23/06/13(火)21:51:51 「………お... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1686660711215.jpg 23/06/13(火)21:51:51 No.1067222315
「………おいメイケイエール。なんだそれ」 目を疑う、というのはこういう時に使うべき言葉だろう 目の前からなにか……そう、緑の塊が歩いてきたと思ったら。それはまさかの自分の友人で 巨大なカゴを抱えた彼女は、こちらを認識してにぱっと笑った 「ソングラインちゃん!!!!!!!!いいところに!!!!!!!!!!」 「いや、その。いいところってなんだっていうか、まず『それ』について説明してくれ」 彼女が抱えている大きなカゴに詰まっているものは、見覚えがある というか、見たことない人はいないだろう。それくらいありふれたものだ。だけど、だけど 「その、山のようなキュウリは一体どういうことなんだ」 「はい!!!!!!!!!!!!」
1 23/06/13(火)21:52:02 No.1067222405
それは………瑞々しい緑の、立派なキュウリ その、山だった 「食べましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 「説明。」 とりあえずそっと、チョップの準備をした
2 23/06/13(火)21:52:14 No.1067222492
● 「で、だ。このキュウリの山、どうしたんだ一体」 一番手近だった彼女の部屋に戻って話を聴くことに と、メイケイエールの部屋にということはつまり 「ふふ……めっちゃキュウリの匂い充満してるし………」 彼女の相部屋である、ソダシちゃんもいるわけで 二人して、この農家もびっくりな量のキュウリを持ち込んできたメイケイエールに事情聴取開始だ すると彼女は、さっきチョップされた頭を抑えながら
3 23/06/13(火)21:52:24 No.1067222587
「ドリームジャーニー先輩からのおすそ分けです!!!!!!!!!!!」 「え、ドリームジャーニー先輩から?」 それは………と、ソダシちゃんの方を見ると、同じような怪訝な感じに あんまり人のことを悪くいうのはアレだが、野菜嫌いで有名な先輩からのお裾分けって、それってつまり (押し付けられたんじゃないか、それ) と思ってしまうのも致し方ない事だと思う だけど、メイケイエールはニコニコと笑ったままで 「ランニング中に膝を痛めたお爺さんを助けたらしいんですが、その方が農家さんで『みんなで食べな』ってお礼にくれたそうです!!!!!!!!!採れたてだって言ってました!!!!!!!!!!」 「ああ、そういう………」 「農家級の量だと思ったら本当に農家さんからだったし………」
4 23/06/13(火)21:52:36 No.1067222663
確かに、そういうことなら納得だ ドリームジャーニー先輩はよくその……なんというか、素行というかなんというかで怖がられることが多いけど、お年寄りや小さい子供には妙に優しいところがある そしてこうやって誰かしらを手助けしたりすることもあって、その時にお礼に何か貰ったりすることがある。ただ、時折こうして量の加減をしない方もいる訳で…… そういう時、大体はプレハブ小屋に持ってきて消費するのだが…… 「あ、そうか。今オルフェーヴル先輩いないんだっけか」 そうだ、今丁度、ドリームジャーニー先輩の妹で私達の直接の先輩であるオルフェーヴル先輩が不在なのだ 普段プレハブの台所事情を切り盛りしてるオルフェーヴル先輩がいないとなると、あとはカレン先輩とか………駄目だ、こっちも今別件で不在だ そうか、今のプレハブにはこれだけの野菜を処理できるだけの人がいないのだ。となると、ドリームジャーニー先輩のとった行動も頷ける 多分メイケイエールを通じて私達にも配られると踏んだのだろう。それは正しくて、今こうして………って、ちょっと待て
5 23/06/13(火)21:52:51 No.1067222767
「これ、私達だけで消費できるのか?食べるって言っても、キュウリオンリーで3人でこれは……」 「私達はカッパじゃないし」 ソダシちゃんのツッコみ通りだ。カッパでもあるまいし、流石に3人でこの量を消費しろ、というのは無理がある タイムのやつを巻き込むにしても、それでもきついだろう というかドリームジャーニー先輩は一体どれだけの総量をもらったんだ。お裾分けでこれなら全体の量は一体……… 「それについては考えがあります!!!!!!!!!!!!!!とりあえずこれを寮の調理場に運ぶので手伝っていただけませんか!!!!!!!!!!!」 「そ、それは構わないが………調理場の使用許可はどうするんだ」 「それはもうとってあります!!!!!!!!!!!!」 「とりあえず運ぶし。部屋にキュウリの匂いが染みつきそうだし………」
6 23/06/13(火)21:53:03 No.1067222856
ソダシちゃんも立ち上がってキュウリを担ぎ出したので、それに続く 一体何をしようというんだ、この友人は まさか大食い大会でも開くわけじゃあるまいに。学食でみんなに提供するつもりだろうか ええい、考えても無駄だ。とりあえずは考えがあるという者の行動に従うとしよう そう思ってキュウリの山を担いで、部屋を出る その後、なんとかそのキュウリの山を運搬したのだが………あとからあれはなんのイベントだったんだと、好奇の質問攻めにあうことになってしまった
7 23/06/13(火)21:53:13 No.1067222928
● 「ピクルスです!!!!!!!!!!!!!!!!」 調理室にたどり着いてキュウリを置いた瞬間、彼女は堂々とそう宣言した 既に手渡されたエプロンを身に着けて、私とソダシちゃんはただ何も言えないままだ 「………だから、まずちゃんと説明をしろと言ってるだろうメイケイエール」 すると、メイケイエールはその無駄にやたら何故かむやみに豊満な胸を張って 「キュウリのピクルスを作ります!!!!!!!!!!!!そうすれば保存も効くし、他所にお裾分けもしやすくなりまあああああああああああす!!!!!!!!!」 「………予想外にまともな回答が返ってきたな」 「背後にある調理器具からして、もう準備万端だし………」
8 23/06/13(火)21:53:26 No.1067223011
確かに、未調理のものを配りまくるよりそのまま食べられる状態にした方が貰う方も助かるだろう それは理に適ってるし理解できる ただ、そうなると。この山のようなキュウリを……… 「3人で全部処理するのか………」 「普通に重労働だし」 「頑張りましょうね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 ………タイム、呼ぼうかなぁ 「とはいっても、ピクルスの作り方なんてわからないぞ。今から調べるのか?」 「オルフェーヴル先輩のレシピノートに書いてありました!!!!!!!!!!!!!連絡したら教えてくれたのでお借りしてます!!!!!!!!!!!!!」 「さ、流石だなあの人………」 「で、どうやって作るし………?」 「はい!!!!!!!!!!まず材料はこちらです!!!!!!!!!」
9 23/06/13(火)21:53:36 No.1067223090
ピクルス (きゅうり10本程度を想定) キュウリ 水 400ml お酢 200ml 砂糖 大匙4 塩 小匙4 ローリエ 2枚 「結構色々入れるんだな」 「ていうか、これだけの量どこから仕入れてきたし………?」 「業務スーパーって便利ですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
10 23/06/13(火)21:53:53 No.1067223222
どれだけ今回のピクルス造りに本気になってるんだ彼女は ずらっと並んだ大量の材料に驚きを隠せない。種類はともかく、一種の量が半端なく多い えーっとと、メモを見ながらメイケイエールは次の説明に取り掛かる 「まず、キュウリをしっかり洗って水を切って、ヘタを落としてから5センチ程度に切っていきます!!!!!!!!!」 「5センチ程度って言われても………」 「おおよその目安で大丈夫です!!!!!!!!!!!そこまでこだわる必要はないそうなので!!!!!!!!!!!!」 というわけで、本格的に作業開始だ エプロン付けた3人でキッチンに並んで、包丁持ってトントントンとキュウリを切っていく 別に台所仕事をしたことがないわけでも苦手なわけでもないけど、延々一つの食材を切り続けていくってなんか変な気分だ そういえば、いつもプレハブに顔を出すあの先輩は包丁を持った瞬間正眼の構えとってオルフェーヴル先輩に慌てて止められてたっけ
11 23/06/13(火)21:54:07 No.1067223329
「思ったより量が多いぞこれ。本当に3人で終わるのか」 「この後の作業自体は簡単なので多少時間かかっても大丈夫です!!!!!!!!!!!!!!」 「ちょっと待つし。適当に動画でも流しながらやるし」 そう言ってソダシちゃんが動画を………なんか、見たことも聞いたことも無いようなB級、いやこれまさかZ級か?の映画の告知映像を流しながら作業を再開 耳で聞くだけでチープと分かるようなゾンビの鳴き声や、棒読みの悲鳴なんかを聞きながら………いや別の意味で参るぞこれ 「ふふ………また今度上映会するし………」 その言葉にメイケイエールがびくっと肩を震わせる。毎回一緒に観てるらしいからな………同情するぞメイケイエール そんな事を思ったりしながら延々作業していくと、段々キュウリの山も減ってきた。切ったキュウリは反比例してどんどん山積みになってきて………これ本当に全部作れるのか今更不安になってきた
12 23/06/13(火)21:54:20 No.1067223418
「おおよそ終わってきたぞ。次はどうするんだ?」 「はい!!!!!!!!!!!次の工程はこんな感じです!!!!!!!!!」 ①調味料を全て鍋に入れて、キュウリを入れてから火をつけて蓋をし弱めの強火に ②沸騰したら中火にして1分~1分半煮る ③火を止めて底からさらうようにかき混ぜて、粗熱を取って冷蔵庫へ 「以上です!!!!!!!!!!!!!!」 「言葉にすると長いけどやることは単純だし」 「要するに火加減に気を付けながら煮て冷ますってことか。確かにシンプルだ」 オルフェーヴル先輩は手際が良すぎて手伝う時も簡単な作業ばっかりだったけど、いざやるとなってもこれならそこまで難しい話ではない となれば、残りのキュウリを手っ取り早く処理していかねばならない。大鍋を並べるにしても一回じゃ無理だろうし 流石に慣れてきた作業だけど、怪我しないように気を付けて進めていこう。こんなところで怪我して変な影響出ました、なんて笑い話にもならないんだから
13 23/06/13(火)21:54:35 No.1067223537
「出来上がったらあちこち配りますよ!!!!!!!!!!!!!保存瓶に詰めてお裾分けです!!!!!!!!」 「タイムと一緒に食べるから一瓶もらうぞ。プレハブ用にも持っていこう」 「ふふ………こっちも一瓶もらうし………」 練習終わりの塩分補給にいいかもな、なんて考えて そのまま、作業はどんどんと進んでいった
14 23/06/13(火)21:54:49 No.1067223656
● 「できました!!!!!!!!!!!!お疲れ様です!!!!!!!!!!!!」 バーン、とでも擬音が付きそうなポーズでそう宣言したメイケイエールの背後には、たくさんの保存瓶の山ができていて その元気さに対し、こちらはといえば 「つ、疲れた………」 「流石にヘトヘトだし………」 やることは簡単と言っても、何度でも言うが量が量だ。作業はそれなりに疲労の溜まるもので、ソダシちゃんと二人して椅子に座り込んでへたれてしまう トレーニングやレースとはまた違う疲れ方につい参ってしまった。これは今日はよく眠れそうだ
15 23/06/13(火)21:54:59 No.1067223725
「今日はありがとうございました!!!!!!!!!!!!正直一人では手に負えませんでしたから!!!!!!!!」 「だ、だろうな」 「一人だったら多分まだキュウリ切ってる段階だし………」 だからこそ私達を呼んだんだろうし しかし、並んでる瓶の数を見ると想像以上の数になってしまってる。どうするんだこれ プレハブ用と、友人用。それに某覇王のチームとかの交流のあるチームに持っていくとして………とりあえずオルフェーヴル先輩に連絡してみるとしようか 「さて、疲れたのでちょっとおやつです!!!!!!!!!!!!」 「おやつ?何か用意してたのか?」 「ある意味では贅沢なおやつです!!!!!!!!!!!!!」
16 23/06/13(火)21:55:09 No.1067223807
そう言って冷蔵庫を開けたメイケイエールだが……… その手には見慣れた、というか見慣れすぎたものが握られていた 「………キュウリ?」 「はい!!!!!!!!!冷蔵庫でキンキンに冷やしておきました!!!!!!!!!これをですね………」 次に取り出したのは、これまた変哲のない味噌。ただ、そこまでくれば彼女のやりたいことも分かってしまう ああ、うん。このキュウリ、採れたてだって言ってたもんな。せっかくだしやっておきたいのか 確かにそれは………贅沢かもしれない 「あむっ!!!!!!!!」 味噌を少しだけ付けたキュウリを、丸かじりするメイケイエール その表情を見るだけで、それはとても、この上なく美味しそうに見えて
17 23/06/13(火)21:55:20 No.1067223880
「美味しいです!!!!!!!!!!!瑞々しくて、いい香り!!!!!!!!!!!!夏の贅沢です!!!!!!!!!!」 それを見たせいで………私も、その『おやつ』が堪らなく食べたくなってしまった 「………メイケイエール、それ私も………」 「ふふ………塩つけて食べるし………」 「もちろんお二人の分も用意してあります!!!!!!!!!!!!ピクルスの味見もありますが、まずは生で食べましょう!!!!!!!!!」 3人揃って並んでキュウリを持って。各々思い思いの調味料を少しだけ そしてそれに、多少お行儀悪いくらい勢いよく、がぶりと齧りついて キンキンに冷えたキュウリに適度な塩味、瑞々しい身が弾ける食感 揃って顔を見合わせて、にっこり笑顔が花咲いた
18 23/06/13(火)21:55:33 No.1067223982
『美味しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』 暑くなってきた初夏のこの日 最初は青臭くて疲れる酷い一日になるかと思ったけど……… (まあ、いいか) 結果としては。三人並んで初夏の贅沢なおやつまで頂いてしまって なんとも、涼やかでおいしい一日で終わったのだった
19 23/06/13(火)21:56:35 No.1067224411
以上。お題『胡瓜』を貰ったので酒飲んでメイソンした
20 23/06/13(火)21:58:22 No.1067225138
よきメイソンでした
21 23/06/13(火)21:59:21 No.1067225555
また美味そうなもん作ってるなこのトリオ
22 23/06/13(火)22:03:21 No.1067227175
またドリジャがお年寄り助けてる…
23 23/06/13(火)22:03:25 No.1067227204
メイソンだと秘密結社浮かぶ
24 23/06/13(火)22:07:49 No.1067229007
暑い日の冷やしたキュウリいいよね
25 23/06/13(火)22:11:11 No.1067230429
なおピクルスをピリ辛にしたい場合は鷹の爪いれるとよし
26 23/06/13(火)22:20:11 No.1067234059
ピクルス美味しいよね ハンバーガーのピクルスマシマシにしたい
27 23/06/13(火)22:21:26 No.1067234573
冷やしたピクルスを齧りながら飲むビールは贅沢だ
28 23/06/13(火)22:22:51 No.1067235110
>またドリジャがお年寄り助けてる… その優しさを少しでもこっちに分けて欲しいッスね…
29 23/06/13(火)22:26:15 No.1067236436
>>またドリジャがお年寄り助けてる… >その優しさを少しでもこっちに分けて欲しいッスね… でも舎弟に優しい姉貴ってなんか怖いし…
30 23/06/13(火)22:30:02 No.1067237885
レーベンにムスメにレイナスにルージュにヨカヨカにルクシオンにミューくんに…お裾分け先が多いし…
31 <a href="mailto:最近胡瓜臭いタイムくん">23/06/13(火)22:31:18</a> [最近胡瓜臭いタイムくん] No.1067238375
⌚ソングライン…もうピクルスは飽きたよぉ…
32 23/06/13(火)22:32:19 No.1067238808
>レーベンにムスメにレイナスにルージュにヨカヨカにルクシオンにミューくんに…お裾分け先が多いし… 頼もしすぎるソダシちゃん
33 23/06/13(火)22:36:42 No.1067240488
次はトマトかナス貰ってきそうだな…
34 23/06/13(火)22:45:57 No.1067244002
>次はトマトかナス貰ってきそうだな… 夏は野菜に困らんな
35 23/06/13(火)22:48:20 No.1067244931
>?ソングライン…もうピクルスは飽きたよぉ… むぅ…無理やり口に青臭くて長いモノを詰め込まれるタイムくん…次のネタはこれでいくし…
36 23/06/13(火)22:49:42 No.1067245464
>>?ソングライン…もうピクルスは飽きたよぉ… >むぅ…無理やり口に青臭くて長いモノを詰め込まれるタイムくん…次のネタはこれでいくし… 先生進捗どうですか
37 23/06/13(火)22:49:57 No.1067245559
本格的に農家になるつもりかあの兄者は
38 23/06/13(火)22:50:22 No.1067245714
>むぅ…無理やり口に青臭くて長いモノを詰め込まれるタイムくん…次のネタはこれでいくし… ソングラインちゃん攻めは明らかに絵面が凄いことになる
39 23/06/13(火)22:51:32 No.1067246168
>>>?ソングライン…もうピクルスは飽きたよぉ… >>むぅ…無理やり口に青臭くて長いモノを詰め込まれるタイムくん…次のネタはこれでいくし… >先生進捗どうですか 原稿の話は今関係ないし
40 23/06/13(火)22:51:54 ID:qO0cywk. qO0cywk. No.1067246284
スレッドを立てた人によって削除されました ポコチンファイト レディー ファイッ! (´・ω・`) (´・ω・`) / \ ペチチチチチ / .ニフ レ'\ γ∩ミ γ∩ミ / > ⊂:: ::⊃人 ⊂:: ::⊃ < . 乂∪彡< >乂∪彡
41 23/06/13(火)22:53:00 No.1067246720
>本格的に農家になるつもりかあの兄者は 覇王農場で働くのか…