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23/01/22(日)23:58:31 No.1018435924
先日ポケスペ純愛健全ゾロ目スレでのレブルのネタを話として書かせていただきました このスレ自体はダイススレではありません 思いっきり三次創作ですのでご了承下さい あらすじ >えっちな下着姿の自撮りをレッドに送るブルー >レッドの上着貸したらチャックが閉まらない >よく泊まるのでレッドの家にブルーの着替えが常備されてる
1 23/01/22(日)23:58:46 No.1018436013
1人でいる家。 1人でいる部屋。 そこに住むことが当たり前になっていた。 寂しくはない。 人間は自分だけだが仲間のポケモンたちがいた。 その分、孤独ではなかった。 でも、帰ってきた時。 出迎えてくれる者はいない。 そうした時に感じる寂しさはあった。 でも今は。
2 23/01/22(日)23:59:03 No.1018436124
「レッド、明日はジョウトに行くの?」 日も落ちた夜。 レッドの自宅でくつろぎながらブルーが聞いてきた。 「ああ、ゴールドのトレーニングにな。 もっと強くなりたいって」 「あの子も頑張るわねー。 まだ強くなりたいって?」 「本当に強くなったよ。 油断したらオレでも負けちゃうんじゃないかってくらい」 実際、ゴールドの成長はすごい。 彼は同年代に比べたら才能に劣るかもしれない。 だけど努力と機転でそれを補っている。 総合的に見ればどんな強敵にもくらいつけるほどの実力を持っているだろう。
3 23/01/22(日)23:59:20 No.1018436248
「たまに修行中にオレにギラついた目を向けてくることがあってさ。 多分オレに勝ちたいってのがモチベーションになってると思うんだ」 「そういうトレーナーとしてのことに関しては鋭いのね。 恋愛だと鈍感なのに」 「そうか?そんなつもりはないんだけどなぁ」 頭をかくと、ブルーが半目を向けてきた。 「そう?告白されるまでアタシに好きって思われてることなーんにも気づかなかったと思うんだけどなー?」 「う…」
4 23/01/22(日)23:59:38 No.1018436372
過去を振り返る。 ブルーから想いを伝えられるまで全く気づくことはなかった。 「まあすぐにOKしてくれたからいいんだけど。 それはそうとシルバーも来るのよね?」 「ああ、ブルーも来るか?」 「遠慮しとくわ。 男同士でしか話せないこともあるし」 そうかもしれない、と内心同意しておく。 「それはそれとして今日は泊まっていくわ。 パパとママにも言っておこーっと」
5 23/01/22(日)23:59:59 No.1018436529
そう言ってブルーがポケギアを操作してメールを送った。 「結構躊躇いなくオレんちに泊まるよなぁ」 「だって居心地いいのよここ。 ちょっとくらいだらしなくしててもレッドしかいないから平気だし。 パパやママの前だとできないわ」 オシャレに気を遣ってることの多い彼女も今はラフな格好だ。 レッドの古着のシャツと上着、ズボンを着用してる。 それでも身体のラインが隠しきれず、独特の色気があるように思えるのは彼女のスタイルの良さによるものだと思う。
6 23/01/23(月)00:00:18 No.1018436673
「オレの昔の服着てるの見てたら、なんか真似されてるみたいで恥ずかしいな。 上着も閉めないところとかさ」 「ああこれ?」 ブルーが上着のチャックを閉めようとする。 だが途中でそれも止まった。 胸の膨らみに邪魔され、それ以上進めなくなっていた。 「頑張ったら押し込めなくもないけど、ちょっと苦しいから開けっぱなしにしてるのよ。 もうちょっとサイズ上のない?」 「い、いや。オレがいつも着てるのでも多分似たようなことになるんじゃないかな…」 動揺しつつ答えるが、頭の中はさっきの光景でいっぱいだった。
7 23/01/23(月)00:00:56 No.1018436947
胸が強調される瞬間。 それを見て見ぬふりができるほどレッドは異性への免疫はなかった。 「ほんとレッドって面白いわ。 そういうとこも好きだけど」 「それはいいけどさ、着替えそれでいいのか? その、他の服とかは」 「大丈夫よ。 ここに着替え常備してるから」 「いつの間に…」 気がつかなかった。 自分の家のことなのに。
8 23/01/23(月)00:01:15 No.1018437081
「ほら、このタンスの中に。 下着もちゃーんとあるわ」 「いや見せてこなくていいから!」 わざわざタンスを引き出し、下着を引っ張り出してこられて咄嗟に目を逸らす。 薄い青が見えた気はするが、よくは見えなかった。 少しだけ視線を戻すと、ブルーが楽しそうに笑ってくる。 そんな顔を見たら、怒る気になれなかった。 彼女が喜ぶのならそれでいい。 そうレッドは思っていた。
9 23/01/23(月)00:01:33 No.1018437199
翌日。 「じゃ、行ってくるよ」 支度を済ませて、レッドは自宅から出ようとする。 「あ、待って」 ブルーが早足で追いかけてきた。 忘れ物でもしたのだろうか、と立ち止まって彼女が追いつくのを待つ。 「はい」 瞬間、唇を重ねられた。 柔らかい唇の感触と、微かな吐息。 急に感じたそれに驚きつつ、身を任せる。 唇を離されると、薄く微笑まれた。 「こういうのやってみたかったの。 じゃあ、いってらっしゃい」 「う、うん。行ってきます」 困惑しながらも、今度こそ家を出た。
10 23/01/23(月)00:02:32 No.1018437563
しばらく移動して、ジョウトに到着した。 待ち合わせ場所の街の入り口に向かうと、人影が見えた。 シルバーだ。 どうやら先に到着していたのはシルバーだけのようだ。 彼に近づいて挨拶する。 「よう、待たせたなシルバー」 「いえ、ってレッド先輩どうしたんですか? すごく緩み切った顔をしているが」 「え、そうか?」 シルバーに指摘されたので、周囲にある窓ガラスを鏡代わりに覗き込む。 そこには確かに頬をだらしなく緩めた自分の顔があった。 先程のキスのせいだろう。 無自覚なほど、あれが嬉しかったのか。 今更ながらそう思っていた。
11 23/01/23(月)00:02:59 No.1018437752
「何かいいことでもあったのか?」 「いやぁ、たはは…」 笑って誤魔化そうとする。 さすがに姉との恋愛についての話は弟相手にはしにくい。 と、そこでゴールドも到着した。 「ちーっす、ってどーしたんすかレッド先輩!? すげーだらしねー顔してますよ!」 ゴールドにも同じことを言われた。 「ブルー先輩となんか乳繰り合ったりたんじゃねーっスか?」 「いやそこまでじゃないけど…」 「そこまでじゃなくてもなんかしてたんスね」 誘導尋問のような話し方で、つい白状してしまった。
12 23/01/23(月)00:03:22 No.1018437884
目の前でゴールドがシルバーに耳打ちし始める。 「見ろよシル公。 あの先輩きっとおめーの姉ちゃんとチュッチュしてたんだぜ」 「?よくわからないが2人が仲睦まじいのなら何よりだ」 頭に疑問符を浮かべてシルバーが言う。 男女の接し方についての知識が乏しいのだろうか。 なんにせよ、嫌な気にならなかったようでレッドは安堵した。
13 23/01/23(月)00:03:42 No.1018438011
「ま、とりあえず行こうぜ。 ここにずっといても仕方ないし」 「そうっスね」 「ああ」 同意した2人と共に、行こうとする。 と、ポケギアが着信音を鳴らしてきた。 「ん?」 開いてみると、メールの着信だった。 ブルーからだ。 メールを開いてみる。 『そろそろ着いた? シルバーたちにもよろしくね♡』 そのような文章があって苦笑する。 が、添付された画像を見てそれも吹っ飛んだ。 下着姿の彼女が写っていたからだ。
14 23/01/23(月)00:09:07 No.1018439954
「これは、受けるしかないな…」 自然と目が釣り上がる。 追い詰められた者特有の勝ちに飢えた目。 自分がそうなっているとどこかで感じていた。 「先輩がやる気みてーだしますます勝ちたくなったぜ! いくぜ!」 「ああ!」 「来い!」 3人で、ボールを構えあった。
15 23/01/23(月)00:14:23 No.1018441736
その後。 「疲れた…」 マサラに着き、家へと向かう。 さっきまでは騒がしかったが、今は自分しかいない。 街灯しかない道を歩く。 1人で進む道が、どこか寂しく感じる。 ともに進む仲間はボールの中にいる。 だけど、家に帰っても誰もいない。 騒いだ後に、静かな家に帰る。 その落差に、レッドは足が重くなってしまっていた。
16 23/01/23(月)00:17:17 No.1018442673
だが、それでも進んでいると距離は確実に縮まる。 だからしばらくするとその自宅が見えてきた。 「…ん?」 自宅をみると、気づく。 明かりがついている。 誰かが家の中にいる。 こんな時間に自分の家にいる者。 心当たりなど1人しかいない。 先程とは逆に、早足で自宅へと向かう。 その人に、早く会いたいから。
17 23/01/23(月)00:22:02 No.1018444329
玄関のドアを開け、リビングに向かう。 「ブルー?」 予想通り、彼女がソファに腰掛けて待っていた。 「あ、おかえりなさい」 「ああ、ただいま」 「晩ご飯まだ?まだなら一緒に食べたいんだけど」 「ああ、まだだからそうしようか」 ブルーが立ち上がって、エプロンを着ける。 その姿も綺麗だな、と思いつつレッドは疑問を口にする。 「待っていてくれたのか?」 「ええ。レッドも帰って来た時に誰かがいた方が嬉しいでしょ?」 「それはそうだな…」
18 23/01/23(月)00:27:10 No.1018446195
同意すると、ブルーが近づいてくる。 「アタシもわかるから。 1人の部屋に帰って来た時の寂しさを」 「…そうだな」 彼女の幼少期。 誰にも心を開けず、1人で暮らす。 それがどれほど辛かったのか。 レッドも子供の頃から1人暮らしだった。 だから彼女の気持ちは多少はわかる。 逆にブルーもこちらがどんな思いをしていたのか、理解できるところもあるんだろう。 「昔はともかく、今はアタシがレッドの帰る場所。 一緒に行くこともあるけど、帰ったらおかえりくらいなら言ってあげる。 それに、あなたも今はアタシの帰る場所だからね」
19 23/01/23(月)00:30:58 No.1018447494
優しく微笑まれた。 いつもの楽しそうなものとは違う。 こちらを気遣い、受け入れる包容力を持った顔。 自分に寄り添ってくれる。 そんな彼女が、愛おしくなってくる。 「じゃ、話はこれくらいにしましょう。 アタシ用意するからちょっと待ってて」 「ブルー」 離れようとする彼女を呼び止める。 「なに?」 振り返る彼女。 その唇を、今度は自分から奪った。
20 23/01/23(月)00:35:10 No.1018449187
「…!」 息を呑む。 そんな表現が頭に浮かぶ。 驚愕と羞恥。 困惑と喜び。 それらが入り混じった紅潮した顔。 それがレッドの視界いっぱいにあった。 触れ合う唇の感触も、今朝とは感じ方が違う。 今回は自分主導だからか。 向こうが背伸びしてのキスではなく、 こちらから首を倒しての行為。 違って当然なのかもしれない。
21 23/01/23(月)00:37:49 No.1018450220
唇を離す。 すると、ブルーが口を尖らせてきた。 「まさかレッドの方からしてくるなんて思わなかったんだけど」 「オレだってたまにはな。 どうしてもしたいって気持ちが抑えられなかったし」 思い返すと自分でも恥ずかしい。 だけど後悔はない。 ブルーの表情。 幸せを噛み締めるようなはにかみ。 それが見れたのならこの行動に悔いはなかった。
22 23/01/23(月)00:42:22 No.1018451975
「レッドにイタズラされたし、お返しに嫌いなもの夕ご飯に出しちゃおっかなー」 「ええ!?それは勘弁してくれよ!」 「冗談よ。ありがとうね」 軽く、向こうからもキスを返してから今度こそ離れていった。 「ちょっと恥ずかしいからお料理失敗するかもしれないけど、覚悟しといてね」 「なるべくそうならないでほしいなぁ」 言いつつ、出されたものがどんな物でも食べようと思う。 彼女なら変なものは出さないだろう。 例え失敗しても、自分のしたことが遠因だ。 責任は取らないと、と思いレッドは料理の完成を待った。
23 23/01/23(月)00:42:36 No.1018452054
以上です 閲覧ありがとうございました
24 23/01/23(月)00:47:26 No.1018453805
今日はいつもより早めに終われた 2人とも多分1章時点だと1人暮らしだから帰ってきてただいまを言ってくれる人がいない寂しさは共有できるのではと思って書きました
25 23/01/23(月)00:51:31 No.1018455253
家を求め続けたブルーさんと家でずっと一人なレッドさんだからレブルが一つ屋根の下になってると収まりの良さ以上によかったねって気持ちになるね…
26 23/01/23(月)01:01:17 No.1018458663
ブルー主導っぽくてもレッドもいつかはやり返すよね