虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

23/03/10(金)03:43:15 No.1034637284

あのね、別に独占欲とかそういうのじゃないの。 ケンキューシャとかいうあいつさ、初めて私を見るなり怖がるんじゃなくてきゃあきゃあ鳴いて喜ぶじゃない。 それでちょっと興味が湧いちゃって。ちょっとね。ちょっと。 さっさと食べるんじゃくて話のひとつも聞いてやろうって。そう、単なる出来心よ。 そしたらあいつ、お菓子くれるの。興味本位で口にした時思っちゃったのよね。 あ、これ肉よりアガるなって。まあ私、本質的には昆虫じゃない。やっぱり甘いものの方が気分いいよのね…。 で、私が喜ぶからってあいつ気をよくしちゃってさ。次から次にお菓子をくれるの。 その気になればいつでも食べられる獲物のくせにわざわざ私へ貢いでるんだから馬鹿なやつよね。 とはいえ甘いものでお腹いっぱいなのに更に肉まで食べる気にはなれなくてね。にこにこしながらあれこれ聞いてくるあいつに話を合わせてやっただけなの。 でも蟲惑魔の森は迷いやすいじゃない。 うっかりセラのやつやキノの領域とか、そういうところにまたお菓子持ってやってきたあいつが迷い込んだらと思うとイラつくのよ。分かるでしょ？ だからこうして森の入り口で待ってるだけなのよ。本当にそれだけ。