23/05/26(金)23:27:00 「そう... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1685111220417.jpg 23/05/26(金)23:27:00 No.1061140341
「そういえば、キミは男性経験はあるのかい?」 部屋の中央に置かれたこの部屋唯一の家具であるソファに、いつもの様に無駄に優雅に座るエラン・ケレスの眉間目掛けて、私は持っていた鉛筆をいつもの様に全力で振り下ろした。 ナイフを没収され、仕方なくサビーナ・ファルディンに頼んで削ってもらった鉛筆は、いつもの様にエラン・ケレスを捉える事なくソファの背もたれに突き刺さった。 「おいおい、危ないじゃないか」 「チッ……その下劣な口を塞ごうと思いまして」 「酷いなぁ。暇かと思って話題を振っただけだろう?」 「そんな反吐が出そうな気持ちの悪い話題に誰が乗ると思ったんです?そもそも話し掛けないで下さい。気持ちが悪いので」 鉛筆をソファから引き抜き、エラン・ケレスをひと睨みして私はいつもの様に定位置となったコンテナの上に戻る。また鉛筆の芯がダメになってしまった。今日はもう絵は描けないだろう。 苛立ちが増す。毎度の如く此方の神経を逆撫でするエラン・ケレスと、この男を相手にすると冷静さを失くす自分に。
1 23/05/26(金)23:27:41 No.1061140609
グラスレーのプリンス、シャディク・ゼネリと共謀しアスティカシア学園に襲撃をかけた私は今、不本意ながらグラスレーの一室に軟禁されていた。 連絡員風情の身で密告を企てた裏切り者のニカ・ナナウラと、ペイルから逃げ出し学園襲撃の真実でグラスレーを強請る偽物のエラン・ケレスと共に。 「ふぅん……キミにとって、性交渉は気持ち悪いものなんだ?」 「……まだ続けるんですか。本当に気持ち悪いですね」 「いやなに、キミぐらいの年頃なら恋愛やそれに伴うセックスに対して夢見がちな頃だと思うんだけどね。あ、もしかして知識として知らなかったり?」 「馬鹿にしてるんですか?それくらいの知識はあります」 「へぇ~、地球ではそういう事も教わるんだ?」 「教わる訳ないでしょう。身につけなきゃ……死ぬんです」 「…………ふぅん」
2 23/05/26(金)23:28:18 No.1061140825
「そう言う貴方はどうなんですか」 「ボクかい?ボクも経験はないよ。性が目覚めた時にはもうペイルで実験体にされていたからね」 「経験もないのにスレッタ・マーキュリーを籠絡しようとしてたんですか。とんだ道化ですね」 「全くもってその通りさ。まぁ反応を見るに彼方は全く男性に免疫がないみたいだったし、経験は無くとも上手くいくと思っていたんだろうさ」 「結局貴方は何が言いたいんですか」 「いやさ、これから先どうなるか分からないし、一つここらで経験しといてもいいかなって思ってさ。暇すぎてやる事もないし」 「……本気で言ってるんですか?」
3 23/05/26(金)23:28:43 No.1061140949
「いいじゃないか。キミだって処女のまま死ぬのも勿体無いだろう?どうせ死ぬなら、死ぬ前に知っとくのもアリなんじゃないかい?」 「本当に気持ち悪いです最低です反吐が出ます二度と話しかけないでください息をしないでください死んでください」 「冷たいなぁ。まぁ、そんなキミだから損得で交渉できそうかなって思ったんだけどね」 「…………」 本当にこの男は此方の神経を逆撫でさせる。交渉すれば私が股を開くと本気で思っているのだろうか。この男も地球で仲間に処理された強姦魔と一緒だ。女性を自分の性欲を満足させるための道具としか思っていない、性欲に脳を支配された最低最悪の下衆なのだ。本当に、本当に気持ちが悪い。 「……あの……」
4 23/05/26(金)23:29:04 No.1061141076
「私もいる所で、そういう話は、ちょっと……」 私と対角の位置に縮こまる裏切り者がバツが悪そうにか細く声を上げる。その頬は薄ら赤い。 同じ地球出身でその惨状を知っているはずだろうに、そうとは思えない初心な反応に苛立ちを通り越して気味の悪さを覚える。 「あぁ、ごめんね。ふと思いついただけだから。キミに持ちかけるつもりはないから安心して」 安全だよとばかりにヒラヒラと手を振るエラン・ケレス。私は視線を外し目を閉じる。応じる必要もない会話に労力を使ってしまった。絵も描けないなら、後は休息を取るしかない。
5 23/05/26(金)23:29:22 No.1061141187
「……私には、持ちかけないんですか?」 「え、何、したいの?」 「そ、そうじゃなくてっ!何でかなって、思っただけで……」 「ん~……男の勘、ってやつかな?」 「へ?」 「まず、キミは貞操観念が普通そうだからそういう交渉には乗ってこないだろうし、そして何となくだけど、キミは一回寝たら彼女面してきて重そうだなぁーって」 「おっ、重……!?そ、そんな事しません!」 「どうだかなぁ~。思い当たる節あったりするんじゃない?」 「そんな事!…………っ!」 「あ、マジであるんだ……」 彼等の馬鹿みたいな会話は、丁度晩御飯を配給しに来たサビーナ・ファルディンとメイジー・メイによってかき消され、以後話題に上がる事はなかった。裏切り者が顔が赤い事を理由にサビーナに間近で詰問され連れていかれそうになった以外は、いつも通りだった。
6 23/05/26(金)23:29:44 No.1061141308
消灯時間も過ぎ暗くなった部屋の中。私は定位置で支給されたブランケットに包まりながら中々寝付けないでいた。元々眠りは浅いが寝付きは悪くなかったのだが、不本意ながら戦場から離れ厳しい訓練も何もない時間を初めて過ごす事で、思考に緩みが生じたのだろうか。頭の中に浮かんでは消えるのは、エラン・ケレスとのやり取り。 『キミぐらいの年頃なら恋愛やそれに伴うセックスに対して夢見がちな頃だと思うんだけどね』 そんなスペーシアンの常識は知らない。地球では暴徒に襲われ望まぬ妊娠をした女性を幾人も見てきた。出生の知れない私もそういった生まれかもしれない。 女性はいつだって弱者で、私は女だ。 恋愛。組織の中には好き合った同士で家族になり子供を作った人もいる。だが彼等は兵士であってガンダムパイロットではない。ガンダムパイロットの私はそういう事を考える先は、無い。 恋愛も、快楽も、覚えるだけ無駄だ。
7 23/05/26(金)23:30:06 No.1061141426
『仲良くやろうよ。命の安いもの同士、さ』 彼に言われるのは本当に、本当に癪だが、確かに私の命は安い。乗り手を殺すガンダムのパイロットの私は、いつデータストームに呑み込まれて死ぬか分からない。 スレッタ・マーキュリーに対峙したソフィの様に。 ソフィ。ソフィ・プロネ。我が儘で、気分屋で、子供達のヒーローで、私と同じガンダムのパイロットだった彼女は、家族を求めていた。自分を好いてくれる家族を純粋に欲しがった。 彼女は先ではなく、今この瞬間を生きていた。いつか死ぬという諦めではなく、今生きているという実感に突き動かされて、最期まで。 『どうせ死ぬなら、死ぬ前に知っとくのもアリなんじゃないかい?』 私は、ゆっくりと身を起こした。
8 23/05/26(金)23:30:26 No.1061141557
もぞり、と身体にかけた毛布が動いた気がして、目が覚める。 襲撃か、と一瞬ヒヤリとするも、相手は毛布を動かす以上の事は何もしてはこなかった。薄目を開けて周囲を確認すれば、不自然に膨らんだ自分を包むブランケットと、横に感じる自分のではない体温。 恐る恐る毛布をめくってみれば、ここ最近で見慣れた碧色の髪。これは。 「……どうしたんだい、急に。悪夢でも見たのかい?」 「…………別に、何でもないです」 行動の真意を問うてみても碧色の髪からは素っ気ない返事のみ。つれないね、全く。
9 23/05/26(金)23:30:47 No.1061141668
「ふぅん、キミは何でもないのに、男の寝床に潜り込むのかい?」 「………………」 「これはつまり、そういう事だと思っちゃうけど、それでいいんだね?」 「………………」 返事は無し。でもこの行動は、今日の会話からしてそういう事なのだろう。脈は無いと思っていても吹っ掛けてみるものである。思わぬ物が釣れたりするのだから。 「……じゃあそういう事だと思って、遠慮なく」 「……っ!?」 そう言ってボクは彼女の身体に手を滑らせる。瞬間ビクリと跳ねた身体が彼女の心を表している様で、少しおかしくなる。怯えるなんて、今更だろう? 「ちょっ……!何を……!」 「いいじゃないか。折角キミがやる気になったんだ。ボクも十分に楽しませてもらうよ」
10 23/05/26(金)23:31:07 No.1061141797
そう言いつつ身体を触る手の動きは止めず、絶えず彼女の輪郭をなぞっていく。ボクの手が新しい所を触る度に、ビクリと反応する身体。意外と感度が良かったりするのかな? 「ちょっと……手付きが……っ!気持ち、悪い……っ!」 「そうかな?ボクにはキミの身体が喜んでる様に思えるけど?」 「……っ、黙れ……っ!」 ボクの手に合わせて身を捩る彼女は、顔を伏せておく余裕も無くなった様だった。彼女の気が緩んだ瞬間、彼女の頬に手を添えて上を向かせる。ようやく見れた彼女の表情は突然の向顔に目を見開きながらも、その頬は赤く染まり熱を帯びていて。ボクは背筋が震えるのを感じた。 「ほんとキミ、うっとうしいね」 「なに、急に……っ!?」 そしてボクは、彼女の艶めいた唇を奪った。
11 23/05/26(金)23:32:01 No.1061142107
急に思いついたのでやっつけで書いた
12 23/05/26(金)23:33:28 No.1061142607
続きは!?
13 23/05/26(金)23:33:51 No.1061142779
ニカは寝たふりして二人のやり取りしっかり聞いてると思う
14 23/05/26(金)23:34:37 No.1061143047
どの口が…
15 23/05/26(金)23:34:44 No.1061143092
捕虜ルームは今日も過酷だな…
16 23/05/26(金)23:36:20 No.1061143633
>ニカは寝たふりして二人のやり取りしっかり聞いてると思う 爆睡しててスレ画の事態になって(2人の子供って事は…えぇ…!?この部屋で!?)ってなってほしい
17 23/05/26(金)23:36:43 No.1061143767
こんなとこで生殺しなんてそれこそ過酷だよォッッ
18 23/05/26(金)23:37:13 No.1061143965
>こんなとこで生殺しなんてそれこそ過酷だよォッッ ニカ姉のレス
19 23/05/26(金)23:44:55 No.1061146529
またサビニカしてる…
20 23/05/26(金)23:54:14 No.1061149781
こんな魔が差したようなセックスでデキちゃうのいいね
21 23/05/26(金)23:55:56 No.1061150415
>こんな魔が差したようなセックスでデキちゃうのいいね 一回だけのはずが快楽に溺れて何回もしちゃうんだよね
22 23/05/27(土)00:00:39 No.1061152021
素晴らしい 何回かするうちに5号の腕の中が一番安心するようになってほしい…
23 23/05/27(土)00:02:08 No.1061152566
責任、取ってくれますよね
24 23/05/27(土)00:04:46 No.1061153490
>>責任、取ってくれますよね >そして何となくだけど、キミは一回寝たら彼女面してきて重そうだなぁーって
25 23/05/27(土)00:06:47 No.1061154160
ニカ姉はべとべとくっついてきたり他の女に目移りしてましたよね…と迫ったり私のこと嫌いになったの!?と泣きついたりしそうなイメージはある
26 23/05/27(土)00:09:28 No.1061155039
ニカ姉はそんなメンヘラクソ女じゃねーし!!!
27 23/05/27(土)00:09:28 No.1061155041
>ニカ姉はべとべとくっついてきたり他の女に目移りしてましたよね…と迫ったり私のこと嫌いになったの!?と泣きついたりしそうなイメージはある 私はスキンシップも好きだし一途だぞニカ・ナナウラ
28 23/05/27(土)00:10:23 No.1061155329
一途そうなのはチュチュ先輩かな
29 23/05/27(土)00:24:28 No.1061159817
ついに怪文書まで出てきたか…
30 23/05/27(土)00:32:49 No.1061162414
初めて奪われた唇は予想以上に柔らかく、私は一瞬抵抗の力を緩めてしまった。直後にぬるり、と唇を割って入ってきた異物が彼の舌だと思い当たった時には、既に私の舌が絡め取られた後だった。 「ん、むっ……!ぁ……んんっ!」 絡められた舌は容赦無く私の口腔を嬲っていく。舌を、歯列を、唇をなぞり、挙句には舌を限界まで引き出され、甘噛みまでされる。その度に未知の感覚がビリビリと私の神経を走り、脳の髄まで痺れさせる。 舌を蹂躙される間も、絶えず手は私の身体の上を這い回りなぞり上げていく。私が自分で触っても何も感じないのに、彼の指先がなぞる度にぞわぞわと粟立つ様な感覚が走る。この感覚は、知らない。
31 23/05/27(土)00:32:51 No.1061162428
ニカねぇは依存癖があると言うよりは自分の中の常識やルールがブレなさそうで恋人が逸脱するとなんで?って問い詰めてきそう感じがあるよね
32 23/05/27(土)00:33:52 No.1061162794
「……ぷぁっ!はぁっ……!はぁっ……!はぁ……っ!」 ようやく舌が開放され、私はようやく一息つけたのだが、自分の息が予想以上に上がっている事をそこで初めて知った。 「ん……ふふ、すっかり蕩けた顔してるね。キス、そんな良かった?」 「はぁっ……はぁっ……黙、って……っ!」 変わらず軽口を叩くエラン・ケレスを私は可能な限り殺気を込めて睨みつける。先の会話から挿入して出して終わりだと思っていた。私が少しの間我慢していれば直ぐに終わるものだと思っていた。だがこれは一体何なのか。彼は未だに自分の服も脱がずに此方の身体を撫で回すばかりで先に進もうとしない。これでは話が違うではないか。 「い、いから……っ、早く……!挿れてっ……終わりにして、ください……ぁっ!」 「情熱的なお誘いありがとう。でももうちょっと楽しんでからにするよ」
33 23/05/27(土)00:47:37 No.1061167097
「ふざけて、ないで……んぁっ!?」 それまで服の上からなぞるだけだった手が、上着の裾から滑り込んで素肌を撫で上げた時、私の身体は私の意志に背いて跳ね上がった。 「おっと、声は抑えてね。起きちゃうよ?」 「誰、が……そうさせて……ふ、あ……っ!?」 容赦なく素肌を暴いていく手はスルスルと上に登っていき、遂には私の胸にまで到達した。外気に晒され涼しささえ感じるのは、それほど私の身体が火照っている証拠で、また更に体温が上がった様な気がした。 「ん~可愛いけどボク的にはもうちょい大きい方が好み……うおっと」 「ふーっ……ふーっ……殺します、よ……っ!」 「ごめんごめん、つい。でも、まぁこれから大きくすればいっか。いただきまーす」 「何、を……っ!?」 そう言って彼は急に、私の胸に齧り付いた。
34 23/05/27(土)00:48:42 No.1061167446
>続きは!? ここまでは書けた…後は濡れ場のパーメット適正がないよ…
35 23/05/27(土)00:51:09 No.1061168175
お前が始めた物語だろ!
36 23/05/27(土)00:51:13 No.1061168198
よくやった…