虹裏img歴史資料館

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23/05/09(火)00:03:34 泥列車 のスレッド詳細

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画像ファイル名:1683558214621.jpg 23/05/09(火)00:03:34 No.1055333591

泥列車

1 23/05/09(火)00:09:30 No.1055335459

列車での戦闘はどうして映えるのか

2 23/05/09(火)00:16:51 No.1055337689

伯林も最初は列車でセイバーが召喚されてたな

3 23/05/09(火)00:22:37 No.1055339517

ベルリンは帝都ベースだからな…

4 <a href="mailto:魔術師とコーヒー1/2">23/05/09(火)01:21:56</a> [魔術師とコーヒー1/2] No.1055355241

こぽりこぽりと音を立ててフラスコに入れられた水が沸騰し、漏斗を昇っていく。セルヴィスは無心でコーヒーを淹れていた。 聖杯戦争が始まって以来、何もかもが滅茶苦茶でいい加減限界に来ていたセルヴィスはふと思い出した。コーヒーを淹れる間に大抵の事は解決する。 …とは誰が言ったのだったか、兎に角落ち着く為に濃いコーヒーと僅かな時間が今のセルヴィスには必要だった 「あら、マスター?コーヒー?を飲まれるのですか?イギリス人ですのに」 どこか蠱惑的で恐ろしさを感じる声、キャスターだ。思わずびくりと震えそうになる体は木ベラでコーヒー豆をかき混ぜる事に集中してなんとか誤魔化せた。 「それを言うなら北欧の人は皆ミードを飲むのか、という話だ。ワインも飲むだろう」 サイフォンから漏斗に上がったお湯が黒く変わっていくのを確認してフラスコからランプを遠ざけ、キャスターに精一杯の皮肉を返す。 横目で一瞬、キャスターを見ると僅かにその美貌が歪みなんとも言えない表情になっていた。……そのキャスターの顔を見て、ふと妙なおかしさが込み上げてきた。 (なんだ、案外皮肉が通じるんだな……) コーヒーが漏斗からフラスコに落ちていく。

5 <a href="mailto:魔術師とコーヒー2/2">23/05/09(火)01:23:38</a> [魔術師とコーヒー2/2] No.1055355592

なんだか今までびくついたり恐れていたのが急にバカらしくなってきた。 「ククク……」 「何を笑っているのですか?」 あれほど恐ろしかったキャスターの声が皮肉が通じると分かると今はなんとも感じないのが愉快だ、いや滑稽とも言って良い。 「いや、別に? あー、違うな。うん、面白いから笑うのさ。 僕は実に滑稽だったと気づいてね」 漏斗を取り外し、出来立てのコーヒーをカップに注ぐ。 「急に何ですか…?」 キャスターは急になんなんだ、訳が分からないと言わんばかりに此方に冷たい視線を送る。 「何時だって気付きを得るのはきっと急さ、君にだって経験はあるだろう? なかったら悪いね」 うん、調子が出てきて随分口が回るようになってきた。折角だ、コーヒーに4杯砂糖入れてしまおう。 「そうであっても身共は急に笑いだしたりはいたしません」 「言うね。ああ、コーヒー飲むかい? 今なら初回サービスでタダにしておこう」 愉快そうに口元を吊り上げ、セルヴィスは砂糖たっぷりのコーヒーをキャスターへと差し出した。

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