23/08/16(水)00:32:53 泥の魔術 のスレッド詳細
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画像ファイル名:1692113573240.jpg 23/08/16(水)00:32:53 No.1090849176
泥の魔術
1 <a href="mailto:1/2">23/08/16(水)00:56:17</a> [1/2] No.1090856632
───何故、あの人に着いて行くんだ? そう聞いた僕/私/俺の言葉に亜麻色の髪を持つ彼女、パーシヴァルは不思議そうに首を傾げた。 「円卓の騎士なんだから当然じゃないですか」 ───円卓の騎士だから、あの人に着いて行くの? むむ?と更に深く首を傾げ、頭に疑問符を浮かべて暫く固まっていたパーシヴァルだったがやがて此方の意図を察したのか、ああ!と掌を拳で打った。 「アーサー王であれば誰にでも着いていく訳ではありません。……そうですね、なんと言えば良いか」 自分の考えを纏めようとうーんと、頭を捻り唸り声を上げる。 「貴方/貴女が知っているかは分かりませんが、あの方はブリテンの未来の為にあらゆる円卓の騎士を殺し尽くし、あらゆる非道を行った方です。お世辞に言って理想の王とはとても言えません。 ……態度もああですしね」
2 <a href="mailto:2/2">23/08/16(水)00:57:06</a> [2/2] No.1090856846
パーシヴァルが視線を前を行くかの王に向ける。その言葉にかの王が一瞬、視線だけで此方の様子をちらりと見た…気がした。 「ですが、私はここで貴方/貴女と同じようにあのお方に助けられました。無限に溶け合い連結した私ではない私に言わせれば、あり得ないと言いきる事です。あの方は氷だと、氷が何かに、配下に気を向ける事等あり得ないと」 ───でも、それは…… 「ええ、私達は王に助けられました。……そして、氷の中にある熱に触れた。貴方/貴女が王に着いていくのはあの方に心惹かれたからでしょう?私も同じです」 パーシヴァルはいたずらっぽく笑った。その頬の赤みが寒さによるものか、照れによるものかは分からなかった。
3 23/08/16(水)01:01:18 No.1090857996
いいよねこのふたり…
4 23/08/16(水)01:40:39 No.1090867555
───馬鹿め。全部聞こえている。 と開きかけた口を閉じ、アルトリアは遅れてやってくるふたりを暫しの間立ち止まって待った。 パーシヴァルは賢くはないが、愚かではない。4人目の王の落胤との会話が自分にも聞こえるのを知っているだろう。 指摘は無意味だ。無意味を私は嫌う。 漂白の大地を踏みしめる音が近づいてくるのをアルトリアは瞳を閉じて聞き入った。 如何にも。理想の王と称えられた私が繰り返される末期のブリテンにおいて理想を捨てたのは早い段階だった。 理想では何も救えなかったからだ。人も、物も、今際の際の大地に遺されたらあらゆるリソースを精査し、吟味し、試行錯誤して、使い潰した。 心を鋳潰して代わりに冷血を注いだ。騎士たちを愛さないことが、私が彼らに返せた唯一の誠実だった。 ………ひどい気の迷いだ、パーシヴァル。そう口の中だけで呟く。 貴様は全てを識っているだろうに、よくもそんな口がきけたものだ。 胸中に浮かんだ感想に嘲りはない。それを嘲えばパーシヴァルやあの王の落胤を助けたことに理由を用意しなくてはならなくなる。 「遅い」 ようやく追いついてきたふたりへアルトリアは冷たくそう告げるのみだった。
5 23/08/16(水)01:57:39 No.1090871026
このゲームやりてぇ…後ろから王と騎士に付いて行きてぇ…
6 23/08/16(水)02:04:06 No.1090872297
>このゲームやりてぇ…後ろから王と騎士に付いて行きてぇ… 同行者枠としてこのふたりが強いのなんの 他の領域より戦闘がサクサク