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23/06/16(金)22:04:57 「テイ... のスレッド詳細

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23/06/16(金)22:04:57 No.1068222297

「テイオー、レース場に行こう」 シンボリルドルフが、トウカイテイオーに声をかける。二人を除いて誰もいない、埃だらけの生徒会室でのことである。 「いいよー、あとは用事ないし。他の二人はどうしたの?」 「先に行っているよ。」 埃を被ったルドルフは、窓を開けて飛び降りる。ガシャンと、硝子細工の割れるような音が響く。 「ハシゴを使いなよー」 これまた埃を被ったテイオーはひび割れた地球儀を抱え目を閉じる。すると外、ルドルフが飛び降りたあたりの地面から巻物が生えてきて、その巻物からピカピカのテイオーが抜け出してきた。 「輝かしいな、テイオー」 バラバラの破片になったルドルフが、懐かしそうに言う。 「かっこよかったでしょ」 テイオーは誇らしげである。そうしていると、カラスがやってきて、もはや日の光を反射しないルドルフの破片の一つを咥えて持っていった。

1 23/06/16(金)22:05:40 No.1068222654

「きっと私を連れていって、磨いてくれるんだ。」 「でもカイチョー、このままじゃレース場行けないよ」 「そうだな、だから収穫してくれ。」 今度声を出したのは、左手で木につながって成りぶら下がるルドルフだった。 「この素晴らしい想いが力を尽くして、実をつけてくれたんだ。」 テイオーは木に登って、木の枝のルドルフにつながる部分を折る。ルドルフはニュートンの教典通りに落ちて、地に立った。 「ありがとう。テイオーも来てくれ。」 「後からついて行くよ」 二人は並んで歩く。行く先は二人とも知っていた。通ったことのある道である。しかし建物の多くはすでに壊れていた。

2 23/06/16(金)22:06:03 No.1068222854

道中にある、今やこの辺りで最も高い建物である5階建てのビルの屋上の縁で、マヤノトップガンが空と話をしていた。 「アカシックレコードの端から端が白紙のないノートにグレゴールの真似をしたから、存在クラブの会員達で起点に凱旋!生死の集合のお片付け!」 テイオーはそれを見て、嬉しそうに、 「よかったマヤノ、元気になったんだね」 と言ったが、ルドルフがそれを確認する前にマヤノトップガンはいなくなっていた。 歩き続けて、目的地が近くなったころ、あたりには雑多な災害で構成された交響楽団の演奏が響いていた。 「もっと上手くやってもいいのにー」 「これまでだって、整然としていたことなどなかっただろう。テイオー、きっとあれが彼らの一番なんだ」 「そんなもんかなー」

3 23/06/16(金)22:06:48 No.1068223224

そんな話をする二人の視界に、雨を浴び風に吹かれながらも騒ぎあう人々が現れた。空のジョッキからうまそうに空気を呑む者もいれば、古い踊りを一生懸命に踊る者もいた。二人はその中に、シーキングザパール、駿川たづなといった、学園の生徒や職員の姿を見つけた。 「楽しそうだな」 「終わる時こそ、楽しくするのよ!ルドルフ、もう背負う物もないんでしょ?」 「そうですよお、折角ですし楽しんでいきましょうよ」 「げっ、たづなさん酔ってる…」 「折角だが、遠慮する。テイオーと二人で浸りたい」 「そう?じゃ、またその内会いましょう!」 「ああ、みんな、また会おう!」 「次もボクにクギヅケになってねー!」

4 23/06/16(金)22:07:07 No.1068223385

宴を後にして話をしながら歩き、二人はついにレース場に到着した。 「テイオー、そっちじゃない」 進もうとするテイオーを呼び止め、ルドルフは別の方向へと先行する。 「そっちは違う。それに木やらプラ製品やらが行列を作っているから、ろくに進めない」 「そっか、そうだった」 ルドルフが向かったのは、通路があったであろうところを塞ぐ瓦礫の隙間だった。 「詰まっているのか。レース場にレース場が入るのは無茶だとは思っていたが」 テイオーは困った様子だ。 「これじゃ通れないね」 「通れるさ」

5 23/06/16(金)22:07:24 No.1068223535

スレッドを立てた人によって削除されました さて同接数も爆増してきた所でプレイしていきましょうか 今作は骨太、というか理不尽に肩まで浸かった救いようのないヘビーかつシビアなADV+アクションゲームですね ADVテキストではケイ先が多用されているのがポイントで……あぁ字幕ミスはお気になさらずわざとですので。ともかくユズの暴走の賜物です とはいえ普通にプレイしてミスるだけでは撮れ高低いので特殊ルールおーぷん、一回ミスるごとに私をあすなろ抱いている先生がレベルドレインしてきます。しんどいですねこれはしんどい 《ご褒美では?》《ご褒美だよね?》《先生のお膝の上で甘やかされながらちっちゃく千切って一口ずつ食べさせてもらう鯛焼き美味すぎ祭り開催ですわね》 全ては上質なゲームエクスペリエンスのためですから耐えるしかありませんね。ちなみに今の私と同じシチュエーションが楽しめる抽選券が付いた豪華版ミレニアムエディションはゲーム開発部公式支援サイトから数量限定で発売しており今売り切れましたねお買い上げありがとうございます ではゲームスタートぽちっとな

6 23/06/16(金)22:07:28 No.1068223576

ルドルフはぐねぐねと変形して、瓦礫の隙間を通り抜ける。一方テイオーの方は、溶ける必要もなく、障害物をすり抜けて進む。ルドルフが先導した先は、コースであった。 「さあ、戻ろうテイオー!」 「うん!」 二人は身体の端から煙になって、そしてコースに溶けていった。レース場には、声だけが残っていた。 「楽しかったな」 「今度もたくさん勝つもんね」 「ああ…その前に私が大活躍して、待っているぞ」 「うん、見ててよパパ!」

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