23/02/08(水)21:44:07 マイル... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1675860247698.png 23/02/08(水)21:44:07 No.1024381960
マイルームではなくマイホームに帰還する。そうするようになったのは、テノチティトランに家を文字通り手渡されてからだった。 今までサーヴァントと絆を深めた証やバレンタインのお返しとして様々なものを貰ってきたが、流石に家を貰ったのは初めてで面食らったものだ。だが貰っておいて使わない…というより住まないのは勿体ない、そして何より流石は都市サーヴァントと言うべきかこの家が非常に住みやすい。 とある条件が付随してきたが、それも色々あって受け入れる事にした。そんなカルデアのマスターは一日の業務を終えて、3重ロックがかけられた自宅の扉を開いた。 「お疲れ様です。今日も一日、私の神官に相応しく勤勉に働いてきたようですね」 マスターを神官と呼ぶサーヴァント、それこそこの家を建築した本人…いや本神?本都市? ともかく付随してきたとある条件というのは、見ての通りテノチティトランとの同居だった。
1 23/02/08(水)21:44:28 No.1024382148
勿論これに関して不満の声もたくさん上がったが、その声がマイルームに不法侵入してくるサーヴァント達を筆頭としたメンバーによるものだったのでカルデアスタッフも混じえて審議開始。結果的に「セキュリティ的にはあっちに住んだ方がまだマシじゃない?」というダ・ヴィンチちゃんの声もあり、暮らしやすさも考慮してシミュレータールームに設置したこの家を使用する運びとなった。 「食事は食堂で済ませてきたのは確認済みです、湯浴みの用意はできています、よ。しっかり温まってリラックスするように、ね?」 彼女の特徴とも言うべき言葉尻を聞いて帰ってきた実感を得る。だがそれと同時にその余裕を持った笑みが無償に腹立たしく感じる自分もいた。 何せテノチティトランには独特の色気がある。マイルームで生活していた時は性欲など発散する暇が無かったので一周回って平気だったが、限定的に元の暮らしを取り戻して一般人だった頃の性欲が復活してきていた今では目に毒だった。
2 23/02/08(水)21:44:45 No.1024382272
正直な話をすれば、自分がベッドに誘えば受け入れてくれる相手はいくらでも思いつく。だが薄氷の上で成り立っているサーヴァントたちとの関係を考えると下手に誰かに手は出せない。黙ってヤろうにも魔力供給という性質を含む以上確実にバレる。詰みである。 そんな事情もあり日頃の疲労と苛立ちとムラムラを自室でまとめてティッシュに吐き出すのが習慣になりつつあった時、この暮らしにも慣れたテノチティトランから平然とした様子でこう告げられた。 『ああ、そういえば…自慰行為は部屋よりも風呂場でやるのをオススメします。安心してください、水上都市の誇りにかけて水回りの仕組みは万全ですので詰まらせたりはしません』 バレていた。言われてみれば当然だった、この家を作り上げた彼女が家の中の事を把握できないはずが無かったのだ。 それと同時に気づいた事もあった。都市の擬人化である彼女の価値観は通常とはズレたものであり、性に関する面でも捉え方が違っている。 人の営みを愛していた彼女が子を作る行為に忌避感を持つ訳はなく、人の形を持った今でもそれは同じ。だからこそ、グツグツと煮えたぎった欲望の矛先は彼女へと向かった。
3 23/02/08(水)21:45:27 No.1024382589
『私を都市開発したのだから、釣り合いを取る為に自分も同じように開発して欲しい…?どうやら私の神官としての自覚がようやく出てきたようです、ね。でも、人の身を開発などどうすれば?』 彼女に合わせた言い方で要望を伝える。本心は粘膜接触以外の方法による性行為全般を行って気持ちよくなりたいだけなのだが。 『…なるほど、大体分かりました。つまりこの身体でアナタを染め上げてしまえば良いという事ですか。でも、気をつけてくださいね?』 え、と困惑の声を漏らす前に両手に頭を優しく捕らえられる。そしてまるで自慢するような声色で、しっとりと耳元で囁かれた。 『膜を破られた乙女が直ぐに悦ぶようになる責め方も、尊大な雄が腰砕けになって屈服するような動きも…都市の中で行われた事なら全部見てきました、から。途中で嫌になって逃げ出すなんて許しません、よ?』 そう言って手を引かれるまま浴室に連れて行かれて、服を脱がされて。そこでようやく自分が彼女の掌の上だった事に気づいた。 『今更です、ね。忘れたんですか?この家、私の手に乗せて持ってきたんです、よ』
4 23/02/08(水)21:45:50 No.1024382787
彼女を見て感じた腹立たしさは下腹部から産まれたものだ。もはや自分の身体はこの声を聞くだけで性欲が沸き立つように開発されていた。 風呂に入って身体を清めてから、新しく作った二人用の寝室に向かう。ベッドに座って待っていたテノチティトランの隣に座り、向かい合って手を重ねて優しく握り合った。 「ふふ、あなたってば本当に贅沢。分かってる?地上の宝石って言われた私が、今はあなただけの物になってるんです、よ…んっ…」 唇を触れ合わせるバードキスを数度行ってから、お互いの服を脱がしていく。胸を揉む度に漏れ出る声が余計にこちらの興奮を煽った。 「供物の準備は十分、なら早速…頂きまふ、ね?」 コンドームを付けた肉棒を躊躇いなく咥えて、こちらをじっとりと見つめながらの手繋ぎフェラが始まる。恋人握りは崩さぬまま、いやらしい音を立てて容赦なく搾り取ろうとしてくる動きに思わず身体が仰け反った。 「んむっ…目、離しちゃ駄目です。私の事ずっと見ててください、ね」 愛情の籠もった視線、ぷるぷると揺れる胸、容赦のない動き。それに長く耐えられるはずもなく、あっという間に我慢の限界を迎えた。