虹裏img歴史資料館

画像ファイル名:1680363129066.png 23/04/02(日)00:32:09 No.1042696153

「逝きさん愛してる！」　「あはははははキスキスキス！！！」 桜吹雪の中を、逝きさんと「」が歩くのはこれで19回目となった。 両手両足で数えるのも難しくなりつつある、年月を二人で過ごした。 「あははは！！「」お花見！お花見ですよ「」さん！キスキス！！」 「お花見ぃさんが何人も居る…！」　「あはははははははは！！」 桜色はピンクと違って淫乱とは言えない。はかないイメージが強い。 この季節になる度に「」は、あとどれだけ逝きさんと過ごせるかと… 不安になる、センチメンタルになるのが常であったが、ついに19回目となれば感慨もひとしおである。 かと言って大胆不敵な気持ちになれる訳でもない。「」は弱い。いつサラサラと消えてしまうやら… 季節に思いを巡らせようとしても、隣で腕を組んでくる逝きさんの方が「」にとってはずっと重要だ。 彼女自身にも儚いイメージが付きまとった時期もあった。名前欄が桜のごとく散ってしまったからで。 古いとしあきは居なくなった。彼の季節は1度しか巡らなかったのだ。一期一会は今も虹裏の常である。 今を楽しみ、楽しまなければ。逝きさんの生命力を見習わなければ…。そしてきっと来年も…