虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    23/08/21(月)00:14:10 No.1092782503

    猛暑の続く日々。 その日のマサラタウンも暑かった。 レッドはエアコンの電源を入れて、室内で涼しむ。 「節電のためにあんまりエアコンつけたくないんだけど、そうも言ってられないよなぁ」 自宅のリビングでそう呟くと、 「レッド」 「うわぁぁっ!!」 突然背後から声をかけられて、悲鳴を上げた。 「お、驚かすなよブルー…」 「ごめんごめん。そんなつもりはなかったんだけど」 後ろから寄りかかられる。

    1 23/08/21(月)00:16:37 No.1092783572

    「それに美人の彼女が彼氏の家にいることは何の不思議もないんじゃない?」 「それはそうだけど…」 ブルーが美人であることも、彼女が家にいることの自然さも否定できない。 「それより、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」 「聞きたいこと?」 間近にあるブルーの顔に少し動揺しつつも聞き返す。 「レッド、室内プールに興味ない?」 「室内プール?」

    2 23/08/21(月)00:16:57 No.1092783707

    レッドは首を傾げた。 さすがに知ってはいるのだが、昔はそんなところに行ってはいなかった。 レッドにとってプールといえば屋外だった。 マサラにあるプールがそれだからだ。 「ほら、ここのホテルとかで」 端末に表示されたホテル。 タマムシシティにあるそこで、プールが実施されていると記されていた。 「昔そこに泊まった時はそんなのなかったなぁ」 「昔って、アタシたちが初めて会った頃?」 彼女の問いに頷く。

    3 23/08/21(月)00:18:01 No.1092784229

    「あの時、ブルーにバッジとられてたことに気づいてプールどころじゃなかったのもあるかもな…」 「オホホ、あの時はごめんなさい」 今更根に持ってはいないし、彼女に頬にキスされると余計にどうでも良くなる。 「それで、ここに行こうと思うんだけど。 いい?」 「いいよ。どんなところかオレも気になるし」 そう答えると、ありがとうとブルーに抱きつかれた。

    4 23/08/21(月)00:23:16 No.1092786439

    「それじゃ、今夜行きましょう。 予定空いてるよね?」 「まあ今日は一日暇だしな」 恋人だけあって、ブルーはこちらのスケジュールを把握していた。 「早速だけど、プール行かない? もう水着用意してるの」 「そうするかな。 他にすることないし」 「じゃ、早速行きましょう」 ブルーに誘われて、家を出た。

    5 23/08/21(月)00:28:58 No.1092788718

    タマムシシティのデパートについて。 「レッドはどういうのがいい?」 「うーん、なんでもブルーには似合うだろうけど」 「だからといってアタシに丸投げはしないでね。 レッドがアタシに似合うと思う水着を選んでほしいな♡」 ウインクまでされた。 こうなったブルーには逆らえない。 かわいい恋人の頼みだ。 それに応えてあげたくなるのが相方の務めだろう。

    6 23/08/21(月)00:30:59 No.1092789462

    そしてその昼。 「お待たせ」 タマムシシティのホテル。 そこの屋内プールで水着姿になって、ブルーと再会した。 彼女の水着。 露出を抑えて、動きやすいもの。 だがしっかりと、彼女の優れたプロポーションを強調していた。

    7 23/08/21(月)00:35:52 No.1092791240

    「意外とこういう水着選ぶのね。 アタシにもっと露出多いの着せたがると思ってたわ」 「今日は遊ぶだけだしな。 それにあんまりセクシーなの着たら、他の男に見られてなんか嫌だしな」 そう言うと、ブルーが嬉しそうに笑った。 「なんかオレ、嬉しくなるようなこと言ったか?」 「ええ。アタシの彼氏は独占欲強いなーって。 それほどアタシのこと大好きなのねー」

    8 23/08/21(月)00:45:48 No.1092794543

    軽い口調で、こちらをからかってくる。 そう言われると照れ臭い。 「ありがとう。レッド」 急にからかいをやめて、優しく微笑んで礼を言ってくる。 余計にこちらの心が掻き乱される。 彼女を好きという気持ち。 それが激しく湧き上がって、身体を熱くさせる。 「い、行こうぜ」 「うん。そうしましょう」 そっぽを向きながら、手を差し出す。 その手を握り返され、歩き出した。

    9 23/08/21(月)00:58:59 No.1092798708

    「うわぁぁぁっ!」 「きゃぁぁぁっ!」 ウォータースライダーを滑って、プールに落ちる。 凄まじいスピード。 速いのはプテで慣れているが、こういったもので体験するのは初めてだった。 「あはは。もう一回行く?」 「ブルーがしたいなら行くよ」 そうは言っても、レッド自身もワクワクしていた。

    10 23/08/21(月)01:05:58 No.1092800725

    こういったものに行く機会は減っていた。 子供の頃は気がつけばポケモンバトルにばかり夢中になっていた。 今もそうだ。 トレーナーとして実力はつけた。 だけど、それにばかり気にしていすぎたのかもしれない。 と、ブルーがついてきていないことに気がつく。 後ろを振り返ろうとする。 そこでブルーに腕を組まれた。

    11 23/08/21(月)01:13:54 No.1092802813

    「ぶ、ブルー!?」 「あら、恋人なんだからこれくらいしてもいいでしょう?」 水着越し、あるいは直接肌の柔らかな感触がする。 恋人の女性らしい肢体。 それが今、レッドに押し付けられていた。 心の均衡が崩れていく。 「ちょっとアタシの肩抱いてくれる?」 「え!?なんで?」 「アタシのこと見てる男の人たちがいるの」 それを聞いた途端に、レッドの心が冷静になった。

    12 23/08/21(月)01:19:15 No.1092804222

    ブルーの肩に手を置く。 自分のものと強調するように、少しだけ力が入る。 「もう大丈夫。 レッドとこうしてたら相手いるのかってどこかに行ったわ」 「そっか。よかった」 安堵して、ブルーから手を下ろす。 人の恋人をよくない目で見られていたことに対する怒りはある。 だけど相手が引き下がったのならこちらもそれで手打ちにしようという理性はあった。 「アタシにはこーんな素敵な彼氏がいるんだから。 もっとイチャイチャして他の人にもアピールしないといけなさそうね」

    13 23/08/21(月)01:23:25 No.1092805339

    そう言って、ブルーがこちらにより身を寄せる。 「なにもそこまでしなくても…」 「レッドは気がついてないだろうけど、あなたも女の子から結構見られてるわ。 逆ナンパ目当てかしら」 「え、まさか…」 これまでの人生で、そんなことになった記憶はない。 身に覚えはないが、ブルーが言うならそうなのだろう。 「だからもーっとアタシと一緒にいてね?」 「うん…」 笑顔の中に、圧が見える。 レッドに拒否権はなかった。

    14 23/08/21(月)01:23:41 No.1092805417

    以上です 閲覧ありがとうございました

    15 23/08/21(月)01:25:52 No.1092805907

    途中までレブルがナイトプールに行く話にしようとしてたんですがナイトプールに行ったことないので断念しました 急に路線変更したので今回短めになってすみません

    16 23/08/21(月)01:32:59 No.1092807595

    いい…