23/05/11(木)23:41:57 仄暗い... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1683816117386.jpg 23/05/11(木)23:41:57 No.1056247750
仄暗い部屋。微かな明かりが照らすその部屋に、二人の男女が居た。 一方は、ベッドに腰掛けている下着姿の男。 「ふざっけんな!覚悟決めなさいよバカ!!」 ……もう一方は、同じベッドの上で、その男に対し四つん這いで詰め寄る女。 陶器のような白い肌にレースのランジェリーを身に着けた、扇情的な女が居た。 「いや、俺は……」 「ここまで来たんだから、腹括る!恥かかせる気!?」 「……だが」 睨みつける女の強い視線から逃れるように、男は顔を反らす。 煮え切らない態度。そんな曖昧への応酬は、切れ味の鋭い舌打ち。 あぁもう!と口にし、見切りをつけたように女は男へ背を向けた。 その背を、どうしたものかと頭をかきながら見る男は、震える肩に気づく。
1 23/05/11(木)23:42:10 No.1056247826
「……ミオリネ?」 深い考えはなく、ただ呼んだ、その名前。 呼ばれたのだから顔だけ振り向いた女と、目が合う。 ……潤んだ瞳から読み取れたのは……自嘲?羞恥?後悔? いや、合っているようで違う。それだけの言葉では形容しきれない。 もっと、ぐちゃぐちゃとした……。 だが、それを見た男に答えは出ない。正確には、あれこれ考えて答えを出す前に動いた。 ……逞しい腕で、女を自らの胸へと抱き寄せた。 「「…………」」 言葉は無い。ただ、互いの熱を、味わうだけ。 ……しばらく。そして、どちらからともなく。 唇を重ね、自ら倒れこんだ相手に、覆いかぶさった。 相手の目を見て、抱き寄せる。 ただそれだけの……夫婦ならば、他愛のない事をきっかけにして。 二人の夜が、始まった。
2 23/05/11(木)23:44:20 No.1056248607
ああ~!ああ~!!