虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。

  • iOSアプリ 虹ぶら AppStoreで無料配布中
  • ──アタ... のスレッド詳細

    削除依頼やバグ報告はメールフォームにお願いします。 個人情報,名誉毀損,侵害等について積極的に削除しますので、メールフォームより該当URLをご連絡いただけると助かります

    23/05/13(土)01:11:50 No.1056565869

    ──アタシナイスネイチャのトレーナーさんがウマ娘になっていた。 「は、はは、これからどうしようかな……?」 冗談のような現実を前にして、彼は乾いた笑い声を上げた。 そしてアタシはというと、あまりの衝撃に固まっていた。 突然のことで脳みそが理解するのを拒否している。いや、そもそもこの人は本当に自分のトレーナーなのか? 自身より一回り小さい小柄な身長。型口で切り揃えられた鹿毛は艶々として綺麗だし、顔立ちも可愛らし……いや、そうじゃなくて! 見慣れたスーツに身を包んでいるがサイズが合っていないせいかダボついている上、袖から指先すら出ていない。ズボンの方に至っては裾を引きずっている始末である。 「え、えーと、トレーナーさん?取り敢えず服でも買いに行きます……?」 戸惑いつつも提案すると、“彼”いや今は“彼女”になったトレーナーさんは困ったように笑った。

    1 23/05/13(土)01:12:45 No.1056566107

    あれから数日経った今、トレーナーさんの身体は元に戻ってはいなかった。 「はぁー」 トレーナーさんは自身の体を見下ろしてため息をついていた。 改めて見ると、やはり小柄だ。身長に合わせたスーツ姿だと特にそれが際立つ。 椅子からはみ出した尻尾がゆらゆらと揺れている。耳もぺたりと倒れており、どこか元気がない様子だった。 「あの、大丈夫ですか?」 「ああ、うん。ごめんな、ネイチャ。気を遣わせちゃってさ」 「いえいえ、全然いいんですよ。トレーナーさんも大変ですもんね……」 「うぅ……面目無い」 そう言って彼女はしゅんとした表情を見せる。普段とのギャップも相まって庇護欲をかき立てられる。 (これはこれでアリかも) そんな邪なことを思いつつ、ナイスネイチャは彼女の体を眺め回す。 視線を感じたのか、トレーナーさんが不思議そうな顔をこちらに向けた。

    2 23/05/13(土)01:12:58 No.1056566153

    「どうかしたか?」 「ああいや、なんでもないですよ」 「そうか……?」 首を傾げるトレーナーさんの仕草が可愛い。なんだろうこれ。小動物みたいだ。 そんなことを考えながらナイスネイチャは微笑む。 その笑顔に安心してくれたのか、トレーナーもほっと胸を撫で下ろす。 「それで、次のレースについてなんだが……」 そしていつも通りに次のレースのためのトレーニングの話が始まった。

    3 23/05/13(土)01:13:16 No.1056566221

    「トレーナーさん、入りますよ~」 コンコン、と扉を叩き返事を待つ。 「お邪魔しま~す……ん、寝てる?」 布団の中から、規則正しい呼吸音が聞こえてくる。 そっと中に入ると、そこには穏やかな表情を浮かべるトレーナーの姿があった。 「ふふっ、かわいいなあもう」 頬杖を突き、まじまじとその寝顔を観察する。 閉じられた瞼には長いまつげが生え揃っており、通った鼻筋、小さく結ばれた唇。全てが芸術品のように整っていた。 思わず手を伸ばしかけたところで、はたと我に返る。 (いかんいかん、何やってるんだアタシ) ぶんぶんと頭を振り、冷静さを取り戻そうとする。 確かに見た目は女の子だけど、中身はあくまでトレーナーなのだ。 いくらウマ娘になってしまったとはいえ、元は男性である。 そんな彼に不用意に触れようとするなど、逆セクハラもいいところではないか。

    4 23/05/13(土)01:13:34 No.1056566282

    「……」 それでも、目の前にある造形美を無視することなどできようはずもなかった。 「少しだけなら、バレないよね?」 自分に言い訳をしながら、そろりそろりと手を近づけていく。 あと数センチ、という所でトレーナーの瞳がぱちりと見開かれた。 「あっ、起きてたんだ。お、おはようございます」 「あ、ああ、うん。おはよう……?」 まだ意識が覚醒しきっていないのか、ぼんやりとした眼差しでナイスネイチャを見つめる。 そんな彼女の様子が可愛らしく思えて、ナイスネイチャはくすりと笑う。 しかし、布団から起き上がったトレーナーの姿を視界に収めると、すぐに笑みを引っ込めることになった。 ぶかぶかなパジャマから覗く白い鎖骨。寝苦しかったのかボタンが二つほど外されており、小柄な身体に似つかわしく大きな膨らみが見え隠れしている。 ゆさりという擬音語がぴったりの存在感に、アタシは言葉を失う。

    5 23/05/13(土)01:13:50 No.1056566341

    「どうかしたかネイチャ?」 「え?いやいや!何でもありませんけど!?」 トレーナーの問いかけでようやく正気を取り戻す。 慌てて目を逸らすと、彼の困惑したような声が上がった。 「本当に大丈夫か?なんか変だぞ」 「だだだだ大丈夫だから!気にしな…」 慌てて否定しようと、立ち上がろうとした瞬間。 ぐらりと世界が大きく傾いていく。 「きゃあ!」 咄嵯に手を伸ばすも、体勢を立て直せずそのまま布団へと倒れ込んでしまう。 鼻孔をくすぐる石鹸と汗が入り混じった匂い。 互いの吐息がかかるほどの近い距離に心臓が早鐘を打つ。 視線を上に向ければ、潤んだ栗色の双玉がこちらを見据えている。吸い込まれてしまいそうな程に深く、どこまでも澄んでいる。 ──きれいだ。

    6 23/05/13(土)01:14:20 No.1056566449

    「ご、ごめんなさい……!!」 「いや、こっちこそごめん。…ってネイチャ?」 「ひゃいっ!?」 突然名前を呼ばれて、素っ頓狂な声が出てしまう。 「やっぱりおかしいぞ。熱でもあるんじゃ……」 「だだだだだだ大丈夫ですはい」 幸いにも怪我はしていないようで、トレーナーは安堵のため息をつく。 一方のナイスネイチャはというと、顔を真っ赤にして俯いていた。 ピッタリと合わさってしまっている太ももの感触が生々しい。 恥ずかしさと申し訳なさがごちゃ混ぜになって思考を乱す。

    7 23/05/13(土)01:14:38 No.1056566519

    「……ネイチャ」 不意に、トレーナーの手が伸びてきた。 その手が触れたのは、ネイチャのおでこだった。 ひんやりとした感覚が心地良い。しかし、それだけではない。 まるで自分の体温を計るように密着するトレーナーさんの顔。 至近距離で見つめ合う形になり、心拍数が上がっていくのを感じる。 「あ、あの……ト、トレーナーさん……?」 「……うん、熱はないみたいだね」 そう言って離れていく手。名残惜しい気持ちを抱えつつ、ナイスネイチャは胸を撫で下ろした。 「もう……いきなりびっくりさせないでくださいよ……」 「それはお互い様だろ?」 「うぐぅ……」 ぐうの音も出ず押し黙る。そんなアタシを見てトレーナーは苦笑いを浮かべた。

    8 23/05/13(土)01:14:55 No.1056566581

    「……ねえ、トレーナーさん?」 「ん?」 「トレーナーさんはさ、その……今の自分って、嫌い?」 「……どういう意味だ?」 「そのまんまの意味だよ。だってトレーナーさん、今ウマ娘じゃん」 「そうだなあ……」 彼は顎に手を当て、考え込む仕草を見せる。 「確かに不便なことも多いけど、別に嫌だとは思ってないかな」 「どうしてですか?」 「そりゃあ、この体のおかげでネイチャと一緒に走れるのが楽しいからさ」 屈託のない笑顔で放たれた一言に、一瞬呆けてしまう。 そしてすぐに顔が熱くなるのを感じた。きっと耳まで赤く染まっていることだろう。

    9 23/05/13(土)01:15:17 No.1056566659

    まったく、そういうところですよ。 「あーもう、可愛いなあもう!」 「わぷっ!?ちょ、ちょっとネイチャ!?」 衝動的に目の前の生き物を抱き締める。柔らかな髪からはシャンプーの良い香りが漂ってきた。 「よしよし、トレーナーさんは可愛いいですね~」 「子供扱いしないでくれ……」 「ふふ、今はアタシの方がお姉ちゃんなんですけど?」 「む、むぅ……」 腕の中でトレーナーが不満げな声を上げる。普段とは逆の立場になんだか嬉しくなった。 「でも、アタシもそんな風に思ってくれて嬉しいかも」 「ネイチャ…」 ぎゅっと抱きしめる力を強める。トレーナーさんはウマ娘になってしまったけれど、こうして一緒に居られるだけで心が落ち着く。

    10 23/05/13(土)01:15:37 No.1056566722

    「トレーナーさんはどんな姿でもアタシの1番のトレーナーさんですよ…だからずっと側にいて下さいね?」 白いシーツの上に広がる黒い尻尾にそっとアタシの尻尾を絡める。 1週、2周、ゆっくりと互いの尻尾を絡ませながら、ナイスネイチャは彼の温もりを感じていた。 「あの、ネイチャ?そろそろ離してもらえると……」 「えぇ~、いいじゃないですかぁ。もう少しこのままでいましょ?」 トレーナーの懇願するような声に、ナイスネイチャは甘えた声で返す。

    11 23/05/13(土)01:16:03 No.1056566808

    しばらくの沈黙の後、小さなため息が聞こえてくる。 それが了承の合図であることを察し、ネイチャは微笑んだ。 温かいなぁ… 自身の腕にすっぽりと収まってしまうほど小柄な身体。 その身体越しに伝わる鼓動と体温が、とても愛おしくて、いつまでもこうしていたいと思うほどに安心できるものだっだ。 指通りの良い髪を優しく撫でると、くすぐったそうな吐息が漏れる。 掠れた声で名前を呼ばれて、背筋がぞくりとする。 このままではいけない。 そんなことはわかっている。しかし、本能的な衝動を抑えることができない。 「とれーなー、さん」 熱に浮かされたように呟き、そのまま顔を近づけていく。

    12 23/05/13(土)01:16:22 No.1056566875

    互いの吐息がかかる距離にまで近づく。キラキラした瞳の中に映る自分の姿が見えた。 そのまま吸い込まれるようにして唇を重ねねる。 柔らかい感触。少しだけ甘い匂い。 ほんの数秒だけの口づけだったが、ナイスネイチャにとっては永遠にも感じられた。 ゆっくりと顔を離すと、トレーナーと目が合った。 その瞬間、我に帰る。 「あー、あのー、そのですね?」 顔が熱い。きっと今の自分は真っ赤になっていることだろう。 しかしそれも仕方のないことだ。 だって、大好きな人とこんなに近くに居るのだ。触れたいと思わないわけがない。 だが、それを素直に伝えられるような性格ではない。 上手い言い訳を探して視線を彷徨わせていると、不意に頬に触られた。

    13 23/05/13(土)01:16:40 No.1056566937

    視線を戻すと、トレーナーの顔がすぐ近くにあった。 反射的に目を瞑ると同時に、唇に触れる感触があった。再び訪れた柔らかな感覚に思考が停止する。 しばらくしてようやく状況を理解できた頃には、トレーナーの顔は離れていた。 ──キスを、されてしまった。頭の中では分かっているはずなのに、どこか夢見心地で実感がわかない。 心臓が激しく脈打ち、全身が燃えるように熱くなる。 「あ……あの……」 何か言わなければと思い、絞り出した言葉はそれだけだった。対するトレーナーさんはというと、耳まで赤く染めたまま黙って俯いている。 その様子はまるで借りてきた猫のようで、普段のトレーナーさんからは想像できない姿だった。 「……ずるいなあ」 そう小さく呟いた後、アタシはトレーナーさんの腕を引き、布団の上に押し倒した。

    14 23/05/13(土)01:17:00 No.1056567007

    「え、ちょ……ネイチャ!?」 突然の出来事に混乱しているようだ。抵抗される前に両腕を押さえつける。トレーナーさんの首元に顔を埋めた。 スンスン…… 肺いっぱいにトレーナーさんの香り。鼻腔をくすぐる汗の香りに頭がクラリとした。 もっと嗅ぎたい。 首筋から耳の裏にかけて何度も往復するように舐めると、トレーナーさんの口から艶やかな声が漏れる。 その姿が妙に色っぽくて、さらに興奮が高まってしまう。 「やめっ……んっ……ふぅっ……」 トレーナーさんが必死になって我慢しようとしているのが分かる。しかし、時折溢れる声を抑えられずにいるようだった。 そんな声を聞いているうちに、アタシの中で少しずつ悪戯心が生まれていった。

    15 23/05/13(土)01:17:15 No.1056567053

    カプッ トレーナーさんの肩が跳ね上がる。同時に、一際大きな声が上がった。 どうやらここが弱点らしい。アタシは執拗に責め続けた。 どれくらい時間が経っただろうか。気がつけばトレーナーさんはぐったりとしていた。荒くなった呼吸を整えようとしているのか、大きく胸が上下している。 トレーナーさんは恨めしげな目つきでこちらを見つめていた。 アタシは思わず吹き出してしまう。 普段はあんなに余裕たっぷりといった表情をしているのに、今はとても弱々しい姿を見せてくれている。それがなんだか嬉しくて、愛おしかった。アタシはもう一度、トレーナーさんの唇に自分のそれを重ねた。

    16 23/05/13(土)01:17:33 No.1056567116

    今度はさっきよりも長く、深く。 舌を絡ませ、互いの唾液を交換するような濃密なものになっていく。 互いの境目が分からなくなるほど蕩けてしまいそうだ。このまま溶けて混ざり合ってしまったとしても構わない。 そんなことをぼんやりと考えていると、トレーナーさんの手が背中に回されたのを感じた。そのまま強く抱きしめられると心が満たされていくような感覚を覚えた。 ゆっくりと顔を離すと、透明な糸が引いて切れた。 はぁはぁと肩で息をしながら、潤んだ瞳で見つめられ、また身体が熱くなる。

    17 23/05/13(土)01:17:49 No.1056567185

    もう止まらない。止められない。 気がつくと、アタシはトレーナーさんに覆い被さっていた。 「ネイチャ……?」 不安げな声で名前を呼ばれる。しかし、その瞳の奥には期待の色があるように見えた。 トレーナーさんの身体をそっと撫でる。くすぐったそうな反応を見せた後、びくりと震える。 その様子が可愛らしくて、つい笑みを浮かべてしまった。 トレーナーさんも恥ずかしかったのか、少しだけムッとしているように見える。 そんな顔も可愛いと思ったけど、これ以上機嫌を損ねさせるわけにもいかない。 だから代わりに優しく抱き寄せた。すると安心したように体重を預けてくれる。 そのまま頭を優しく撫でると、気持ちよさそうに身を捩る。 本当に猫みたいだなあと思いながらしばらく続けていると、トレーナーさんの方からも身を寄せてくれた。 それがたまらなく幸せだった。

    18 23/05/13(土)01:19:23 No.1056567527

    おわり

    19 23/05/13(土)01:38:56 No.1056572296

    トレーナーさんが悪いんだ… アタシは普通だったのに…

    20 23/05/13(土)01:49:17 No.1056574720

    しめっしめっのネイチャ

    21 23/05/13(土)01:58:22 No.1056576398

    かかっているかもしれません

    22 23/05/13(土)02:04:10 No.1056577286

    >しめっしめっのネイチャ しめっしめっのネイチャ!

    23 23/05/13(土)02:17:42 No.1056579388

    >>しめっしめっのネイチャ >しめっしめっのネイチャ! しめっしめっのネイチャ!!

    24 23/05/13(土)02:22:51 No.1056580112

    (ウマ娘同士だから平気)

    25 23/05/13(土)02:23:06 No.1056580149

    >>>しめっしめっのネイチャ >>しめっしめっのネイチャ! >しめっしめっのネイチャ!! 梅雨!

    26 23/05/13(土)02:30:13 No.1056581104

    ネイチャさんがまた湿ってる…

    27 23/05/13(土)02:59:48 No.1056585046

    >(ウマ娘同士だから平気) (ウマ娘同士だからお風呂も一緒に入ってもいいんだよね…)

    28 23/05/13(土)03:14:45 No.1056586523

    >(ウマ娘同士だから平気) ああ!

    29 23/05/13(土)03:29:56 No.1056587835

    湿度が高すぎる…

    30 23/05/13(土)04:39:47 No.1056592244

    しめっているがどこか朝日を感じさせるようなネチャネチャ