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23/05/08(月)00:41:04 No.1055030884
GWも終わっちゃうけど「」が好きな映画について教えてよ 俺はスレ画 どこが好きだったかは語ると長くなる
1 23/05/08(月)00:47:55 No.1055032882
>どこが好きだったかは語ると長くなる こう言う事は言い出しっぺのスレ「」から語るべきだぜ
2 23/05/08(月)00:48:10 No.1055032945
どこが良かったのか詳しく言語化しないと誰も乗ってこないよ
3 23/05/08(月)00:50:05 No.1055033472
長くなっていいから語ってよ
4 23/05/08(月)00:51:48 No.1055033978
ある船頭の話いいよ茶々な幽霊くんのノイズもあるけど音楽と役者の演技と画面の綺麗さと仏教的価値観の心地よさでお釣りが来る火曜に床屋で髪の毛切る眉剃り買うお花買いに行く
5 23/05/08(月)00:53:00 No.1055034308
スミス都へ行くが好き
6 23/05/08(月)01:09:03 No.1055038766
>長くなっていいから語ってよ 前置きが長くなってしまうんだけど、まず俺が何故この映画が好きかという事を説明する前に、俺のバックグラウンドを知ってもらいたい。 俺の親戚は長崎で被爆しているんだ。父と母、子供は女の子が三人。原爆で父と長女は即死、次女と三女、母親だけが生きて終戦を迎えた。終戦当時もっとも恐れられていたのは原爆症という放射線障害で、これは戦後何年も経ってから現れることがあった。次女は戦後まもなく急性白血病になって治療費が必要になった。 当時、終戦から5年ほど経っていたけど、日本で被爆者救済のために法律が整備されたのは終戦から10年経った1957年の事で、医療費は被爆者の自腹だった。母親自身戦争で大けがをしていて満足に働けない、当然金がなく、次女は間もなく亡くなってしまう。
7 23/05/08(月)01:09:15 No.1055038822
母はいっそ次女の後を追おうと思ったが、三女がまだ生きているので彼女のために必死で働いた、そうするうちに新しい旦那さんと結婚でき小さな理髪店を始めた。三女が小学校になった時、三女も白血病になってしまう。最初はなんとか金を作っていたが、次第に苦しくなり、結局は旦那さんと相談して店を売りに出し治療費をねん出した。 一方その頃、家族が住む長崎市では多額の税金と全国からの寄付を集めて、終戦から10年を記念して平和祈念公園を建設しようとしていた。 母と同じく生活に苦しむ被爆者たちは思った、何故そんなお金があるのなら、戦争被害を受けた人達を救済する事に使わないのか…。しかし当時の日本は高度経済成長期に入ろうという時で、早々に戦争に区切りをつけて新しい成長段階へ入る必要があった。被爆者を救済するためには国力が必要であるし、どうしようもない事ではあるんだけど。 親戚からこの話を聞いた時本当に切ないと思ったんだ。
8 23/05/08(月)01:09:40 No.1055038924
本題に入るんだが、黒澤明の「生きる」が公開されたのは1952年。前述のとおり、被爆者や、そのほか戦争被害者、戦災孤児たちへの支援は手厚かったとは言えない時代だ。この映画の主人公はこの時代にあって勤続30年の市役所の職員という役柄だ。仕事はそつなくこなし、トラブルを避け、自治体の歯車として…、市民の対応をたらいまわしにして「お役所仕事」をやっている。そんな彼が胃がんで余命あとわずかであることを宣告される。彼は絶望する、貯金をはたいて豪遊してみたり、人生の最後を賢明に「生きよう」とするのだが、どうにも納得できない。しかしひょんな事から彼は、残りの人生をかけるべきものを見つけるのだが…。俺が思うに「生きる」の主人公は、国が助けなかった人達を数多く見てきたんだと思う。
9 23/05/08(月)01:10:12 No.1055039062
前述の母子家庭のような家族が助けを求めても、おそらく彼には何も出来なかっただろう。役所のマニュアルに従い、たらいまわしで、なんとなく躱して結果的に見殺しにする。戦中・戦後そんな「勤続30年」を過ごしてきた人物なんだよ。俺は彼を責めるつもりはない、彼だって家は裕福でない、家族を養うために必死であったろうし。職員一人でできる事には限りがあるだろう。なにしろ戦後生活に困窮していた人は数え切れないほど居たのだ。一人一人に手を差し伸べていては、身が持たない。それは個人も自治体もそうだったんだろう。
10 23/05/08(月)01:11:38 No.1055039415
山田洋次監督の息子 父親役の三國連太郎と息子役の永瀬正敏の二人の掛け合いが良い
11 23/05/08(月)01:12:47 No.1055039679
俺は親戚から聞いた「戦後」の話を聞いてから、主人公の「勤続30年」に果てしない重みを感じるようになったんだよ。 地獄を生き抜いた男に理不尽に宣告される「死」、しかしそれは彼が自分が何のために生きるべきかを再考させるきっかけになった。彼は自らを縛る「生存」の使命から脱却し、この時代成しがたい事を成した。 彼にとって本当の「生き方」を見つけた時、きっと彼は幸福だったんだろうなと思うんだよ。 さて…彼はその後何のために生きたのか。もしまだ映画を観ていないなら、是非観てみて欲しい。 これはとても切ないが、美しい映画だよ。 ちなみに親戚家の三女は、その後被爆者支援がギリギリのタイミングで始まって、何とか命を繋いだよ。 全国の被爆者たちの陳情に一部の国会議員と市役所職員たちが心を動かされ、奮迅して得た結果だった。
12 23/05/08(月)01:12:58 No.1055039734
じゃあゲロゾイドの話してもいい? >いいよ ありがとう 簡単に言えば死霊のはらわたのイタリア版なんだ 悪霊の手で洋館に誘われた男女が襲われる単純なストーリーなんだけど演出に無駄が多すぎてね 洋館に行くまでに手持ちカメラでの長回しや変なおっさんの語る意味のないイメージ映像でやたら尺を稼ぐんだ 死霊のはらわただったら5分で済ませたことに映画の半分くらいを使ってるんだよ 後半の悪霊パートでも謎の人面時計がゲロ吐いたり生首が突然爆発したり意味のないシーンだらけなんだ さっきの変なおっさんは唐突にエクソシストに目覚めて立ち向かうけど瞬殺されるし悪霊も過去を意味深に語るけどその真実は最後まで明かされない 終始支離滅裂で画面も暗いし何が起きてるかサッパリわからないんだけどこんなものでも映画を名乗っていいんだと感銘を受けたんだよね そんなゲロゾイドはU-NEXTで見放題だから入ってる「」は気軽に見てね
13 23/05/08(月)01:13:27 No.1055039848
以上でスレ「」の話は終わりです 長文なので句読点と。を使って申し訳なかった 「」の好きな映画についても語っていけ
14 23/05/08(月)01:14:03 No.1055039985
誰もスレ「」が語り終わるの待とうとしてなくて駄目だった
15 23/05/08(月)01:14:28 No.1055040089
>誰もスレ「」が語り終わるの待とうとしてなくて駄目だった だって長いんだもん…
16 23/05/08(月)01:15:10 No.1055040283
>全国の被爆者たちの陳情に一部の国会議員と市役所職員たちが心を動かされ、奮迅して得た結果だった。 まで読んだ
17 23/05/08(月)01:15:48 No.1055040422
>奮迅して得た結果だった。 こんなんプロジェクトXじゃん…
18 23/05/08(月)01:16:07 No.1055040490
いや面白い話だったよスレ「」
19 23/05/08(月)01:16:48 No.1055040678
>以上でスレ「」の話は終わりです スレ「」文章書くの上手いね 3行以上の文章は読むの面倒になる自分でも読めた
20 23/05/08(月)01:17:33 No.1055040860
次の週末生きる観てみるわ
21 23/05/08(月)01:18:07 No.1055040984
あれ思ったより真面目に映画語ってるな…
22 23/05/08(月)01:18:59 No.1055041197
海外版の生きるがあった気がする
23 23/05/08(月)01:19:14 No.1055041238
そんな時代背景があるとは知らなかった
24 23/05/08(月)01:20:08 No.1055041444
経験や逸話で一部~全部が一気に立ち上がって訴えてくるんだな
25 23/05/08(月)01:20:42 No.1055041588
>ちなみに親戚家の三女は、その後被爆者支援がギリギリのタイミングで始まって、何とか命を繋いだよ。 >全国の被爆者たちの陳情に一部の国会議員と市役所職員たちが心を動かされ、奮迅して得た結果だった。 映画の主人公と現実の頑張りがリンクしてるの好き
26 23/05/08(月)01:23:45 No.1055042256
>全国の被爆者たちの陳情に一部の国会議員と市役所職員たちが心を動かされ、奮迅して得た結果だった 平民が私利私欲のため以外に動くとかあるんだ
27 23/05/08(月)01:23:56 No.1055042293
>海外版の生きるがあった気がする 公開されるね
28 23/05/08(月)01:26:05 No.1055042739
>海外版の生きるがあった気がする https://ikiru-living-movie.jp/
29 23/05/08(月)01:26:27 No.1055042809
ゲロゾイドもスレ「」のレスなの?
30 23/05/08(月)01:28:39 [スレ「」] No.1055043245
>ゲロゾイドもスレ「」のレスなの? それは僕の左手に寄生している寄生獣が書きました
31 23/05/08(月)01:35:54 No.1055044749
>俺は親戚から聞いた「戦後」の話を聞いてから、主人公の「勤続30年」に果てしない重みを感じるようになったんだよ。 映画って撮られた当時の世情や制作した脚本家や監督とかスタッフが経験したり見てきたそれまでの世の中の動きや空気が反映されてたりするから 確かのそういう作品当時やそれに連なる過去の流れとかを頭に留めて観てみると話の受け取り方に深みが増したり感慨深い感じになったりするよね…
32 23/05/08(月)01:38:49 No.1055045303
4、50年代の日本映画で「戦後何年」って台詞が明らかに戦前・戦中生まれの年齢の人物から出てくると 言葉の意味の重みが違うんだろうなぁってのはなんかある
33 23/05/08(月)01:39:50 No.1055045496
弱ったな…アドレナリン2が1番好きな映画とか言いにくい流れになっちまった…
34 23/05/08(月)01:41:23 No.1055045765
>弱ったな…アドレナリン2が1番好きな映画とか言いにくい流れになっちまった… 言っちまえよ 俺もゲロゾイド書いたんだからさ
35 23/05/08(月)01:43:11 No.1055046134
映画は山が色々あるから面白くてアドレナリンは別の山で輝いてるシリーズだとは思うよ 個人的には低予算の香りがしつつその丈にあった映画に合う笑いどころきっちり作ってくれてる1が好き
36 23/05/08(月)01:43:36 No.1055046222
生きる良いよねブランコ乗りながら歌いたくなる
37 23/05/08(月)01:44:22 No.1055046384
なんかスレ「」の語りを読んだら自分も好きな映画で語りたくなったけど 改めて長文で好きな所とか脱線せずに順序立てた語りを具体的に文章に変換するの難しいな…
38 23/05/08(月)01:44:59 No.1055046502
ドラマ版あったなぁと思ったらマフラー赤くて駄目だった https://www.tv-asahi.co.jp/ch/contents/drama/1015/
39 23/05/08(月)01:46:49 No.1055046882
まあGWの終わりらしいスレだ
40 23/05/08(月)01:50:07 No.1055047472
つい先日海外版の生きるの感想で立ててた「」がいたな
41 23/05/08(月)01:50:36 No.1055047579
なんとかアドレナリン2を何故俺は1番好きなのか? について考えてみたけど文章化するのは難しいな… ただ言えることは多分俺にとって映画鑑賞とは日々感じてるストレスが限界に達したときの安全弁的なものだということなんだ そんな時に見る映画に日常で俺を抑圧する倫理だの! 理屈だの!そんなものは全てクソ食らえ!頭にくる!! というのが前提なのでなるべくそういう枷のない ひたすら暴力とSEXとバカを爽快にブチ撒ける主人公がすきですおわり。
42 23/05/08(月)01:57:56 No.1055048816
ステイサムが巧いからあんなノリを粗雑にしすぎてないんだろうねアドレナリン
43 23/05/08(月)02:16:27 No.1055051582
座学で履修したオリジナルの切腹がかなり良かった 橋本忍はクソ映画撮らなかったら最高の脚本家だったな
44 23/05/08(月)02:29:26 No.1055053480
アマデウスが好き 聞いたことある曲! オッパイ!! 天才への嫉妬!
45 23/05/08(月)02:42:35 No.1055055272
>母と同じく生活に苦しむ被爆者たちは思った 読ませてもらって思うところがあったので こういう歴史について当時の新聞記者の話を次のリンクで紹介するね https://www.nagasaki-np.co.jp/peace_article/2872/ 肝心の映画は関口秀雄のひろしまを推します…
46 23/05/08(月)02:52:14 No.1055056534
若い時タクシードライバーとかファイトクラブとか大好きだったけどなんか疲れちゃった