23/05/22(月)00:02:14 「レッ... のスレッド詳細
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23/05/22(月)00:02:14 No.1059601078
「レッド」 自分を呼ぶ声。 聞き慣れた、大好きな声。 その声の方を向く。 そこには最愛の恋人、ブルーがいた。 だけど、様子がおかしい。 表情はいつものように、明るい笑顔。 だが、視線を下に向ける。 そこには、何一つ身につけていない身体。 裸のブルーが、レッドの目の前にいた。
1 23/05/22(月)00:02:31 No.1059601180
声は出ない。 驚きを超越してしまったのか、性欲が勝ってしまったのか。 ただ、彼女の身体から目が離せない。 見ることに、全ての神経を使っている。 だが、そこで違和感に気づく。 わからない。 彼女の身体の形状が。 もやがかかっているかのように不明瞭だ。 そういえば彼女の裸は見たことがない。 他の女性のまではいうつもりはないが、 ブルーならどんな裸か。 それはレッドも知らなかった。
2 23/05/22(月)00:02:58 No.1059601338
と、視界そのものが歪み始めた。 そもそもここはどこか。 なぜブルーがこの姿なのか。 今になって初めて疑問符を浮かべる。 周りは何もない。 ただの白い空間。 足場すらないのに、なぜ自分たちは立っているのか。 その答えを見つける前に、レッドの意識は閉じていった。
3 23/05/22(月)00:03:22 No.1059601470
「…ん」 目を覚ます。 身体を起こすと、見慣れた寝室。 自宅の光景が目に入る。 「夢…」 先程まで見ていたもの。 それは夢なのだろう。 夢ならばあの不思議な光景も納得がいく。 そう思うとため息が漏れた。 ふと気になって布団をめくる。 その中では、予想通りのことになっていた。 「あんな夢見たからかな…」 男としての生理現象。 数えるのも嫌になるくらいには見たもの。 だけどあの夢の後でこうなるのは抵抗があった。
4 23/05/22(月)00:03:39 No.1059601581
ブルーでこうなった。 初めてのことではない。 だけど、どうにもバツが悪い。 溜まっているのだろうか。 自分の欲望への対象として、恋人を見てしまった。 そのことにレッドは罪悪感を覚える。 そうすること自体が悪いとは思わない。 だけど、自分の下品な夢に出演させてしまったことへの後ろめたさはあった。 顔を洗って気分を落ち着かせよう。 そう思ってレッドはベッドから出た。
5 23/05/22(月)00:04:06 No.1059601727
朝食をとり、着替えてから外に出る。 マサラタウンの澄んだ空気を肺に取り込む。 大きく深呼吸すると、脳にまで空気が届くような気がする。 精神が落ち着く。 肩の力が抜ける。 煩悩が頭の中から消えていくようだ。 「あ、レッド」 自分を呼ぶ声。 聞き慣れた、大好きな声。 その声の方を向く。 そこには最愛の恋人、ブルーがいた。 あの夢のデジャヴのようなシーン。 だが、当たり前だがブルーは服を着ていた。
6 23/05/22(月)00:04:29 No.1059601880
鮮やかな青いシャツと赤いスカート。 白いソフト帽。 かわいらしい服装。 普通の女の子のしているような格好。 それもブルーのようなスタイルのいい少女が着ると、身体のラインが浮き出る。 つい、夢の彼女を思い出す。 裸の姿。 夢の中ではぼやけていたその輪郭が明確になるような感覚。 少しだがブルーの裸のイメージが補強された。 忘れかけていた夢の内容を思い出してしまい、思わず彼女から目を背けた。
7 23/05/22(月)00:04:53 No.1059602039
「どうしたの?なんか顔赤いけど」 急に目の前にブルーの顔が現れた。 「い、いや。なんでもないんだ」 間近にある顔に、さらに照れが生まれる。 「何かアタシに照れてたりする? 今日特別なにかしたわけじゃないんだけど」 「ぶ、ブルーはいつも美人だからさ。 つい見惚れちゃって」 「あらーありがと♡ ってあからさまに誤魔化そうとしてない?」 見抜かれてる。 さすがは自分の恋人だとそんな場合ではないのに思ってしまう。
8 23/05/22(月)00:05:12 No.1059602153
「ん」 とか考えていると唇を奪われる。 「黙ってるからお仕置きね」 悪戯っ子のような悪い笑顔で言われた。 顔が離れると、ブルーがこちらに背を向けた。 「言いたくないならそれでいい。 でも我慢できなくなったら言ってね。 それじゃレッドに予定ないならいつも通りおうちデートでもしましょ」 ブルーに手を引かれ、彼女を追いかける形になる。 そこでシャツの隙間から彼女の素肌がわずかだが見えてしまい、また目を背けた。
9 23/05/22(月)00:05:39 No.1059602342
それから、ブルーを見る目に邪なものが混ざってしまうようになった。 元より発育のいい彼女の身体。 少しでも意識すれば性的な要素を見出してしまう。 それだけでなく、動いた後。 豊かな乳房が揺れたり、胸元の谷間が見えたり。 また、抱きつかれたりすれ違う時に当たってしまったり。 そんなタイミングで感触を感じて、服の下のボリュームを意識してしまう。 そうしてまた、ブルーを避けようとしてしまった。
10 23/05/22(月)00:09:48 No.1059603889
それと同時に、思う。 ブルーの裸を見たい。 触ってみたい。 避けたかった欲望。 男としての欲求。 そんな自分の本音を、自覚しないわけにはいかなかった。
11 23/05/22(月)00:22:49 No.1059608679
「ふぅ…」 湯船に身を沈める。 湯の熱さがレッドの身を攻める。 この熱さが心地いい。 疲れや悩みが吹き飛んでいく。 そんな心地よさでレッドの気が晴れていった。 と、近くで物音がした。 「レッド、バスタオルここに置いておくわ」 「ああ、ありがとう」 言われて、バスタオルを忘れていたことを思い出す。 フォローしてくれるブルーに感謝する。
12 23/05/22(月)00:27:48 No.1059610483
だが、まだ物音がする。 ドアの向こうから人の気配が消えない。 そこを妙に思うが、さすがに彼女の前に裸で行くわけにはいかないから待つ。 すると、ドアが開かれた。 「お邪魔しまーす」 直後、レッドは目を見開いた。 入ってきたのはブルー。 見慣れた、整った美貌。 その下に視線を向ける。 そこには、何も身につけていない身体。 裸のブルーが、レッドの目の前にいた。
13 23/05/22(月)00:33:01 No.1059612291
以前の夢とは違う。 今いる場所は自宅の風呂場とはっきりしているし、 ブルーの裸も明確に見えた。 細い首筋。 大きく、形もいい乳房。 綺麗なラインを描くウェスト。 手入れされな和毛。 思っていたよりも生々しい秘所。 細すぎない手足。 それらがレッドの前に隠されることなく晒されていた。
14 23/05/22(月)00:41:33 No.1059615185
「さすがにそこまでジロジロ見られると恥ずかしいんだけど」 「ご、ごめん! …じゃなくて!」 思わず謝ってしまったが、思い直した。 「なんで入ってきたんだよ! それも裸で!」 「だって服着たままお風呂入れないじゃない」 しれっと返された。 呆気に取られてしまうが、ブルーが続けた。 「それに、レッドがアタシの裸見たいってのはなんとなくわかってたから。 アタシの身体見るの避けようとしてたけどチラッと見る時にはいつもよりやらしい目だったし」 「…そんなのわかるのか?」 「女の子って意外とわかったりするわよ? それが彼氏なら特に」
15 23/05/22(月)00:52:31 No.1059618540
「そうなのか…」 彼女の勘の良さに舌を巻く。 その上で、こちらの欲望をわかった上で。 裸を晒してくれた。 そのことに、感謝の気持ちでいっぱいになる。 「あと、アタシに触りたいんじゃない? そうだと思ったからわざと身体ぶつけたりしてたんだけど」 「そこまでバレてたのか…」 自分はそんなにわかりやすいのか。 ショックだが、それよりも触りたいという欲求の方が上回る。 湯船から立ち上がる。 と、今度はブルーが目を見開いた。
16 23/05/22(月)00:57:19 No.1059619983
「…え?」 視線はかなり下に向けられている。 それはどこか。 彼女の目は、レッドの股間に向けられていた。 だいぶ固く、勃ち上がっている。 ブルーの裸はここまでの衝撃だったか。 今更ながらそれを自覚した。 「レッドのそこ、結構すごいっていうか。 男の人って、そうなるのね…」 口に手を当て、ブルーが驚愕する。 異性の裸への関心。 それはどうやらブルーも同じらしかった。
17 23/05/22(月)01:02:11 No.1059621416
「…」 「…ブルー?」 「…え?ごめん」 「いや、見たいならいいんだけどさ」 こちらを見るブルー。 それを咎める気にはならない。 自分とて彼女にそうしていたのだ。 される側になって拒絶するのは筋が通らない。 「触るのは後にして、ちょっと色々見せ合わない?」 「えっと、ブルーがそれでいいなら」 彼女の提案を飲む。 自分とて、正面以外も見たい。 そこもレッドの偽らざる本音ではあった。
18 23/05/22(月)01:06:35 No.1059622574
そうしてしばらくして。 「のぼせた…」 「見るのに夢中になりすぎたわね…」 リビングでぐったりとする。 風呂から上がって、身体を拭いて服を着たところで自分たちは力尽きてしまった。 「どうだった?アタシの裸」 「すごい…、綺麗だった。 スタイルいいし」 「ありがと」 芸術品のような整った身体。 欲情もするが、その美しさへの評価の方が上回った。
19 23/05/22(月)01:10:12 No.1059623426
「レッドも、いい身体してた。 アタシは好きよ」 「うん、ありがとう」 結局、お互いの裸を見ただけ。 触りもできず、一線もまだ超えていない。 けど、進展はした。 何も隠すもののない、ありのままの恋人の姿。 それを見せ合うことはできた。 「また一緒にお風呂入ろうね。 今度はのぼせない範囲で」 「自信ないなぁ。 またブルーの裸に夢中になりそう」
20 23/05/22(月)01:14:09 No.1059624417
「そういうのも、慣れていきましょう。 ちょっとずつね」 うん、と頷く。 目を閉じれば、鮮明に先程の裸が浮かぶ。 それほどまでに目に焼き付けた。 これで今は満足。 焦ることはない。 少しずつでも、ちょっとずつでも。 恋人らしいことをしていこう。 そう思うと、ブルーに頭を撫でられて優しく微笑まれた。 これも、レッドの目に焼き付けた。
21 23/05/22(月)01:14:33 No.1059624514
以上です 閲覧ありがとうございました
22 23/05/22(月)01:15:40 No.1059624775
とりあえず裸を見せ合うシチュにしたくて今回のレブルはこうなりました 混浴シチュ好き