ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
23/06/09(金)22:02:52 No.1065788582
雨が降り続いている。 世間はすっかり梅雨入りだ。 レース本番は台風が来ない限りは行われるがトレーニングとなれば話は別だ。 風邪をひいてはいけないので、基本的に屋内で行われるものが多い。 プールでのスタミナトレーニングや体育館での高速雑巾掛けなど様々だ。 そして俺達はレース以外にもするべきことがもう一つある。 それはレースが終わった後行われるウイニングライブだ。 こういった雨の日になるとボーカルトレーニングやダンストレーニングと言った物が多くなる。 そして 「ボーカルトレーニングの為にカラオケへ行く余!」 とシャフリヤールは突然そんな事を言い出した。
1 23/06/09(金)22:03:14 [s] No.1065788777
「嫌です」 身の危険を察知したタイトルホルダーはそう言い残して逃げ出した。 それを見ていたキッドも同じく脱兎のごとく逃げる。 それを追いかけるシャフリヤールといった図だ。 先頭はタイトルホルダー、2番手でダノンザキッドが追走しながらトレセンステークス(廊下200m)が開催された。 だが 「知らなかったのか?大帝から逃げられぬ!」 とタイトルホルダーとダノンザキッドを差し切ってシャフリヤールが二人を捕獲した。 「わァ……ァ……」 「タイトルホルダーがキャラ崩壊して泣いちゃったであります……」 そしてシャフリヤールは俺の方を見て 「勿論そなたも来るよな?来てくれるよな?来てくれないと余は泣くぞ?」 そう言われてしまうと断るわけにはいかないので 「あぁ……」 と返事をするしか無かった。
2 23/06/09(金)22:03:31 [s] No.1065788944
さて、なぜここまでタイトルホルダーがカラオケに行くことをそこまで嫌がったかというと……シャフリヤールはウイニングライブではそうではないのだが、何故かカラオケになるととんでもなく音痴になるのだ。 しかもジャイアンリサイタルみたいな感じで。 厄介なのが本人にその自覚は無く、ウイニングライブのような感覚で歌っている。 そんなこんなでカラオケボックスに強制連行された俺達は今 「ボエ〜!」 と大帝のリサイタルを堪能している。 もうすでにタイトルホルダーとキッドは気を失っているがシャフリヤール 「うむ?二人共余の美声に癒やされて夢の世界か……流石余だ」 とご満悦な様子だ。
3 23/06/09(金)22:03:46 [s] No.1065789083
「なぁシャフリヤール」 「どうしたエフフォーリアよ?」 「ボーカルトレーニングと言っていたがただカラオケに行きたかっただけか?」 「ち……違う余!これはボーカルトレーニングだ余!」 「シャフリヤール嘘をつけ!」 シャフリヤールを問い詰める。 するとシャフリヤールは諦めたのか 「そうだ!余はただそなた達と遊びたかっただけだ余!」 と白状した。 「タイトルホルダーは天皇賞春であんな事になってしまったし、キッドは初めての距離であの憎きイクイノックスと対戦する事になる。少しでも気晴らしになればと思ったんだ余!」 「なら素直にそう言えば良かっただろう……」 「恥ずかしかったんだ余……」 と照れるシャフリヤール。
4 23/06/09(金)22:04:02 [s] No.1065789218
そして 「せっかく来たのだから貴様も歌うんだ余!」 照れ隠しなのかマイクを押し付けてきた。 大帝の不器用な真意を知った今、断る理由もないので機械をいじって曲を入れる。 途中で意識を取り戻していたのかタイトルホルダーとキッドも体を起こしていた。 二人共、やれやれといった表情だ。 曲のイントロが流れてくる。 折角なので、俺も全力で楽しむとするか。 そう思い、俺は歌うことにした。 『透明よりも綺麗な あの輝きを確かめにいこう』
5 23/06/09(金)22:05:15 [s] No.1065789833
フリーお題でカラオケがあったのでカラオケに行く21世代の4人です エフフ君と武史はBUMP OF CHICKENのアカシアがすごく似合ってるコンビだと思います あとの三人に合いそうな曲はどんなのがありそうですかね?
6 23/06/09(金)22:57:15 No.1065813184
かわいい余…みんな善き友人ですね
7 23/06/09(金)23:01:40 No.1065814982
仲間でライバルな21世代