No.547248880 18/11/12(月)23:16:53[mailto:おっぱいの日ミツイクの続きです。お納めください。]
「祝福」をうけたあの日から、厭(いや)、はじめて合った頃からかわらない。たとえ髪型が長かろうが、短かろうが彼のつむじはオトコノコの匂いでいっぱいだ。お日様とすこしホコリの香る。いい匂いといえは変な言葉になるが、私はこのミツルのつむじの匂りがすきだ。
それが今、私の胸の中にうずく持っている。本来与えるべき「祝福」たるシオリは枕と毛布の中で夢の中だ。ごめんねシオリ、申し少しだけそのまま眠り続けて頂戴。
――恥ずかしいから言えないけど、アナタのお父さんとお母さんは久々に夫婦として対峙する時間をもらえたのよ。それもちょっと人前で見せられないような事。
彼の灰と茶のまじったつむじを抱くと、いつもながら幼さが垣間見える。彼はもう立派なコドモだ、いやコドモを通りこして”おとうさん”、私達の「祝福」の父親として凛として過ごして言うるはずなのだが、どうしてもこの幼さが抜けない気がする。それは彼の性分なのか私の見方次第なのかはわからない。