ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
23/03/20(月)00:57:21 No.1038146070
朝の光が目覚めを求めてきても、今日は休日だからと説き伏せてやめてもらうわけにもいかない。かといって素直に起きる気にもなれない自分にできることは、逃げるようにベッドの端に身体を寄せることくらいだった。 「ん…」 けれど、そうして心地良い温もりと柔らかさを得ることができたのなら、それはそれで悪くない。それが半ば自分からすいと腕の中に収まってくれたものだから、気を良くして腕の中にかき抱いて、手持ち無沙汰を紛らわすように、その滑らかな肌を指でなぞってみる。 「ん…くすぐったい…」 甘えるように抱きついて少しデリケートな場所に触れれば、眠たそうな彼女から可愛らしい抗議が入る。 「ごめん。起こしちゃったな」 「…うん…だいじょうぶ…」
1 23/03/20(月)00:57:45 No.1038146199
昨日はよほど疲れていたのか、まだ微睡みの中にいるフジの声はどこか幼い。普段のよく通る爽やかな、それこそ舞台女優のような声ももちろん好きだけれど、そんな彼女が白痴めいてすらいる甘い声を出すと、自分の中にある仄暗い欲望が擽られてしまうような気さえする。起きているときの彼女なら、自分を律してこんな声を出すことは許さないだろうと思えば、なおさら。 「…ごはん作らなきゃ…」 ほら、やっぱり。彼女は頑張り屋なのだ。休みの日ぐらいずっと寝ていたって文句なんか言いっこないのに、きっと自分がいるから、そんな健気なことを言うのだろう。 でも、今欲しいのは食事じゃない。 「…あ…」 「俺がやるから」 「でも…」 「いいって。 今はフジといっしょにいたい」
2 23/03/20(月)00:58:09 No.1038146328
彼女を労るように努めて優しく、けれど決して離さないように、彼女の身体を後ろから包み込むように抱きしめる。腕の中のフジが安心して身を委ねてくれたのがわかると、もっと彼女に触れていたくて、肌を合わせるように彼女の首筋に顔を埋めた。 大人の男でも到底敵わないような膂力を秘めているのに、彼女の身体はどうしてこんなに柔らかくて気持ちがいいのだろうと、抱く度に不思議に思う。今だって、彼女に触れるたびに彼女もこちらに触れようと健気に手を後ろに回すのも、本当は抱きあっていたいのに後ろから抱きつかれてしまっていてそうできずに、触れることしかできなくて満たされずに拗ねたような声を漏らすのも、可愛らしくて仕方ない。 好いたひとのそんな姿を味わってそのままで済ませられるほど、自分は我慢強くないのだ。 「あ、んぅ…!」 自分だけが一方的に触れられるのをいいことに、彼女の柔らかい胸に指を沈み込ませる。戯れ合いの延長線上にあった行為が一気に色を帯びたのを感じて、彼女は戸惑ったような声を出した。
3 23/03/20(月)00:58:32 No.1038146443
「ぁ…だめ…!」 「なんで?」 その言葉とは裏腹に、彼女の身体からは強張りが取れて、胸を差し出すように背中をこちらに預けてくる。そんな仕草をされてやめられるわけがないのは明白で、もっと大胆に彼女の胸を揉みしだいた。 「だって…昨日もあんなに…」 「嫌ならやめるよ」 「…そうじゃなくて…でも…んっ…!」 彼女を愛撫する指の先から、どれだけ彼女のそんな仕草に心を乱されているのか伝わればいいのにと思った。 拒めない、拒みたくないことに罪悪感を覚えているような物言いが、余計にこちらの情欲を煽り立てるとも知らないで。
4 23/03/20(月)00:59:11 No.1038146631
床に乱雑に脱ぎ捨てられたお互いの下着が重なっている様は、ベッドの上の持ち主の様子そのものだった。良い大人が我慢の一つもできずに、教え子だった少女を閨に連れ込んで、一晩中愛し合ったという不道徳の現れでもあるけれど。 新入生の受け入れを行うこの時期、寮長をしている彼女の仕事は特に増えていく。それは同時に自分も年度末を迎えていることを意味していて、お互いに仕事に追われるあまり、学園で毎日顔を合わせても普通の恋人らしいことは何一つできていなかったというのが、ここ最近の自分と彼女を取り巻く状況だった。 昨日はようやくお互いにやることが一段落して、久しぶりに食事をしようと彼女を家に招いた。もちろん寂しくなかったといえば嘘になるが、忙しいとて彼女と話をしたりランチを共にすることは毎日あったわけだから、昨日はただお互いの労をねぎらおうと、ただそう思っていたはずなのに。
5 23/03/20(月)00:59:29 No.1038146726
食事を終えて風呂に入った彼女を見ると、唐突に恋しさと情欲が吹き上げてきた。彼女を抱きしめて、その困惑した表情を見たときにようやく我に帰ったというのだから、自分でも呆れるほかない。 けれどそこで我に帰れたのだから、きっと驚かせてしまったことを謝罪して離れることはできていただろう。 困惑していたはずの彼女が、何も言わずに縋るように、こちらの背に腕を回して、身体を預けさえしなければ。 もう、我慢できなかった。褥に行くまでの間も貪るように唇を重ねあって、剥ぎ取るようにお互いの服を脱がせあった。 それ以外の言葉を忘れたように、囁くというにはあまりにも余裕のない声音で愛を交わし合って、彼女の熱を感じながら一緒に果てたときに、失くしていたものをようやく見つけたような気がした。
6 23/03/20(月)01:00:07 No.1038146911
それからというもの、蓋が取れてしまったかのように彼女への愛おしさが溢れてしまう。彼女はまだ少し恥ずかしがっているけれど、そんな姿さえ可愛らしくて仕方ないのだから、よほど自分は重病なのだろう。 「フジは嫌?こういうの」 「嫌じゃないけど…恥ずかしい…」 彼女がきちんと話せるように愛撫の手は一旦止めたが、彼女の胸を下から掬い上げるように包み込む手は離さない。もう逃さないという意思を汲み取ってか恥じらうように俯いている姿は、普段の態度とは幾分対照的で、どうしても可笑しくなってしまう。 「じゃあ、なんでいつもあんなことするんだ?」 「…え…?」 「顔近づけてからかってきたり、ふたりになったら何も言わずに手握ってきたりさ」
7 23/03/20(月)01:00:36 No.1038147041
彼女がよくいたずらと称して行う挑発するような仕草は、最近になって明らかに増えたような気がする。それも手品で驚かせるというような他の人にもするものよりも、ともすれば肉体的な接触を伴うそれを学園でされて、慌てるこちらを愉しむようなことを。 「それは、トレーナーさんがかわいいから…あと…ん…!」 力が籠もっているのか自分でもわからなくなるほど微かな指の動きも敏感に感じ取ってしまうほど、すっかり彼女の身体には熱が灯ってしまっている。こんなに甘やかに仕上がってしまっているのにまだ恥じらいを隠さない彼女をからかうように小刻みに指を動かすと、腕の中で彼女の身体が跳ねた。
8 23/03/20(月)01:01:01 No.1038147160
「正直に言って?怒んないからさ」 諭すように優しく促してやると、ようやく彼女は素直になってくれた。 「だって、ん… さみしかったの…ぁっ…!」 言い終わる前に、彼女のうなじに唇をつけていた。 はっきりわかっていたことでも、彼女の口から出るだけで、これほどまでに心を揺さぶってくる。 「怒んないって言ったのに…」 「怒ってないよ。かわいいなって、ちょっと我慢できなくなっただけ」 安心させるように耳に唇を寄せる。けれど彼女に囁く言葉に少しばかりの恨み言が籠もってしまうのは致し方のないことだった。 「大変だったんだぞ?学校で手なんか出せないのに、フジばっかり挑発してきて」 去り際に「いたずら」をしてくる彼女を見送った後、何度ひとりで悶々とした想いを抱えていたことか。それを忘れるために熱中したお陰で仕事は捗ったけれど。
9 23/03/20(月)01:01:14 No.1038147218
ばつの悪そうに耳を畳んだ彼女は、やはり恥ずかしそうに小さな声で、俯きながら言った。 「ごめん、じゃあやめる…」 「やめなくていいよ」 全く、どこまで健気なのだろう。迷惑だなんてちっとも思っていないのに。 想い人からの愛欲を感じることができて、嬉しくない男などいないのだから。 「その代わりさ。こういう日はもっと一緒にいよう、な?」 だから、君にも受け止めてほしい。 ふたりきりのときは恥じらいも遠慮も捨てて、自分だけの甘えん坊なエトワールになってほしい。 君に愛されることが、俺の一番の喜びなのだから。
10 23/03/20(月)01:01:30 No.1038147298
「ぁ、ぁ…ぁん…!」 どこを探られても気持ちよさそうに啼く彼女の声も聞きたいけれど、今はそれよりもその柔らかい唇を味わいたい。これから思うさま抱くのだと彼女に伝えるようにより際どいところに手を這わせながら、いつか彼女が言っていたことを思い出した。 「前に言ってたじゃん。俺にとってフジはどんな匂いがするって。 すごくいい匂いだよ。ずっと手の中に入れて、二度と離したくなくなるくらい」 もう一度唇を合わせるために振り向いた彼女の表情には、はっきりと喜びの色が浮かんでいた。 「…ん…んぅ…! ん…❤」
11 23/03/20(月)01:01:52 No.1038147404
拒まれるはずもないのに彼女をきつく抱きしめて、重みを感じさせるように組み敷いてやる。ベッドの中に沈んだ彼女の身体に覆い被さって、もう逃がさないと伝えるようにぴったりと身体を密着させると、彼女はまた嬉しそうに微笑んだ。 彼女の蕩けきった表情の中に、隠しきれない愉悦が見て取れるのは、愛し合うときに少し激しく、欲望をぶつけるようにしてやるときだった。 『…愛してくれてるって、わかるから、かな…』 前に尋ねたときに恥ずかしそうにそう言った彼女の言葉は、きっと生涯忘れないだろう。
12 23/03/20(月)01:02:10 No.1038147490
ときに心配になってしまうくらい、彼女は人からの好意に弱い。善意でやってくれていることだからと断れない姿を見る度に、どうしようもなく心が乱される。 いつかその重荷を支えきれずに、ぽっきりと折れてしまうのではないかと。 だから、決めたのだ。 そんなに欲しいなら、好きなだけあげよう。君という器が溢れてしまうくらいに、愛を汲み上げて注いでしまおう。他の誰のものも、入る余地がないくらい。 だから、おねがい── ずっとずっと、そばにいて。
13 23/03/20(月)01:03:04 [s] No.1038147741
おわり 寮長にグイグイいってよわよわとろとろにしたい
14 23/03/20(月)01:03:22 No.1038147831
削除依頼によって隔離されました del
15 23/03/20(月)01:03:34 No.1038147885
よきよき えちえち
16 23/03/20(月)01:03:48 No.1038147959
遺伝子まぜまぜしたんか!
17 23/03/20(月)01:03:58 ID:OblYK8QU OblYK8QU [sage] No.1038148009
削除依頼によって隔離されました del
18 23/03/20(月)01:04:22 No.1038148111
高校生に手出したら駄目だよ!
19 23/03/20(月)01:05:34 No.1038148471
支部でやってください
20 23/03/20(月)01:09:09 No.1038149441
寝起きの甘えん坊寮長をいっぱい甘やかしたいしいじめたいよね
21 23/03/20(月)01:10:31 No.1038149819
ぐりぐりまぜまぜしたんか!!
22 23/03/20(月)01:10:49 No.1038149892
どこでやってもいいけど推敲はしろ
23 23/03/20(月)01:11:06 No.1038149984
在学中にやったんか!
24 23/03/20(月)01:11:38 No.1038150118
4レースした後に引退するんか!
25 23/03/20(月)01:12:25 No.1038150332
欲しがりの誘い受けマゾ寮長…
26 23/03/20(月)01:16:27 No.1038151483
エロい方の寮長
27 23/03/20(月)01:17:11 No.1038151681
トレーナーさんを掛からせてするおしおき甘々いちゃらぶ生ぴょいは気持ちいいか?
28 23/03/20(月)01:19:17 No.1038152219
もう片方の寮長はどう思う?
29 23/03/20(月)01:20:38 No.1038152613
一晩中タイマンしたのかい!?
30 23/03/20(月)01:21:45 No.1038152899
ヒョエ...
31 23/03/20(月)01:22:15 No.1038153044
外に出てないから健全!
32 23/03/20(月)01:26:11 No.1038154082
攻められてる寮長はいいものだ
33 23/03/20(月)01:34:22 No.1038156090
>外に出てないから健全! 中に出たんか!
34 23/03/20(月)01:45:40 No.1038158468
一番奥で中に出される瞬間が一番好きになっちゃった寮長…
35 23/03/20(月)02:15:24 No.1038164169
合意のうちだから健全
36 23/03/20(月)02:17:27 No.1038164493
肉食系フジも好きだけどこういうのも好き
37 23/03/20(月)02:17:41 No.1038164534
こういうの気がつくと見えなくなってて「」の感想だけ見えるの悔しいから保存させて頂いた さらばだ