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22/12/11(日)00:53:24 泥夜 のスレッド詳細

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22/12/11(日)00:53:24 No.1002746760

泥夜

1 <a href="mailto:1/2">22/12/11(日)01:11:18</a> [1/2] No.1002752619

「聞いたわよサムナくん。今度の任務すっごい寒いとこだって?」 「風邪ひいたら大変じゃない、防寒具用意してこなきゃ!どこやったかなあ……」 クローゼットの下にしまった籠に上半身を突っ込みながら何かを物色している。尻をこちらに向けないでください。 まあ確かに寒いというか極寒の雪山だ。仕事は四六時中スーツで通していたから、同じ格好でハッコウダサンしないか心配なのはわかる、が。 「落ち着いてください逸花。昔も似たようなことありましたけど、俺寒いのはかなり強いんです、人狼だから」「あっそうなの?」 そうなんです。伊達に暖かい毛皮をしているわけではない。ハムラムルは狼の形質を人の姿でも発揮できるようにしてくれた。 それに、魔術次第で極寒も灼熱もある程度はなんとかなるのが彼女も含めた魔術師だ。だから上着までは頓着していなかった。

2 <a href="mailto:2/2">22/12/11(日)01:11:28</a> [2/2] No.1002752675

「じゃあ、これ要らない?一応買ってきたんだけど……」 見つけたようだ。まだ真新しく見える白いコートはファーのついた暖かそうな仕上がりで、それに、狼の姿の白銀の毛によく似ている。 「……あまり過剰に着込んでも、運動性に影響しますからね」 自分のスーツも伊達ではなく、礼装としての機能を持たせた特注品だ。着ていて動きやすく仕上げてある。 ただ、事実ばかり伝えたって、彼女の顔がちょっと残念そうなのだから。 「けれども、黒一色というのも芸がない。少しはお洒落をしてもいいでしょうかね」 掴んだコートに袖を、通すと動きにくいので、そのまま肩にかけた。黒づくめに白が混ざって、銀の狼がモノクロームを纏う。―――よし、中々悪くない。 「サムナくん、そういうセンスだったんだ」「えっ、肩にかけるの格好良くないでしょうか?」

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