ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
23/01/21(土)23:20:25 No.1017974457
“お日様の お通り道を掃き清め ひかりを散らせ あまの白雲 お日様の お通り道の石かけを 深くうずめよ あまの青雲“ しかし彼女は幻想の未明に厳かに身を揺すぶって昇る朝日ではない。 白も青も身に纏い、中天にある烈日なのだ。 ____________そう、思っていた。
1 23/01/21(土)23:23:37 No.1017975907
そこに笑みがあった。遠目にも目を引く一条の光のように。 そこに希望があった。か細い熾火のように。 ここに涙がある。これを何に比うべきか。 「同じようには笑わないんだよ」 らしからぬ言葉が口から零れた。見えてしまった真実を飲み下すために。 見たいように世界を見て、その通りに世界を染めてきた光がなお届かない断絶。 陰影も鮮やかに照らされた現実が奇跡の報いだった。 怒りは無く恨みはなく嫉妬は無くただ哀しみのみで涙する。 その笑顔の行先ではなく。その在り方の違いにこそ涙する。確かにそれが貴女だ。 でも。 翳らないと思っていた光に影が落ちた。…ありえないと諦めていた間合いが開いた。 今だけは__太陽を掌に収められそうな気がする。
2 23/01/21(土)23:25:29 No.1017976758
「…約束する!」 滑らかに口が回る。我こそが真なる友だと説くように。光の中に自分を溶け込ますように。 そして影は霽れる。世界は太陽を取り戻す。 ダイタクヘリオス。玉石の輝きを灼き潰し、しかして奇跡の臨在をその下に知らしめた白日よ。 私に貴方の前の石かけを埋めて光を散らす雲が務まりますように。 そうあれかしと、祈りを込めて笑った。
3 23/01/21(土)23:32:06 No.1017979528
違うんだそんな湿っぽい話をするつもりじゃなかったんだ ズッ友が太陽に伸びた影を払うのいいよね…って言いたかっただけなんだ
4 23/01/21(土)23:42:04 No.1017983379
詩的でなんだかすごく良いな…
5 23/01/21(土)23:43:28 No.1017983943
無敵のギャルが無敵さのせいで届かない世界の存在を知るのいいよね…
6 23/01/21(土)23:48:49 No.1017986074
イカン引用元書いとくの忘れてた 冒頭2行は宮沢賢治の「双子の星」からです良い話だよ
7 23/01/21(土)23:51:16 No.1017987017
宮沢賢治とは良いチョイス
8 23/01/22(日)00:01:08 No.1017990670
有馬に勝ってなおめでたしめでたしにならん辺り 流石にウン十年色んな人の脳を焼いてきた話だけあるなって
9 23/01/22(日)00:10:14 No.1017993981
無自覚な太陽に周りが焼かれていくストーリーというか 湿度とは違うベクトルで関係者が重くなってしまってるのはつらみ
10 23/01/22(日)00:29:55 No.1018001596
???「もし君の光が弱ることがあればその時は絶対に私が照らすから」