23/05/16(火)00:26:48 まだま... のスレッド詳細
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23/05/16(火)00:26:48 No.1057573702
まだまだ自身も若輩者であるとはいえ、政治経営という面ではグエルと比べ一日の長があった。 そもそも、モニターの前で眉根を寄せ、うん……?などと唸っているのだから頼りないにも程がある。 ……なので、ミオリネは、椅子に座っているグエルの膝の上に無理やり座り込んだ。 邪魔なのが悪い。他に椅子が無いのも悪い。頼りないのが一番悪い。 ミオリネはそう理由づけて、何と言われようが気にするものかと、前のめりになった瞬間。 「……すまなかった」 震えた声に、思わず振り向いた。 「俺は……何も……」 見開かれた目、視線が慌ただしく揺れる。息が少しずつ荒れていく。 それはつまり、ミオリネを見ていなかった。膝の上に居る、誰かに反応していただけ。 「……私は、ミオリネ・レンブラン」 互いに想定外の出来事だったが、先に平静を取り戻したのは、ミオリネ。 誰を見ているのかの訂正。それだけで、グエルが少しずつ落ち着きを取り戻していくのがわかった。 「……すまない」 申し訳なさそうな面持ちで告げた謝罪の後、グエルが言葉を発する事はなかった。
1 23/05/16(火)00:27:04 No.1057573772
グループの会議に向かう途中、ミオリネは思案していた。 ……誰しもが、何かを背負っている。 父がそうであったように、私も。そして、彼……グエルも。 (……なら。グエルは、何を背負っているの?) 考えても答えは出ない。ミオリネは、いつか聞こうと結論づけ、目的の部屋の扉を開けた。 部屋に入ると、既に居た者達から視線が向く。 グエルに、シャディク、ペイルCEOの4人……御三家であるのだから、当然居る。 その他にも、重鎮とされる者達。モニター越しに、グループ傘下にある会社の役員達。 皆が揃っている。その中を毅然とした態度で歩みを進め、席に着く。 そして改めて、会議開始の号令を出すために面を上げると、気づいた。 ……皆が、間の抜けたような顔をしている。 ある者は口をポカンと開け、ある者は目を見開き動かない。いや、変わらず微笑を浮かべている4人は居た。 「……ミ、ミオリネ?」 不意に、背後から聞こえる、グエルの声。 振り向いて、ミオリネの顔が耳まで赤くなるまでに、そう時間はかからなかった。
2 23/05/16(火)00:28:14 No.1057574096
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3 23/05/16(火)00:37:24 No.1057576660
ミオケツ楽しんだんですか!!!