したままってのが残念だ。 二人には、バスキュラープラントが稼働する前に叩く偽の計画を話しているが、 実際のところはその逆。稼働を待ち、吸い上げたコーラルを一点に集めた所を叩く。 最終的にザイレムをバスキュラープラントにぶち込む軌道に載せちまえば、 2人がどう足掻いたところでコーラルの焼失は確定するって寸法さ。
22 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:09:58</a> [s] No.1102540170
《だからこそ、アーキバスは当然こいつを落とそうとしてくるだろう。 そこであんたたちの腕の見せ所ってわけだ》 これからその偽装のため、偽の計画が遅延していると見せかけるために、 アーキバスを焚き付けてほどよくザイレムを妨害させなきゃあいけない。 《……だいじょうぶ。俺が、まもる》 真の計画が本当に頓挫してもいけないし、遅延が見込めないほどの妨害でもいけない。 ビジターはともかくエアは鼻が利く女だからね。綱渡りにもほどがあるってもんだ。
23 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:10:13</a> [s] No.1102540239
[Chapter5-IF4] 《ボス、相談したい事がある》 「なんだい、珍しいね」 チャティは指示を仰ぐ「質問」は多いが、こうして相談してくる事は初めてかもしれない。 AIの制作者としちゃあ、擬似的な自我がここまで本物らしく成長するとは誇らしい話だ。 《大前提としてだが、俺はボスがどんな判断をしようと従う。これは絶対だ》 「ああ、そりゃ頼もしい話だ」 《ボスはビジターと絡むようになって笑うことが増えた。これは喜ばしい事だ》 「それも当然の話さね。あいつの武勇伝でも書いてやりたいくらいだよ」
24 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:10:24</a> [s] No.1102540295
なかなか勿体つけるじゃないか。いや、チャティにとっては大事な話なんだろうが。 《だが、コーラル変波形……エアの事を知って、ボスは笑えない事が増えてきている。最近は特にひどい》 「さすがに付き合いが長いだけある……か。それで、あんたはどうしたい?」 《俺は、ボスに笑ってほしいと思っている》 「あー……、そういう事じゃなくてだね」 《……?》 「チャティ、お前自身の意思だよ。あたしじゃない、どうすりゃあんたが笑えるかって話さね」 《ボス、その質問は無意味だ。ボスが笑ってさえいれ「いいや、大事な話だよ」……そうなのか》
25 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:10:38</a> [s] No.1102540373
「もちろんさ。あんたはあたしの傑作だからね。 あたしの機嫌を伺うのも結構だが、確固たる意思だって持ってるはずだろう?」 《……もしボスの命令が無ければ、俺はコーラルを燃やす選択はしないだろう》 「なぜだい?」 《その方が面白いと思ったからだ》 「なるほど、上出来だ」 《それなら良いんだが。ところでボス、頼みがある》 「なんだい?」
26 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:10:51</a> [s] No.1102540442
《ボスの命令が無いという状況設定で演算するのは、俺には負荷が高すぎるようだ》 「……そりゃ悪かったね、気をつけるよ」 まったく、かわいい事を言ってくれるじゃないか。 もし実体があったら頭を撫でてやってるところだ。 「それと、礼を言っておくよ。ようやく腹が決まった」 《それは何よりだ》 よもや、AIに気付かされる事があるとはね。 体は若いままとはいえ、年月を重ねた分耄碌したって事かね? 《やはりボスは笑っている方がいい》
27 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:11:05</a> [s] No.1102540530
[Chapter5-IF5] 《調子はどうだい?》 《俺は問題は無い。問題があるのは621の方だな。出撃を急かされたのは初めてだ》 《そりゃビジターはそうだろうさ。何しろエアの命がかかってる》 《だが、コーラルを全て燃やすには、バスキュラープラントの稼働を待つ必要がある》 《燃え残った全てを燃やすために、ね》 《……言いたい事があるなら言え》 参ったね、チャティに続いてウォルターまで見透かしたような事を言う。 腹芸は苦手じゃないが、どうにもこいつと腹の探り合いってのはしたくないってもんだ。
28 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:11:19</a> [s] No.1102540599
《じゃあ端的に言うよ。あたしはオーバーシアーを降りる》 《そうか……》 《残念だよ、ウォルター。あんたの邪魔はしたくなかったんだがね》 《理由を聞かせてもらおう》 《正直なところ、エアを殺したくないってわけじゃないんだ。あんたとは違ってね》 《……そうだろうな》 そこは否定しとくれよ、まるであたしが良心の無い人でなしみたいじゃないか。 いや、人でなしってのは間違いないか。 それにしたって、そんな無理しっぱなしでよくここまでやってこれたもんだ。
29 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:11:39</a> [s] No.1102540695
《だがね。コーラルに自我があるとわかった以上、前提が覆った。 燃やす以外の手段を模索しないままってのは、どうにも寝覚めが悪いのさ》 《そうか……俺にはできない考え方だな》 随分と自虐的な言い方をするじゃないか。こりゃ意思は堅いかね? 《ついでに一つ、質問させてくれないかね?》 《長い付き合いだ、遠慮することはない》 《……あんたは、自分の人生を生きてきたかい?》 あたしから見たこいつは、親代わりの男がしでかした罪に縛られ雁字搦めで、 そのためだけに生きてきたような唐変木だった。
30 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:11:52</a> [s] No.1102540777
しかも、その目的のための必要経費にすら心を痛め続けちまう甘ちゃんだ。 少なくとも、あたしにはそう見える。 《……耳の痛い話だ》 《そうかい。聞きたいのはそれだけさね。ザイレムの出撃は2日後だ》 バスキュラープラントの稼働は近い。足抜けするなら今しかないってことも分かっているだろう。 《了解した。お前は良い友人だと思っている。どう転んでも恨むことはないだろう》 《そいつを聞いて安心したよ。化けて出られたらたまらないからね》 情に絆されてすっ転んじまえと思っちゃあいるが、こればっかりはウォルター次第だ。 あたしは腹を決めた。あんたはどうするよ? ハンドラー・ウォルター。
31 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:12:11</a> [s] No.1102540868
[Chapter5-IF6] 《ボス。ウォルターとビジターが話している。恐らく聞いておいた方が良い》 チャティからの連絡と共に、モニタに二人の姿が映し出された。 わざわざ筒抜けの共用エリアで話す辺り、むしろあたしにも聞いておけという事かね。 うわ、監視カメラに目線向けて来やがったよ。決意表明だとでも言うつもりかい? 《俺はこの仕事が終わったら、お前には再手術して真っ当な人生を歩んで欲しいと思っている》 《それは、いつも聞いてる……》 《だが、再手術をすれば恐らくエアの交信も切れる事になる》 《それ、は……》
32 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:12:22</a> [s] No.1102540929
《……そうなるでしょうね》 コーラル技術を用いている事で交信できるようになってるんなら、そいつを除去すれば 交信ができなくなるのも道理だ。ビジターはそれを考えてなかったようだが。 黙ってりゃあ美人なのに、子供みたいにおろおろしちまってまぁ。 《再手術を受ければ、戦いから離れルビコンでの事も忘れて生きていける。そうできるよう俺が手配する。 受けないなら……サポートはするが、恐らく傭兵稼業から足を洗うことは難しいだろう》 《……俺、は……どうすれば……》 《お前が決めろ、621。お前が何を選んだとしても、俺はお前の意思を尊重する》 《私も、レイヴンが選んだ事なら反対しません》
33 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:12:38</a> [s] No.1102541009
《……エアと、いっしょがいい。……ウォルターも、いっしょがいい》 《…………そうか。……わかった、お前の望みを叶えてやる》 《ありがとうございます。レイヴン、ウォルター》 《あと、カーラと、チャティと……》 《……努力しよう》 こいつはまた……。エアとウォルターはともかく、あたしたちまで勘定に入ってるとはね。 あの無感情だったビジターが随分と欲張りになったもんだ。 落ち着いたらオーバーシアーのネタバラしでもしてやるとしようか。 どうせなら、騙してた事を盛大に怒ってくれると笑い話になるんだが。
34 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:13:00</a> [s] No.1102541131
[Chapter5-IF7] のらりくらりとしている時間は終わり、ザイレムで稼働前のバスキュラープラントに向かう。 アーキバスの総戦力がお出迎えだけど、もちろん止まってやるつもりは毛頭ない。 それに、エアがコーラル機体を操って出撃したのも嬉しい誤算だった。 真っ向からぶち抜いてやろうじゃないか。 《バスキュラープラントに突っ込むんだろう? 露払いくらいはさせてもらおうか、戦友》 それにしたって随分とキザったらしい男だ。 嫌いじゃないが、こいつがビジターの隣に立つってのは何やら腹が立つね。 解釈違いってやつだろうが、まぁ場合が場合だ、気にしないでやるさ。 封鎖機構から鹵獲した艦隊、MT部隊、大量の無人機にヴェスパー部隊。 何ならC兵器もちらほらと、まるでお祭り騒ぎだ。戦力は多い方が良い。
35 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:13:12</a> [s] No.1102541186
《イラつくぜ……。野良犬に……憧れたんだ……》 オールマインドもどうしてあんな男を取り込んじまったかね。 いや、他に旧世代型の強化人間なんて残ってないってのはわかるんだが。 それにしたってモテモテじゃないかビジター。 それはそれとして、ようやく総力戦も打ち止めらしい。 直撃も避けられないところまで来たし、そろそろ頃合いかね。 こちらも消耗して限界も近かったが、賭けはこちらの勝ちってわけだ。 《ここまできたらザイレムを粉々にでもしない限り、バスキュラープラントはおしまいさ》 とっととずらかるとしよう。あんなデカブツの衝突に巻き込まえたらたまったもんじゃない。
36 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:13:27</a> [s] No.1102541260
《脱出の準備は良いかい? あ、色男の分は準備してないから勝手に脱出しとくれ》 《これは手厳しいな。さすがに戦闘は難しいが、脱出なら問題ない》 《気をつけ、て……》 《心配は要らないさ、戦友。生き汚さには自信がある。私は一足先に退場させてもらおう》 浮遊都市とバスキュラープラント、巨大構造物同士の衝突というのはなかなか見ごたえがある。 遠目から見るとゆっくりと壊れているように見えるが、あの場にいたらと思うとゾッとしないね。
37 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:13:39</a> [s] No.1102541320
[Epilogue] 《やれやれ、ようやく片付いたね》 バスキュラープラントの崩壊を見ながら、脱出艇の中で深呼吸を一つ。 大仕事を片付けた後の達成感ももちろんあるし、それ以上に 数十年に渡るしがらみから自由になった開放感も大きい。 《これで……すべて終わったんですね》 《なぁに言ってるんだい、むしろこれから始まるんだろうに》 《これから、ですか》 《そうとも、コーラルの新しい可能性ってのをこれから探るんだ》
38 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:14:01</a> [s] No.1102541416
コーラルでやりたい研究が山ほどあるんだ。楽しみでならない。 差し当たってはコミュニケーション手段の確立からかね。 コーラル同士で交信ってのができりゃあ話は早いんだが、 やり甲斐のある仕事になりそうじゃないか。 《まぁ惜しむらくは、その前に……》 《事後処理の事を考えるのはさすがに気が早いだろう、少しは休め》 《何言ってるんだい、くだらない仕事はさっさと片付けて工房に籠もるんだよ。 これが休んでられるかって話さね》 《ああ……そういえばそういう奴だったな、お前は》 《裏方の仕事なんだ、ウォルターにも死ぬほど働いてもらうから覚悟しときな》
39 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:14:18</a> [s] No.1102541500
《……了解した。可能な限り協力しよう》 《私にも手伝えることがあれば、協力します》 《もちろん手伝ってもらうよ。だがその前に……》 《……?》 《とりあえず、あんたたちは生活圏でデートでもしといで》 《デート、ですか?》 《観光でも散歩でも何でもいいさね。戦闘ばかりで生活圏なんて碌に見てないだろ? 碌でもない星だが、そこで生活してる人間も大勢いるんだ》
40 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:14:32</a> [s] No.1102541566
《普通に生きてる人間たちがどんなもんなのか、見て回ってこいってことさね》 子供みたいに何でも吸収するこいつらだからこそ、 戦闘とは無関係な人間の姿ってやつも見て学んで貰わないとね。 どこぞの戦闘狂みたいになられても困るってもんだ。 《なるほど……レイヴン、いいですか?》 《わかった……エア。いっしょに、行こう》
41 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:14:48</a> [s] No.1102541642
[After-Walter] 「俺は、今でも自分の人生は要らないと思っている」 「だろうね」 「だが、621には自分の人生を歩ませてやりたかった……」 「結構なことじゃないか、ウォルター。それに、気付いてるかい?」 「……何のことだ?」 「あんたのその態度、父親そのものだよ」 「俺が、親だと……?」
42 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:14:59</a> [s] No.1102541686
「クソみたいな親代わりの尻拭いに縛られてたあんたが、こんな爺になってから 真っ当に親代わりになろうとしてる。こんな笑える話があるかい?」 「…………笑える、か」 「あたしだけじゃない。何なら617たちも笑うだろうさ」 「しかし、俺はあいつらを使い捨てた」 「ったく、わかっちゃいないね。たとえ感情の希薄な強化人間だろうが、 死ぬと分かってる任務を死んでもやり遂げた理由なんて、他にあるかい?」 「……そういうものか」 「そういうもんだよ、これだから頭の硬い朴念仁は困ったもんだ」
43 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:15:14</a> [s] No.1102541764
[After-Ayre] 後片付けが落ち着いた頃、音声回線でエアと打合せをしていた。 今回はあたしからビジターへの依頼じゃなく、こいつからあたしへの依頼だ。 「いや、あんたはそんな大きいイメージないだろ」 《いいえ、大きくしてください》 「まぁ……お代は払うってんだから構わないけどねぇ……。 むしろ、そこはビジターの意見を聞いてみるべきなんじゃないのかい?」 《それはダメです。レイヴンには絶対に秘密にしてください》 「お、おぉ……わかったよ。それにしたってやけに推すじゃないか」
44 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:15:25</a> [s] No.1102541808
《そうですね……。私も彼女と同じものを見て、感じたい。もっとあなたたちを理解したい。 それに……同胞にも私と同じように思ってほしいですから》 「なるほどね。……でもそれと胸のサイズは関係無い……オーケーわかった。 だからその音声越しなのに無言の圧をかけてくるのをやめとくれよ」 《分かってくれればいいんです》 できあがったコーラル義体がビジターの隣に立つところを想像してみる。 うん、なかなか絵になりそうだ。 美女二人組、向かうところ敵無しの傭兵コンビっていうのも良い。 もっとも、ビジターが口を開かなければの話だけどね。 「しかしこうまで義体に拘るとはね……チャティにも用意してやろうかね?」
45 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:15:53</a> [s] No.1102541948
《ボス、気遣いは無用だ。俺のためにボスの私財を無駄にするわけには》 「よし決めた、作るよ」 《……。ボスがそう言うなら従おう》 《よかったですね、チャティ》 《そうだな。ボスが楽しそうで何よりだ》 「ああ、どうせなら隠し腕でもつけてみようか、いや銃を仕込むってのも笑えそうだ。 うん、面白くなってきたじゃないか。楽しみにしときな」 《……ボス?》
46 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:16:05</a> [s] No.1102542012
[After-612] 「それで、名前はもらえたのかい、ビジター」 「……まだ」 近頃は表情もかなりわかりやすくなった。こうしてむくれてるのも可愛いもんだ。 美人なのに仕草が幼いもんだからミスマッチではあるけどね。 「そうかそうか、まぁ気長に待ってやりな。名前を付けてほしい なんて言われたときのウォルターの反応ったら傑作だったからね」 《私としてはレイヴンのままでも良いのですけど……》 「それは……ライセンスの、名前だ」
47 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:16:21</a> [s] No.1102542108
そういえば片言だった言葉も、少しはマシになってきたか? ウォルターの口調を真似をしようとしてるってのもいじらしいじゃないか。 「名前が、貰えたら……カーラも、その名で……呼んでほしい」 「確かに、言われてみればいつまでもビジター(客人)ってのも変な話さね」 《そうすると、私も新しい名で呼んだ方が?》 「……できれば」 《わかりました。あなたの新しい名前、私も楽しみにしておきますね》 言動がまるで親や家族におねだりする子供のそれだ。 これが最強の傭兵の姿だってんだから、世の中は面白い。
48 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:16:37</a> [s] No.1102542183
父親はウォルターとして、母親が……いや、その想像は笑えないね。 何か大切なものを失っちまう気がするよ。 「!」 急に立ち上がったと思ったら、ビジターの端末に着信が来たらしい。 といっても、こいつの端末に連絡を入れる奴なんて知れてるけどね。 「おや、噂をすればかい? 行っといで」 「……行ってくる!」 頷き走り出すビジターの後ろ姿を見送りながら、思考は研究の続きへと移っていく。 もし尻尾がついてたら、ものすごい勢いでブンブン振ってるんだろう。 神なんざ居やしなくとも、全て世は事もなしってね。
49 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:17:49</a> [s] No.1102542566
前に書いたのを結末まで書いたらくっそ長くなっちゃった上に前の再放送込みだけど許してくれるだろうか許してくれるねグッドルビコンライフ カーラとウォルターが若いするとこまできたらもうIQが溶けて……パチパチ弾けて脳みそ幸せだぜ
50 23/09/17(日)01:18:21 No.1102542720
都合よく丸く収まる世界はたまらねぇぜ
51 23/09/17(日)01:18:40 No.1102542834
お疲れ様...
52 23/09/17(日)01:18:41 No.1102542839
長い…読み応えあって嬉しい…
53 <a href="mailto:s">23/09/17(日)01:20:04</a> [s] No.1102543243
>カーラとウォルターが若いする 若いじゃなくて和解だねコーラルは用法用量を守って正しく利用しようね
54 23/09/17(日)01:20:28 No.1102543386
この怪文書100%楽しむためにまず1周目クリア頑張るよ...
55 23/09/17(日)01:23:09 No.1102544245
長編やったー! この間の続きを見たかったからありがたい
56 23/09/17(日)01:23:12 No.1102544255
3周したらもっと楽しいぞこれは…
57 23/09/17(日)01:24:54 No.1102544784
デート中に通りかかったイグアスくんにダル絡みされて無視する621も見たかった そのあとミシガンに見つかって連行される
58 23/09/17(日)01:26:18 No.1102545267
イグアスくんは量産型モヒカンさんみたいなデザインを想像してたけど 支部見たら野良犬そのものみたいな子ばっかりで膝を打ったな
59 23/09/17(日)01:27:24 No.1102545621
うわーこの間の続きで長編ー!? コーラルキメ過ぎ!ありがとう! じっくり読ませてもらうね
60 23/09/17(日)01:28:14 No.1102545850
エフェメラコアの形状からしてエアはロケットおっぱい以外ありえない
61 23/09/17(日)01:28:57 No.1102546045
こういう大団円ルートいいねえ…
62 23/09/17(日)01:30:13 No.1102546400
チャティはなんか寡黙なスキンヘッドの黒人のイメージがある
63 23/09/17(日)01:31:46 No.1102546825
>チャティはなんか寡黙なスキンヘッドの黒人のイメージがある ラウンドのサングラスもカーラにかけられてそう
64 23/09/17(日)01:33:42 No.1102547438
今のフロムじゃストーリー上絶対にやってくれないけど >封鎖機構から鹵獲した艦隊、MT部隊、大量の無人機にヴェスパー部隊。 >何ならC兵器もちらほらと、まるでお祭り騒ぎだ。戦力は多い方が良い。 心からこのステージはやってほしかったと思う
65 23/09/17(日)01:34:35 No.1102547689
書き込みをした人によって削除されました
66 23/09/17(日)01:34:51 No.1102547765
めっちゃ良かった ミシガンとイグアスの犠牲は無駄にしたくないね…
67 23/09/17(日)01:35:15 No.1102547868
俺もこういう話をもっと読みてぇ……
68 23/09/17(日)01:35:52 No.1102548067
こうならなかったからこそこういう怪文書いいよね…
69 23/09/17(日)01:36:02 No.1102548119
>《見てみなよあのエンブレム。背負ったものに雁字搦めで、みっともないったらない》 これはカーラ絶対言う
70 23/09/17(日)01:38:15 No.1102548752
>俺もこういう話をもっと読みてぇ…… なんと自分で書けば無限に読めちまうんだ
71 23/09/17(日)01:38:33 No.1102548825
長い!!!!
72 23/09/17(日)01:38:35 No.1102548828
>めっちゃ良かった >ミシガンとイグアスの犠牲は無駄にしたくないね… 戦友はミシガンを本当に殺したのか 実はこっそり見逃してたり…とか思うんだけど 戦友はそう言うことしなさそうだし 何よりミシガンがあの戦いで散った部下達にそう言う所見せたがらなさそうだなあってのがこう 辛くもあるし理解もできる でもレッドガンみんな生きてて欲しいよ…五花梅以外…
73 23/09/17(日)01:38:36 No.1102548831
というかストライダー防衛の時に出てきたC兵器ってやっぱりAMが出してきたの?
74 23/09/17(日)01:39:00 No.1102548916
>というかストライダー防衛の時に出てきたC兵器ってやっぱりAMが出してきたの? 不明 だけどこの怪文書の中ではそう言う設定って事でいいと思う