23/07/20(木)21:07:38 泥しい のスレッド詳細
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画像ファイル名:1689854858394.jpg 23/07/20(木)21:07:38 No.1080792617
泥しい
1 23/07/20(木)21:09:07 No.1080793406
いやらしい
2 23/07/20(木)21:13:52 No.1080795620
むなしい
3 23/07/20(木)21:18:17 No.1080797707
ハム子の胸がガラスにぶつかっているやつをみたいです
4 23/07/20(木)21:22:14 No.1080799637
(遊園地にある鏡の迷路みたいなやつで思いっきりガラスに衝突するハム子)
5 23/07/20(木)21:25:12 No.1080801110
>むなしい ばにたす…
6 23/07/20(木)21:45:52 No.1080810996
あの子は胸持つ者 わたしは胸持たざる者 すべてはばにばに
7 23/07/20(木)21:54:55 No.1080815742
ハム子はおっぱいでかいからな…
8 23/07/20(木)22:04:33 No.1080820384
避暑を求めて飛び込んだ先は、鏡張りの迷宮であった。 一面が似通った色彩。見渡す限りの鏡の中に、汗を拭う私とセイバーの姿が写っている。 「これはまた圧巻ですね。生け垣の迷路には馴染みがありますが、全てが鏡になっているとは」 「流石に迷路ブームが巻き起こった欧州でも、鏡の迷路はなかったかー。 まあ見ててよセイバー。こういう迷路には必勝法があるの、ついてきて!」 そう。迷路という概念はすべからく、この方法で攻略できてしまうのだ。 即ち左手法。常に壁に左手を添えながら前進することで、確実にゴールまで辿り着く事が出来るという手法である。 意気揚々と右手でセイバーの手を引き、左手を鏡に付けて前進を始める。 しかし何処を見ても自分がいる……というのは感覚が狂う。自分と目が合うのはすごく奇妙な気分だ。 自分がどこにいるのか、という視点も曖昧になる。壁に手をついてる以上、迷うことはないのだけど────
9 23/07/20(木)22:04:43 No.1080820456
「ぬわあっ」 どん、という衝撃が全身を襲い、尻をついてその場に倒れる。 えっ何?ぶつかった?でも、目の前には何も……いや、これは……ガラスの壁だ! 「大丈夫ですかツグミ?」 「うぐう、見えない壁まであるなんて……とりあえず、大丈夫……」 無意識の内に勇み足で進んでしまっていたらしい。勢いよく壁に衝突したせいか、鼻血が垂れてきた。 なんて恥ずかしい。誰にも見られない内にティッシュで拭い、再び迷路の攻略へと戻る……が……。 出口が一向に見つからない。歩けども歩けども、出口と思しき扉まで辿り着かない。 20分ほど回ったところで、床に一滴の血が垂れているのを見つけた。 ということは、さっきぶつかったところまで戻ってきたのか。私達は……同じところをぐるぐる回ってる……!
10 23/07/20(木)22:05:12 No.1080820673
「ツグミ。この左手をついて出口を探す、という方法ですが……ひとつ欠点があるように思います」 「………………私も、回りながら思ってた」 そう。冷静に考えてみればこの手法は……入り口と出口、その両方が外側の壁に面していなければ成立しないのだ。 出口が内側に設定されていた場合、この方法は破綻する。その事を、セイバーの言葉でようやく確信した。 まずい。非常にまずい。てっきり華麗なる左手法により10分もかからず攻略するつもりで居たのに。 何がまずいって…………熱中症を避けるべく、先程まで頻繁に接種していた水分が……今、牙を向いていること……! 「……セイバー!ここからは気合で出口を探すよ!じゃないと……その、色々やばいことになる!」 「…………承知しましたツグミ。なんだか分かりませんが、全身全霊を掛けて攻略しましょう」 鏡に映る、暑さとは異なるものを原因とした汗を浮かべる私の顔を何度も何度も横目に見ながら迷路を駆けた。
11 23/07/20(木)22:05:56 No.1080820993
そうして辿り着いた出口は階段。出口は内側、かつ二階から出る……というシステムであったのだ。おのれ。 達成感に打ち拉がれるセイバーの姿を確認する間もなく、私は素早く化粧室へ駆け込む。今の私は、ランサーすら上回る敏捷性だ。 ……迷路には二度と入るまい。いまだジンジンと痛む鼻先を擦りながら、八つ当たりめいた決心を固めるのであった。