No.562134732 19/01/15(火)01:22:12
「今夜俺の部屋に来てくれませんか」、あいつはそう言ったわ。
ええ、と私は答えた。特に断る理由も無かったものね。
成人したあいつを祝うために適当な酒とつまみを持って行くことにしたわ。
あいつの部屋の前には異聞帯でも会った女武将…秦良玉がいた。何してるのお前。
「お待ち申し上げておりました虞美人様。マスターは既にお待ちです。
この秦良玉、いかなる奸物も通しませんので、ごうぞごゆるりと…」
真面目ねお前は。そんな肩肘張った働き方してたら疲れるでしょう。
「性分ですので。お気になさらずに」
そこで私は閃いたの。どうせならこの女も連れ込んでしまえと。
だってせっかく良いお酒を用意したのよ。二人じゃつまらないでしょう。
後輩の成人を祝うメンバーは多い程いいわ。
何故かマシュにも長恭たちにも断られてしまったから一人で来たけど…。
良玉お前も来なさいな。そう言うと優しく微笑んでいたこの子の瞳が
なんとも残念なものを見る目に変わり断られてしまったわ。どうしたのかしら。
護衛の仕事に何か不満が実はあるの?後輩に言いにくいなら私から言っておこうか?