虹裏img歴史資料館

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。新しいログはこちらにあります

23/05/17(水)22:02:48 5月も中... のスレッド詳細

削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。

画像ファイル名:1684328568439.jpg 23/05/17(水)22:02:48 No.1058142435

5月も中盤に差し掛かり、ついにオークスを迎える。 ティアラ路線の頂点を決める大一番にペリファーニアが出走する。 エフフォーリアも妹の出走に興奮しているようで 「ペリファーニア!そんなのじゃ府中の2400mは保たないぞ!」 と指導に熱が入っている。 余と奴がターフの上で鎬を削ったダービーからもう2年も経っていることに驚きを隠せないが、また新たな栄冠を掴む者が現れる事に心が躍る。 今ペリファーニアは府中の2400mを走るためスタミナをつけるトレーニングを行っている。 エフフォーリアはそれを後ろからついて行く形で併走している。 自転車でだ。

1 <a href="mailto:s">23/05/17(水)22:03:12</a> [s] No.1058142594

奴がトゥインクルシリーズから身を引いてからしばらく経つ。 そしてペリファーニアは成長著しい現役バリバリのウマ娘。 今は妹の方が身体能力が勝っている。 さて、ここからが本題だ。 実は自転車に乗れるウマ娘は少ない。 走ったほうが速いので乗るメリットが薄いのだ。 にも関わらずエフフォーリアは自転車で併走しているのだ。 本人は特に気にしていないようだが、周りからは不思議な目で見られている。 故に余はエフフォーリアに聞いた。 「そなたは何故自転車に乗っているんだ?走ったほうが速いと思うが余?」 するとエフフォーリアは 「走ってる時とは違う風の感じ方が出来て楽しいぞ?あと楽だ」 と変なことを言っていた。

2 <a href="mailto:s">23/05/17(水)22:03:28</a> [s] No.1058142683

「そんなに良いものなのか?」 あまり感情を表に出さないエフフォーリアが楽しいと言うのは相当なのではないか? そう思った余はエフフォーリアに一つ提案をした。 「なら一つ、余を後ろに乗せて走ってみよエフフォーリア」 「え?」 「余もそなたの感じている風を感じてみたいのだ」 「むぅ……わかった」 エフフォーリアは渋々といった感じであったが了承してくれた。

3 <a href="mailto:s">23/05/17(水)22:03:43</a> [s] No.1058142764

そしてペリファーニアがトレーニングを終えてから余はエフフォーリアの自転車の荷台に跨った。 ヘルメットを渡され、エフフォーリアが言う。 「それじゃ行くぞ」 そう言うとエフフォーリアは自転車を漕ぎ始めた。 はっきり言って、やっぱり走ったほうがよっぽど速い。 感じている風だってそよ風程度だ。 だが 「ふっ……ふっ……」 と一生懸命に自転車を漕ぐエフフォーリアの背中を見る。 この光景はゆったりと流れる時間は自転車でしか体感できない。 しかも自分は一切の労力無しでだ。 余はそんな姿が無性に愛おしく感じてしまった。

4 <a href="mailto:s">23/05/17(水)22:04:02</a> [s] No.1058142898

ふと余は先日寮のテレビで流れていたドラマを思い出した。 男女のカップルが自転車を二人乗りして、荷台に乗っている側が突然抱きつくシーンだ。 なんとなくそのシーンを余は真似したくなったので、ついついエイヤ!とエフフォーリアの腰に腕を回してみたのだ。 すると突然エフフォーリアは 「シャフリヤール…!?」 とびっくりしたようで急にフラフラと蛇行し始めた。 相変わらず耐性のない奴だと思うのだが、そんな所が良いのだと、余は再確認したのだった。

5 <a href="mailto:s">23/05/17(水)22:05:16</a> [s] No.1058143416

フリースタイルお題より風を感じる乗り物でした 自転車二人乗りは青春って感じがして好きです オークスの本命はペリファーニアなのでぜひとも頑張ってほしいと思います

↑Top