23/08/17(木)00:33:32 缶コー... のスレッド詳細
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23/08/17(木)00:33:32 No.1091218170
缶コーヒーが飲みたい… 最近は担当であるマンハッタンカフェの淹れたコーヒーばかりだった 鍵を閉めてチェーンまでかけたはずなのに何故か朝起きたらコーヒーを淹れている彼女ももはや日常だ 彼女の入れているコーヒーは特別だ クソッタレな特別だ なおクソッタレは罵倒でも比喩でもない さて世の中にはコーヒーノキに生るコーヒーの実を食べる動物がいる サルだったりゾウだったり…そして中でもマレージャコウネコという東南アジアに広く生息するジャコウネコの一種はとくに有名だろう マレージャコウネコ パームシベットと言われてもピンとこない人もいるだろうが現地の名前であるルアックという名前を聞けばピンとくるだろう 我々人類は彼らの食べたコーヒーの実の中にあった未消化の種…つまりコーヒー豆を利用することがある もとはコーヒーは農家の者たちは飲めず支配者達に搾取されておりどうしても飲みたい農家たちは動物の排泄物から採取してコーヒーを飲んだという だがそれが支配者に見つかりそしてその香りは独特な発酵を経て新しい美味しさを生み出したというのだ…
1 23/08/17(木)00:34:08 No.1091218364
だが人間…ウマ娘を含む人間種の腸はコーヒーの実を食べてもその豆をうまく発酵させることはできない その発酵を助けるのがさきほどからカフェに土下座しているアグネスタキオンの薬というわけだ 因みに土下座している理由は薬品庫に電子パスをかけたかららしく それでカフェはタオルと熱々のコーヒーを手にダイワスカーレットにアレ(ウォーターボーディングのコーヒー版)をするといったらしい モルモットと呼ばれている彼女のトレーナーに平謝りをして最悪二人とスカーレットのトレーナーでスカーレットを護衛しなければならないと覚悟を決めたらタキオンがああいう風になった なおタキオンからの平謝りはほぼ毎日こちらも受けているがもう仕方ないとあきらめてのらりくらりとかわすしかないから問題ないと言っている さて…ここまで語ればわかると思うが…彼女の振舞うコーヒーの招待というのはそういうことだ どうやって採取しているかわからないし知りたくもないがカフェは毎日私に対してこのコーヒーを振舞う だが噂によると各寮の地下にはコーヒー豆の自動選別と洗浄を行う機械があるのだという 施工者はゴールドシップだとも… …彼女もかわいそうだ…
2 23/08/17(木)00:35:04 No.1091218655
そして彼女は俺に飲ませるだけでなく…「茶菓子です…どうぞ…」 茶菓子と称しコーヒーの実が入ったお菓子を振舞う…クッキーにゼリーにアイスクリーム…いろいろなものを作って俺に食わせようとした…つまり俺の物を作ろうとしている どこかこれを飲んでしまえばおしまいだという感覚があるためのらりくらりとコーヒーの実だけをのこして食べたりしてしのいでいるが最近では押しがかなり強くなってきている いずれは食わされるかもしれない… あと彼女が18の誕生日を迎えたあたりからたまに何か○○届という何故か名称を伏せられた書類に名前を書かされそうになる 最初はダイイチルビーのトレーナーの様に契約解除かと思ったがおそらく違うだろう 夫となる者と書いてあるし 後で役所に行って提出拒否をしてもらおう… 比例するように彼女に似たような最近ある程度は安定して見えるようになってきた怪異的な存在…オトモダチからはかなり申し訳なさそうな感じになっている 声は聞こえないが育て方を間違えたのか…とか聞こえる気がする…
3 23/08/17(木)00:35:41 No.1091218856
だがこの異常性癖コーヒー…ひとつだけいいところがある… 身体の中を通る…体調というのは体内から変化するという…つまりそれは カフェ…「なんでしょう？」今日は休め どこか辛そうだ「…はい」 俺はカフェを寮まで送り鍵をより堅牢でピッキングも霊障も受けないものへと変えてもらった上で久々に自販機で缶コーヒーを飲んだ チープだが…美味いな…