虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    23/09/11(月)00:11:24 No.1100372293

    ある日のデートのことだった。 「ねえレッド」 「どうしたんだ?」 彼女に突然呼びかけられる。 と、手に何かが触れた。 ブルーが指でレッドの手を突いていた。 「え?」 疑問に思うが、ブルーから横目で睨まれた。 察しろということなのだろう。 だが、どういうことなのかが思い浮かばない。 そうしているとついに軽くだがつねられた。 「いてっ」 手を引き攣らせ、もがくとブルーの手と絡んだ。

    1 23/09/11(月)00:12:40 No.1100372894

    と、ブルーの表情が和らいだ。 「あ、そういうことか」 つい思ったことを口にしてしまいつつ、彼女の手を握る。 「そう。やっと気がついたよね」 「ごめん…」 不満げに口を尖らせるブルーに謝罪する。 「ううん。でも最後には気づいてくれたから。 アタシこそごめん」 つねった箇所を開いた手で撫でて、手を握り返してきた。

    2 23/09/11(月)00:13:48 No.1100373387

    手を繋いで歩く。 交際したての自分たちらしい、辿々しくも初々しい接し方。 知り合ってからの付き合いは長いが、恋人としては初心者だ。 相手の思ってることがわかるわけではない。 でも、手探りでわかりあっていく。 そうして、2人の仲を進めていく。

    3 23/09/11(月)00:14:20 No.1100373639

    それからしばらく経ち。 ブルーとの交際を初めて半年。 わかったことがあった。 ブルーが甘えたがりということだ。 「レッドー、起こしてー」 「はいはい」 朝の目覚め。 ベッドに横たわったまま、こちらに差し出された彼女の手を取る。 引っ張り上げると、彼女が勢いよく起き上がる。 そして、そのまま抱きついてきた。

    4 23/09/11(月)00:14:35 No.1100373762

    「おっと」 バランスを崩しそうになるが、踏み止まって支える。 「レッド、触り方えっち」 「そう思うなら、ブルーが離れたらいいんじゃないかな」 そう言い合うが、お互い離れない。 ブルーに甘えられ、こちらもそれに応える。 「レッド好きー」 「はいはい。オレもだよ」 背中を撫でて同調すると、ブルーが気持ちよさそうに微笑んだ。

    5 23/09/11(月)00:18:13 No.1100375300

    「ブルーって甘えたがりだよな」 朝食の時、本人に言ってみた。 「そうね。レッドが頼れるからつい甘えちゃうの」 こちらに顔を突き出し、口を開けてくる。 「ん」 食パンをちぎり、彼女の口の中に入れる。 「うん美味しい♡」 上機嫌になる彼女を見ると、こちらも嬉しくなる。 「子供の頃ね、アタシ両親と離されて。 再会してからもいい歳になったから昔みたいに甘えるのは抵抗あるし」

    6 23/09/11(月)00:22:22 No.1100377139

    彼女の過去。 辛く、悲しい思い出。 それを乗り越えて今の彼女がいる。 「だから、レッドには甘えちゃうの。 昔のアタシでも守ってくれて。 今はアタシと付き合ってくれるあなたに」 ブルーが微笑む。 「オレでよかったらさ、いくらでも甘えてくれよ。 彼氏として、それくらいはしてやれるつもりだから」

    7 23/09/11(月)00:29:08 No.1100379784

    「…ありがとう」 礼を言ってきたブルーの頭を撫でる。 昔の彼女には酷いことを何度もされた。 でも、そうしないと生きれない事情があった。 今は他人を助ける優しい女性になった。 彼女が幸せになる権利はある。 なくても、自分が与えてあげたい。

    8 23/09/11(月)00:36:43 No.1100382370

    「じゃ、後でアタシを着替えさせて」 「いやそれくらいは自分でやってくれって」 断ると、ブルーが口を尖らせた。 「レッドのケチ。エッチ」 「いやエッチならむしろ着替え断らないんじゃないかな…」 「エッチだから着替えに動揺するんでしょ。 下心ないなら平気で着替えもさせられるでしょ」 「それはそうかもなぁ…」 そんな話をしながら、食事を再開した。

    9 23/09/11(月)00:43:23 No.1100384650

    そうして、ブルーの欲求を満たす日々を過ごしていた。 彼女のわがまま。 誰にも言えない本音。 それを叶えてあげたい。 ブルーの笑顔を見たい。 レッドはそう思っていた。

    10 23/09/11(月)00:54:07 No.1100388115

    「あー、スッキリした」 ブルーへのマッサージを終えると、彼女が腕を伸ばす。 レッドも手の指を鳴らして大きく息をついた。 と、ブルーが大きく手を広げた。 「ん?」 意味をはかりかねたが、起こしてほしいのかと思ってその手を取ろうとする。 が、手を取られたのはレッドの方だった。 「え…」

    11 23/09/11(月)01:05:08 No.1100391240

    戸惑うレッドの身体が引っ張られる。 そのまま、ブルーに抱き止められた。 「うわっぷ」 彼女の胸に飛び込む形になり、一瞬息苦しくなる。 どうにか呼吸できるようなポジションを確立した。 「ブルー?」 「次はレッドの番」 耳元で囁かれる。 耳たぶを甘噛みされ、息まで吹きつけられた。

    12 23/09/11(月)01:12:32 No.1100393322

    「レッド、色々アタシのわがまま聞いてくれたから。 今度はアタシがレッドを甘やかしてあげる」 「え…」 細い腕。 柔らかな胸。 シャンプーの匂いのする長い髪。 女性としての完成された身体。 それに身も心も溺れそうになる。

    13 23/09/11(月)01:18:34 No.1100394917

    「レッドだって、疲れたりするし。 誰かに甘えたりしたくなるでしょ。 だから、アタシがそうするの」 頭に、何かが乗る感触。 ブルーが自分の、頭をのせてきたのだろう。 「あなたとアタシ、一緒に甘えあおう?」 「なんかそれはそれで甘え過ぎていけない関係になりそうだなぁ」 「いいじゃない。恋人なんだから。 他の誰にもしないことしあいましょう」

    14 23/09/11(月)01:23:31 No.1100396219

    「…うん」 深く顔を埋め、同意する。 2人で、お互いに甘えあう。 相手を愛して、愛される。 相手の弱音を受け入れて、自分も晒す。 対等の関係。 誰かに晒せないことも、この人になら晒せるし許せる。 「大好きだ、ブルー」 「うん、アタシも」 そう言い合い、深く抱きしめ合った。

    15 23/09/11(月)01:23:44 No.1100396277

    以上です 閲覧ありがとうございました

    16 23/09/11(月)01:25:23 No.1100396720

    書き込みをした人によって削除されました

    17 23/09/11(月)01:27:10 No.1100397141

    >「エッチだから着替えに動揺するんでしょ。下心ないなら平気で着替えもさせられるでしょ」 下心ないからこそ勝手にスリーサイズ測ったりする人もおるたいブルー先輩が言っとることは本当とよ

    18 23/09/11(月)01:28:27 No.1100397413

    レッドもブルーもお互い甘える相手になれるのではと思って今回のレブルになりました ちょっと共依存っぽいけどそういうのも好き

    19 23/09/11(月)01:31:06 No.1100398035

    >ちょっと共依存っぽいけどそういうのも好き FRLGは両親失踪でぶっ壊れたブルーを見て戦いに身を投じて闘志がぶっ壊れたレッドさんをブルーが立ち直らせたから原作から共依存なとこある